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魔法使いの英雄彈〜二人が英雄になるまで〜  作者: 猫田ねここ
第1章 出会い
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第1章 5 【白の悪魔】

初めて、前書きを書いてみました!

では、ご挨拶から。

こんにちは〜。猫田ねここです。

部活がやっっと引退になったのでこれからはもう少しペース早めで小説書けそうです!


誤字、脱字などなどあったら知らせてくれるとありがたいです。


白の悪魔


「ここはどこだ?」


ハルは王都の入り組んだ街の裏通りに来ていた。確か、ハルは図書館に行くつもりだったが、


「やっちまった…」


ハルは迷ってしまったのである。

確かに王都は広く、慣れてない人にとっては王都は歩きにくい。


だが、その分対策はしっかりしてあり、街のあちこちに道を示す看板がある。


ハルは王都によく来る方ではないので、その看板を頼りに図書館へ歩いていたのだが、


「完全に迷ったな…」


ハルは方向音痴だったのである。それも重度の。


どんなに看板に忠実に歩いていってもなぜか道に迷ってしまう。もうかれこれ30分ほど、ここを彷徨っている。


普通だったら図書館にはゆっくり行っても10分かかるか、かからないかくらいである。


だが、なぜかさっきから見える景色があまり変わらないように見える。


ところで、武器屋や本屋に行くまでの道のりでハルがなぜ迷わず行けたのかというと、武器屋や本屋は最初トムラに紹介してもらった店で、一緒に行った時に道を覚えてたからである。


そこはさすがに、ハルは首席なだけあって物覚えは飛び抜けてよかった。


だが、初めて行く図書館のような場所なら話は別だ。


「ヤベエ、結構恥ずかしいかも」


レイナルン魔道学園のその最上級生のそのまた、首席が王都で道に迷ったなんて知られたらいい笑い者になるだろう。


とは言いつつも、ハルは普通に歩いていく。方向音痴は昔からなので、ハルにはもう、どうしようもないから取り敢えず歩く、という選択肢しかないことを理解していた。


「えーと、右左どっちかな?」


少し歩いていくと分かれ道になってしまった。ハルはそこら辺に落ちている枝を拾うと、地面に立てた。


もちろん、枝が立つなんてことはなく倒れた。枝の先端が右を向いて。


「よし、右に行こう」


そう。ハルは昔から枝を倒して、枝が指した方向に進む、という方法を取っていた。


しばらくそのまま真っ直ぐ進んでいくと、ようやく先に普通の通りが見えてきた。


「おっ、ようやくこの迷路から脱出か?」


と、ハルが少々歩くスピードを上げて、歩いていく。


と、その時、派手な破壊音と、悲鳴が聞こえてきた。


「な、なんだ!?」


ハルは小走りになって、表通りに出た。

そこは王都の東端のある町だった。ちなみに図書館は西の方の町にある。


ハルが慌てて辺りを見回すと、人々があちこちに逃げていくところだった。


「何かあったのか!?」


ハルは逃げていく人のうちの一人を捕まえて聞いた。その男は早く逃げたいらしく、早口にまくし立てた。


「白の悪魔の連中が仲間割れして、すぐそこで、おっぱじめやがったんだよ!!お前さんも巻き込まれたくなかったら、逃げろ!!」


「なんだと!?」


ハルはもう少し話を聞きたかったが、その男はもう走り去ってしまっていた。


白の悪魔とは、この国の魔法使い集団であり、彼らは白の牙と名乗っている。だが、白の牙はこの国を魔法使いが治めるべきと考えており、そのためなら手段を選ばない過激派組織であった。


つい一ヶ月前、白の牙は、南方の村や町を襲い、民間人を皆殺しにしたばかりでその噂は国中に広がり、人々にとっては恐怖そのものなのである。そのため、人々の間では、白の悪魔と言われているのである。


(なぜ白の牙が!?)


ハルはそう思いつつ、今でも破壊音が続いている場所へ走っていった。

この小説を読んでくれた皆さんありがとうございます。


また、面白かったら今後も読んでいただけたら嬉しいです(=´∀`)人(´∀`=)

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