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霊能者養成学校の珍事  作者: SandArts
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しりとりっ!

結局、オリテは山に行くことに……。

川も温泉もあるから問題ないよねっ!

 今日は待ちに待った新入生オリエンテーションである?

入学式の日は皆、緊張していて話していなかったが、今日は無理やりにでも会話が増えるのではないか……。


オリエンテーションは隣県の山の中で行われるらしい。川や古びた神社も近くにあって雰囲気は満点らしい。


 そんで、バスで数時間の道のりなのだが、吐く危険性がある。

それが心配で前日寝れてないんだから尚更のことだ。

今、バスに乗車したわけだが、案の定、シートの布か中のウレタンか知らないが、バス酔いしたことのある人なら大抵は理解できるであろう香りがした。

「おい、気分悪そうにして、どうしたんだ!」

「気分悪いんだよ」

そう、威勢よく、話しかけたのは、中学の同級、片子我太だった。

片子は壊れていない方の腕で俺の肩を掴んだ。

どうやら、俺の隣は片子らしい。

俺は、半ば強引に通路側に座らせられた。

通路を挟んだ席には、近所の放蕩息子として名高い、坊主継雄がいた。

坊主継雄は、その放蕩息子然とした緩んだ顔で自分に話しかけた。

「お前さあ、本戸さんちの息子?」

「ああ、そうだよ」

分かりきった事だけ聞くと、窓の向こうの風景を眺めている。

「知り合い?」

片子が聞いてくる。

「近所のおっさん。二十歳超えてる」

別に隠す様子なく答えた。

隠す必要性もないのだ。


放蕩息子は、ちゃっかり、隣に女子を座らせていた。結構大人しめの様子だったので、気の毒でならない。

放蕩息子は女たらしで有名だった。

中学生の頃から、女は絶えたことがないらしい。しかも、常に複数いるそうだ。

そいつの横にこんな子を座らせて良いのだろうか?

しかし、何故か二人は様になって見えた。

明らかに女の子は戸惑っている様子でありながら、継雄の妙に落ち着き払った表情がそう見せるのだ。


バスは間もなく出発し始めて、いよいよ、吐き気との戦いが始まった。

バスの中では各地でしりとりが始まっている様子だ。

「なあ、俺らもしりとりしようぜ、そこの二人も」

そういって、俺と継雄と例の女子はしりとりを始めることになった。

自分はしりとりだけは自信があった。

「食べ物縛り、地名縛り、キャラ縛り、金縛り、なんでもどんとこい」

俺は、しりとり前のキメ台詞を見事にキメた。例の女子は一層戸惑った様子だ。

「はははっ、クソおもろいなそれ」

片子はそんなことを言った。

無論、これはウケてはいけない言葉であった。

「お前、中学んとき、そんな感じじゃなかったよな。見直したわ、一生ついていきます!」

「まあ、霊能者養成学校おちるとこまで落ちたんだから、楽しくいきますわ」


そして、しりとりは始まった。しりとりは最初の方はパターン化出来ている。

しりとり、リンゴ、ゴリラ、ラッパ、パンツ、ツミキ、キツツキ……という定石的なスタートが、一番に考えられる。

しかし、片子、俺、継雄、謎少女、という順で、巡る訳だがどうだろう。

俺は、玄人らしくリンゴを選択し、精神統一を図る。

しかし、寺生まれの継雄はどうだろう。

ゴマとかいう選択をする可能性だって否めない。

「しりとり」

始まったか。

「りん…ゴ」

「ゴスペル」

んんっ?

寺生まれが、在ろうことかゴスペルなんて……流石は放蕩息子、問題児、変態!

少女はか細い声で

「まり…」

おぉ。実にいい。

「リス」

「スイカ」

「カスタネット」

マジか、木魚かリンじゃないんか?カスタネットって。

「トリコロール」

トリコロールて、かわいすぎ。

琉璃るり

くそっ、片子のヤツメ、あえてリンゴ、リスの二大選択肢の消えた「リ」を選択したか……


でもいい、丁度いい。

リン

……チ―――ン。

今回はバス編でした……

次回からも緩い感じで書きます!

バーベキューとか肝試しかな!?

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