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霊能者養成学校の珍事  作者: SandArts
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学校へようこそ?!

本当に軽い気持ちで書き始めました。計画も何もないですが、毎日投稿頑張ります。

 俺は今年の四月から、普通の高校生……になるはずだった。

しかし、何故か俺は霊能者養成学校という明らかに怪しい学校に行くことになった。


そして俺は、今日、霊能者養成学校の入学式に行く。

これまでの経緯を話せば長くなるが、簡単に言えば、俺の中3の頃の担任に勧められての事だった。

うちは、別に霊能力そんなことを生業にした家系でもない。

父親は高校教師、母親はスーパーのパート

という、どこにでもある家だ。


 それで、なんで、俺がそんなものを勧められるようになったか、と言えば、学校の成績が悪いから。と言うのと、ちょっとだけ霊感があるらしい。というのが理由だった。


まあ、主に頭が悪すぎて……という理由なので、霊感なんてほぼない。


そんな事を考えていたら、母親が呼びに来た。今日は、車で入校式に行く。


何せ、変な山の麓にあるらしい、これから毎日通う時は、電車とバスを乗り継いで通うことになる。


母親に呼ばれて、急いで制服に着替えた。

変な学校だが、制服は意外と普通だ。しかし、事前に、送って来たパンフレットによると制服はセレモニーの時に使うだけで、普段は、学校に着いてから、それぞれの衣装に着替えるらしい。


俺は、車に乗ってから、色々な事を考えた。

 今、一番の悩みは、何のコースにするかだ。

 この学校の制度として、一年次の一学期までに専攻コースを決めないといけないというのがある。

専攻コースと言っても、勿論普通のコースではなくて、霊媒師コースとか祈祷師コースとか心霊学コースとか妖怪学コースとか。

女子一番人気は祈祷師コースらしい。女子の祈祷師とはつまり、巫女のことだ。

個人的には妖怪学とかが、ユルそうでイイ感じか。


 そんなことを考えていたら、もう、学校の駐車場に着いたらしい。

周りを見ると、明らかに入校式に来た様子の新入生とその父兄が沢山いた。

こんな学校によくこんな人数集まったなあ。

そんな印象だった。


 親と別れ、校舎まで歩いていると、際どいミニスカにツインテールの女子が声をかけてきた。

「おはよう、あなたはここの新入生?」

 「はい、そうですけど……」

「じゃあ私と一緒に写真部に入らない?」

「考えておきます……」

というか、こいつは新入生なのか?なんであえて、冴えない俺みたいなのに話しかけて来たのか?そんな当たり前の疑問が頭を過った。

ツインテールのそこそこ人気の出そうな顔をした女子は、俺の顔を不意にのぞき込んで

「じゃあ、またねー」

と慣れた様子で笑顔を見せた。


意外と普通の学校ぽいなあ。と欅の街路樹をダラダラと歩きながら思った。

 校舎や運動場も至って普通だった。

でも、学校の先生はやばい感じかなア。なんて考えていると、不思議と高揚感が増して、教室への足取りを軽くした。



教室へ着くと、もうすでに、殆どの席が埋まっていた。クラスは30人ちょっとで、一学年でこのクラスだけのようだ。

そりゃあそうだよな、十五歳の少年少女がこんな怪しい所にそんなに来るはずがない。

この中でも各専攻によって、別れるんだから、かなり少人数性の教育ということだ。


さっきの彼女はいないようだったが、もしかして、上級生とか?

「おう、よろしくな」

「お、おう……」

突然の事でびっくりしたが、中学の同級生、

片子割太だった。片子は中学の時は野球部でエースピッチャーだった。ただ、なんかの大会の決勝で肩を故障したらしい。

 正直、苦手な奴だった。運動神経抜群で勉強はそこそこ。女子にはモテモテで男子の人望も厚い。

俺とは何から何まで逆だった。

中学の頃、会話したのは数える程だ。

「お、お前さ、写真部のかわい子ちゃんに話しかけられなかった?」

「さあ?」

明らかに思い当たる節があったが……あえて知らぬふりをした。

「俺、写真部に入ろっかなー。お前もどうよ」

「考えとくよ」

俺は写真部に妙な縁を感じた。

心霊写真なら興味がないでもない。

そうこうしているうちに、点呼は終わり、入校式のある体育館に行った。

入校式は校長先生の姿が見えないこと以外は普通に終わった。

あれはきっと、校長先生が幽霊ですよ。というジョークなんだ……

入校式が終わって、次回は、オリエンテーションかな?

なんか、山の中のホテルで研修みたいなことするやつです。(山と海はどっちがいいかなあ)

まあ、取りあえず、肝試し研修は決定ですね。

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