「メドゥーサが来ました」
文を書き慣れていないため拙いです。
ご了承ください。
ある晴れた昼下がり。
休日の賑わう商店街であったこと。
この日は午後から暑くなると天気予報が告げていたからか、
商店街を歩く人達は薄手の服の人が多かった。
商店街にはたくさんの人がいて活気で溢れている。
母と娘が楽しそうに会話なんてしながら歩いている。
話していることは買い物のことや、娘の学校のことなど様々だ。
家では話さないようなことも外だと話せたりする。会話も弾むのだろう。
母親の年齢は30代前半ほど、娘は小学校低学年であることが見て取れる。
買い物の荷物を2人で分け合って持っていた。
親子の仲は上々。最上であると言ってもいい。
2人はとても幸せそうで顔には笑みが溢れている。
この2人だけでない。周りの人達も休日を満喫しているようだった。
賑わう商店街に無機質な音が流れ込む。
ガッガガガガガッガガガ
商店街に備えられているスピーカーから機械音が漏れる。
ピンポーンと音が鳴り、後に続く。
「メドゥーサが来ました。メドゥーサが来ました」
抑揚のない冷めた声のアナウンスが流れる。
「商店街にお越しのお客様は、直ちに目を瞑ってください」
「繰り返しご連絡致します」
「メドゥーサが来ました。メドゥーサが来ました」
「商店街にお越しのお客様は、直ちに目を瞑ってください」
商店街にいた人達は違和感を感じるも、みんなアナウンスの言う通りに目を瞑った。
アナウンスは続く。
ガッガッガッガガガッガガガガガガ
ピンポーーーン
「メドゥーサが通ります。メドゥーサが通ります」
「商店街にお越しのお客様は、迷惑にならないよう私語を慎み、身を屈めてください」
「繰り返しご連絡致します」
「メドゥーサが通ります。メドゥーサが通ります」
「商店街にお越しのお客様は、迷惑にならないよう私語を慎み、身を屈めてください」
アナウンスの声は冷たい。
みんな目を瞑っていたため確認はできない。
だがアナウンスの言う通りにしたのか商店街は静寂に包まれた。
ガガガッガッガッガガガッガガガーーーガガッガガガガーガガガ
ピーーンポーーーーーーーン
「メドゥーサが見ています。メドゥーサが見ています」
「商店街にお越しのお客様は、お荷物から手を放してください」
「繰り返しご連絡致します」
「メドゥーサが見ています。メドゥーサが見ています」
「商店街にお越しのお客様は、お荷物から手を放してください」
商店街に荷物を置く音が響く。
ガッガガガガガッガガガ
ピンポーン
「メドゥーサは去りました。メドゥーサは去りました」
「商店街にお越しのお客様は、引き続きお楽しみなさいませ」
親子は目を開ける。
子が親に尋ねた。
「めどぅうさって何?」
親はそれに答えようとして子を見た。
親はみるみる青ざめる。
「クリカエシゴレンラクイタシマス」
静かな昼下がりの商店街に1つ悲鳴が響いた。
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