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Image17  守ってあげるから

小さな時から ずっと二人だった

泣き虫な彼女を ずっとわたしが守ってきた


こころがガラスのように繊細で

大人のことばにすぐに傷ついては泣いていた


わたしが

「だいじょうぶ。カエデは悪くない。

だいじょうぶだよ」

と言うと、いつも涙をぬぐって

「うん、カエデは悪くない。

だいじょうぶ」

と笑顔を見せた


その笑顔を見ると胸がきゅうんとなって

わたしは心に誓う


(わたしが守ってあげるから)

  


小さい時から ずっと二人だった

泣き虫なわたしは いつも守ってもらってた


本当は自分だって気が弱くて

トイレを流す音さえ耳をふさいでいるくせに


わたしが

言われたことばにメソメソと涙を流していると

いつもとびっきりの笑顔で

「だいじょうぶ。カエデは悪くない。

だいじょうぶだよ」って


でも いつかもう少し大人になったら

きっとわたしが守ってあげる

アオイの笑顔を曇らせるすべてのものから

きっと守ってあげるから

この わたしが


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