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魔法使いの英雄彈〜二人が英雄になるまで〜  作者: 猫田ねここ
第1章 出会い
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第1章 23 【女子会】

こんばんわ〜

只今テストの順位が悪すぎて、半泣きになりながら、小説書いております…


。・゜・(ノД`)・゜・。

女子会


アリスが大浴場に入った途端、他の生徒が、一斉にアリスのことを見た。

アリスはたくさんの視線を感じて恥ずかしく、慌ててタオルを胸まで引き上げる。


「うぅ〜〜」


「えっと…。シーナどうしたの?」


シーナはアリスを見ながら唸り声をあげていた。正確にはアリスの胸を見ながら。


「アリスチャン、14サイッテイウノハウソダヨネ?」


「嘘じゃないよ…」


「まぁ、まぁ。シーナにもこれから成長するかな」


「そうですの」


ルミスとシャルロットがシーナを宥めにかかるが


「ルミスとシャルにはわからないよ!」


と、シーナが思い切り叫ぶ。シーナは恨めしそうにルミスとシャルロットのことも見ていた。


アリスはそんな3人を苦笑いして見ていた。


アリスは編入生ということもあり、注目を浴びていた。アリスは他の生徒からの好奇の視線が恥ずかしかった。


「ねぇ、シャル。ミィリアは?」


「アリスのこと見て逃げたのですの」


「…」


シャルロットが、お風呂の端の方を指差して言う。その指をたどっていくと、ミィリアが端の方でうずくまっていた。


アリスはそれを見て気まずそうな顔をする。


「ねぇ、アリス。タオルはとったほうがいいかな」


「え、やだよ」


「そうですの。アリスだけ隠してるとか、ずるいですの!」


と、ルミスが強引にアリスのタオルを奪い取ろうとする。


「え、ちょっとルミス!きゃあっ!」


アリスの必死の抵抗も虚しく、ルミスにすぐタオルを取られてしまった。


「うー、ルミスー」


「てへっ」


ルミスが軽く舌をだす。だが、格好が格好なため、きまらない。


「可愛くない!」


3人が同時に突っ込んだ。


「それより女子トークかな!」


シャルロットが耐えきれないように話に入る。


「その前にミィリア、ですの」


「あ…」


4人は同時にミィリアを見た。


それからすっかりむくれてしまったミィリアを宥めるまでに10分ほどかかった。






「ふわぁー、気持ちいー」


アリス達は体を洗うと、お風呂に浸かった。浴場は思ったより広く、気持ちよかった。


と、アリスと一緒にお風呂に浸かっているシーナが手を挙げる。


「はいはい!アリスの質問タイムしたい!」


他の3人も頷く。


「うん、私に答えられることだったらね」


「んとんと、アリスってなんで編入してきたの?」


「!それ、私も気になりますの!」


ルミスも興味津々といった目を向ける。


「えっと、いろいろ事情があって…」


だが、アリスは困ったような顔をするだけだった。


その様子を見た4人はアリスの複雑な事情を感じ取り、それ以上追求しないでくれた。


「じゃあ、アリスの好きな食べ物は何かな」


「えーっと、白いご飯!」


「うそ、アリス。面白すぎですの!」


4人は一斉に笑い出した。


「氷魔法が使えるってことは、水魔法も、使えるってことなの?」


ミィリアも興味津々といった感じで聞く。


「うん。それ以外でも、大体の系統の魔法は使えるの。でも、氷魔法が一番かな」


「うわ、すごい!」


アリスのびっくり発言に4人は驚く。とくにルミスなんかは目を剥いている。


その後、アリスへの質問は尽きる事はなかった。


「ねぇ、私もアリスさんに質問が…」


アリス達が話していると、1人の生徒が話しかけてきた。


それを見た生徒が、私も私も、とアリスに近寄ってきた。いつの間にかアリス達の周りには人だかりができていた。


「ねえねえ、Aクラスに入るって本当!?」


「ねぇ、剣術は得意!?」


「ねぇ、その銀髪地毛?」


「…えっと、その…」


アリスは次々とかけられる質問に困り顔だ。と、次々と質問される中、


「アリスさんってハルのこと好きなの!?」


という質問がされた。


その途端、アリスの顔が真っ赤になった。


「ちょっと、アリス。どういうことですの!?」


「わーわー、まさか図星!?」


「わわ、違う違う!」


アリスは真っ赤になった顔を片手で隠し、片方の手で手を振りながら否定するが時すでに遅しだった。


それからは大浴場にいる生徒が全員からハルについての追求を、受ける羽目になった。




「じゃあ、明日ねー!」


「うん、またね」


アリスは大浴場で仲良くなった友達に手を小さく振り返すと自分の部屋に入っていった。


そして、やることもなかったので、今日はもう早めに寝ることにした。


「今日は楽しかったな…」


アリスはベッドに入り布団にかぶると呟いた。 今日の出来事を振り返ると、どうしても顔がにやけてしまう。


こんなにゆっくり出来ることも、笑うこともアリスに、とって数年ぶりだった。白の牙になってからはアリスにそんな機会はなかった。


「この、幸せはいつまで続くんだろう…」


アリスはポソリと呟いた。そう呟くアリスのダイクロイックアイは冷たく光っていた。




アリスは白の牙に入ってから、自分の幸せを信じられなくなっていた。


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