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愛と執着

愛と執着は


似過ぎていて


そのボーダーラインはわかりにくい



「こんなに私はあなたのことを愛しているのに」



このひとことだって


愛の場合もあるし


執着の場合もある



「あなたのためなら 死ねる」



このひとことだって


愛の場合もあるし


執着の場合もある



「一時も離れたくない」



このひとことだって


愛の場合もあるし


執着の場合もある



それをハカるスケールを選ぶのは難しい


ハカる


そのハカるの漢字を選ぶのも難しい



量る


図る


測る


計る


謀る… これは執着だ



それはミリ単位よりも小さな小さな単位の


僅かなところでどちらかに振れてしまう




1ミリぐらい


0.1ミリぐらい


0.01ミリぐらい


顕微鏡でも見えないぐらい



そんな執着が


もしかしたらあったのかな



自分を辿っていったら


ふとそんなことを思ったよ



今はね


完全に愛だって言えるんだけどね



本当は


最初っから今まで


そう言えるんだけどね



もしかしたら


どうだった?って


考えてしまった



そんな自分を見て


また


どんだけオモいんだよって


思った



だけど


やっぱり愛なんて


そんな軽いもんじゃないんだね


地球上にいる間は


重力があるからさ


オモいんだね


きっと



宇宙空間に浮かんだら


どんなに深い愛でも


軽くなるね


きっと



それまでは


オモく


オモく


超ヘビー級だ



覚悟!




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