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第三話 教会の扉
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王立第一洗礼協会。
毎年この時期になると国中の5歳になる子供たちがやってきて、洗礼を挙げる場所だ。
中には、黒いローブを纏った子供と親で溢れていた。
この国では、貴族であろうと王族であろうと身分を偽り平等な立場で洗礼を受けるのがマナーとされている。
神の御前で威張る者には良い加護が与えられないという言い伝えがあるからだ。
僕ら親子もこの日ばかりは護衛を外し教会へ来ていた。
「メオ…行ってきなさい。」
静かな声で父が僕に言う。
「はい…。」
僕も静かな声でそういうと父は寂しそうな顔で僕に手を振った。
洗礼、というのは急に大きな力を得るため耐えられずに死んでしまう…なんてこともザラにあるのだ。
つまり、これが今生の別れかもしれない…ということだ。
僕たちは、教会のドアを開ける。
その先に何があるかも知らずに…。
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