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爆縮と体温の機知(10)

外観

真っ黒な空間に

チカチカと光が混ざり

薄雲のある空のように

まだらになっている

先が見えるように感じるが

光も、また

見え難いものなのだと

暗闇と一緒に有ることで

再認識させられ

丁度良さを探すことだけに

人間は時間を使うのだと

それを繰り返しているだけなのだと

コンティニューのスイッチを押しながら

散々、思わせられるのである


春は夜風が強い

近くにある四角い小屋の屋根が振動し

ヴィーンヴィーンという音が

大きくなり小さくなり

間隔に統一感も無く

夜の田舎町に響いた

街灯の立っている

あの寂しい川沿いの道まで

届いているだろうか

ポツポツとある家々の電気が

暗闇に浮き上がっている

相手は何も気づかないし

こちら側からは何も見えない

人が居ることだけが分かる

異様な空間である


枕の上に頭がある時

違う世界を見ることが出来る

よく分からない光景や

知っている人間の行う

よく分からない言動

何処かで聞いたことがあるもの

子供の頃に戻ったり

極端に歳を取っていたり

仮想シアター化しては

目を開けることで見えなくなる

光なのか、暗闇なのか

判断がつかないからこそ

見えなくなることに安堵したり

どちらかに固定して言い切ることで

無理矢理に納得しようとする

特に意味は無いのだが

そのうち、忘れて

同じことをしてしまうのだろう





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