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光明宮神社

挿絵(By みてみん)


チュン  チュンチュン


雀の鳴き声で目が覚める。


「良く寝たーっ」


何年ぶりだろ、とてもよく寝れた気がする。


起き上がろうかと腕を伸ばした時だった。


ぷにぷに


「ぷにぷに?…ってえー!?」


肘が真昼の胸に当たった。


状況が理解できない。夜は一人で寝てたはずなのに隣には真昼さんが寝ている…


「むにゃむにゃ」


可愛い…


じっくりと顔を見てなかったけど、真昼さんはすごく可愛い。ゆるふわ系の年上のお姉さんって感じ。


真昼さんの唇を見てドキっとする。


キスしたら…キスしたら起きちゃうだろうか?


目を閉じてゆっくりと顔を近づける。


あと3センチでキスしてしまいそうなときだった


「ほう、ぼうずやるのう」


「又助さんっ!?いやっ…違います違います!何もしてません!」


まさかの又助さんの登場に、動揺する僕。


「もう又助さんっ!悠河くんがせっかく頑張ってたのに邪魔しちゃダメでしょ!」


真昼さんが起き上がってほうを膨らませて怒る。


「って真昼さんも起きてたんですか!?」


「起きてましたよ笑。薄目を開けて見てました笑。」


僕は目を回して布団に逃げ込んだ。


「ずるいですよーっ!そもそもなんで僕の布団にいるんですかっ」


「婚約者ですからぁー」


そう言うと満面の笑みを浮かべる真昼さん。


可愛い…


「ずるい…」


「さあ、起きた起きた!着替えてご飯にしましょっ!」


ぼくはパジャマを着替えて、歯を磨く。


又助さんもとなりで歯を磨いていた。


猫も歯を磨くのかっ!?純粋に驚いたが口には出さないでおいた。


「さあ、召し上がれ」


今日の朝ごはんは


お味噌汁、納豆、お豆腐に、卵焼き


お味噌をまず一口


「美味しい…」


「良かったぁ!愛情たっぷりこめてますからね」


このお味噌は体を芯から温めて、心までほかほかにしてくれる優しい味がした。


朝ごはんを終えると、真昼さんは奥の部屋に行き、キャスター付きの大きなキャリーバッグを持ってきた。


「さあ、光明宮神社に向かいましょうか。」


真昼さんの車に乗り込んで10分程走ったとこにあった光明宮神社。


すごく立派で綺麗な神社だった。


「空気が綺麗な神社だ」


「立派な神様が居る神社は、神社もその周りの土地も空気が澄んでいるものよ。中に入りましょ。」


僕たちは鳥居をくぐり、参道を通って現在の神主さんに会いに行った。


どんな人が出てくるのかと思ったけど、見た目はしっかりしてて、普通の神主さんが出てきた。


「小春日様、噂はかねがね。どうぞ中に入ってください。」


真昼さんは、この界隈では有名な人らしい。僕たちは神社の別館に招かれた。


挿絵(By みてみん)

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