異次元2
蕾芽:はあ、闇翦さん、まだ着かないの?
闇翦:まだまだだぜ
好子:お父さん、抱っこして
蕾芽:はいはい、仕方ないな。闇翦さんは4人姉弟なんですか?
闇翦:そうだよ。血は繋がってないけど
蕾芽:えっ、そうなんですか?
闇翦:オレ、もともと捨て子だったから。死にかけのところを小雪に拾われたってわけだ
蕾芽:そんなことがあったんですか
闇翦:本当の親が見つかるまで、オレはここの家の息子
蕾芽:見つかるまでって、親が見つかったら闇翦さんはお姉さんたちと、さよならなんですか?
闇翦:そうだよ
蕾芽:いいんですか、それで
闇翦は黙り込んだ
闇翦:ま、父さん母さんも姉たちも、それを望んでるからさ。本当の親の元へ帰ってほしいってみんな願ってるんだよ。その願いを叶えないわけにはいかないだろ?
蕾芽:そうか、そうですよね。オレは家族全員と血が繋がってるから、繋がってない人の気持ちとか考えたことなかったな
闇翦:繋がってるのが当たり前なんだけどな。蕾芽は何人兄弟?
蕾芽:3人。姉が2人います
闇翦:そうなんだ、そっちは2人か
蕾芽:オレんとこも闇翦さんたちと同じで姉弟仲良しですよ
闇翦:オレんとこはなー、仲良しなのかな?まあ、仲良しかな?
蕾芽:3人の性格って、それぞれ違います?
闇翦:違うよ。桜はただただ優しいだけの女で、由子は変な女、小雪はしっかり者。って感じ
蕾芽:へんな女って、どういうことですか?
闇翦:あいつはな、例えばオレが悪いことするじゃん?そしたらお仕置きだーって言ってオレの顔の前で屁したりさ
蕾芽:うわっ、イヤだな
闇翦:何だか知らんが尻関係でせめてくるんだよ
蕾芽:そんな人がいるのか。あー、想像したくない、オレのイマジネーションがっ
話していたら両親の家に着いた
闇翦:ただいま
莉詁:あら、とーき。それと?
闇翦:あ、えーと友達の蕾芽。蕾芽、どうかしたか?
蕾芽:いや、オレの祖母ちゃんに似てると思ってな。すげー若い時のね
闇翦が母に事情を説明する
莉詁:そうなんだ、不思議ね。蕾芽くんは、いくつ?
蕾芽:今年で17歳です
莉詁:じゃあとーきの2個下か
そのあと蕾芽と好子は、莉詁と闇翦から家に泊まることをすすめられた
蕾芽:じゃあお世話になりますね。ヨシ、今日はここの家に泊まるぞ
好子:やったー、わーい
蕾芽:こら、走らないのっ。あっ、そうだお母さんにメールを
蕾芽がスマホを出すと
闇翦:なあ、それ携帯?
蕾芽:うん、そうだけど何か?
闇翦:すげー、オレのと全然違う
蕾芽:あ、ガラケー使ってんだね。えーと、ん?あれ、何だ?
画面に表示されている年月日がおかしい
蕾芽:見てくださいよ、2012年になってる。
闇翦:いや、これで合ってるよ
莉詁:今2012年でしょ?
蕾芽:あー、本当に異次元だわ、ははは。おいヨシ、今すぐ元の次元へ帰ろう
好子:やだー、もっとここいるもんっ
蕾芽:ヨシ、頼むよ、もし帰れなくなったら、お父さんずっと寂しい思いしちゃうから
好子:やだっ
蕾芽:マジかよ、何だよこのガキ。チッ、子供に当たっても仕方ないか。
夜になり、帰る方法を考える
蕾芽:違う次元に来れたということは、帰ることもできるはずなんだよ。
闇翦:ああ。でも帰る方法は、おそらくヨシにしか分からないんだろうな
蕾芽:だよなー。連れてくることができたんなら、その逆もできるはずだよね
いろいろ考えたが答えは見つからなかった。そのまま1週間が過ぎ、再び闇翦の姉の家へ来ていた
小雪:そうか、帰れないか
蕾芽:困りましたぜ。きっとみんな心配してるよ、どうしよう小雪さん
小雪:大丈夫、きっと明日には方法見つかるよ
蕾芽:そうかなー?はあ
闇翦:心配すんなって、蕾芽。お前は1人じゃない。元の次元に戻る方法が見つかるまで、今はオレたちがお前の家族だ。大丈夫、寂しくない
蕾芽:うん、ありがとう




