寝れない理由は2つある
蕾芽:ネェちゃん お帰り
婀弥:DVD借りてきた
釵惠:何のー?
婀弥:怖いやつ
蕾芽:マジで?珍しいな、婀弥が怖いの借りてくるなんて
婀弥:何だか見たくなってさ
釵惠:お化けが婀弥ネェちゃんを洗脳したアル
婀弥:これはたぶん、蕾芽でも怖くて見れないんじゃないかな?
蕾芽:そうなの?
釵惠:いやー、じゃあ私も無理かなー?
婀弥:ねえ、明日 休日だし、夜中 見る?
蕾芽:うん、見よう
釵惠:怖そう
蕾芽:あー、でも ちょっと待って。今日3人でここで寝ない?布団並べてさ。それで見ようよ
釵惠:うん、それがいい
3人が布団を敷き、準備完了
婀弥:これなら安心だな
釵惠:でもまだ10時ヨ?夜中になる前に眠くなっちゃうヨ
婀弥:じゃあ寝れば?
蕾芽:いかんわっ、釵惠ちゃんが寝たら いびきでテレビが聞こえんくなる
婀弥:そうだよね、じゃあ寝ちゃダメ
釵惠:きついな
婀弥が缶コーヒーを飲んでいる
蕾芽:あっ、眠れなくなるやつ
婀弥:ただのコーヒーだ
釵惠:私も飲もう。ほれ、ライも
3人コーヒーを飲んで眠気ゼロ
夜中12時半過ぎ
蕾芽:おネェ、いい時間になってきたぞ
婀弥:うわー、やっぱ今日はやめようかな?
蕾芽:じゃあいつ見るんだよ?
釵惠:今でしょっ
釵惠がDVDを入れた
婀弥:こらっ、やめいっ
釵惠:ネェが借りてきたんでしょ?見なきゃ意味ないじゃん。夜中に見ようって言ったの誰ヨ?
始まった。3人 無言のまま、じっと見る
婀弥:ひゃーっ
蕾芽:こんなんで びびっちゃうの?
釵惠:いや、私もびっくりした
婀弥:うぅ、ぐすっ、こんなのが本当に出てきたらイヤだ
釵惠:泣いてんのかヨ
蕾芽:だったら借りてくるなっての
釵惠:ちょっとトイレ
釵惠が席をはずし、婀弥と蕾芽2人
蕾芽:あっ
婀弥:何?
突然 蕾芽が席を立った
婀弥:ちょっとどこ行くの?1人にしないでよっ
婀弥が蕾芽を追いかける
蕾芽:何でついてくるの?
婀弥:怖いもん
2人 戻った
蕾芽:婀弥ネェが1人になったらどうするかなーと思ってさ
婀弥:てめぇ、わざとかよ
釵惠も戻って来て、最後まで見た。見終わった頃には、婀弥が釵惠にしがみついていた。
蕾芽:寝ようぜー。って言ってもコーヒーのせいで寝れんけど
婀弥:もうイヤ、見なきゃよかった、見るもんじゃないわ、見ちゃダメだ、寝れないわ
蕾芽:婀弥ネェはホラー系 借りちゃダメ
婀弥:もう絶対 借りない
釵惠:うるさいヨ、早く寝なさい
左から釵惠、婀弥、蕾芽の順で寝ている
釵惠:ぐぐごーっ、ごごごーっ
蕾芽:・・・(寝れん)
婀弥:ふー、んー、はぁ。(ライも寝たかな?)
釵惠:ぎぎゅーっ、ずびびっ、がぎぎーっ
釵惠のいびき、鼻をすする音がうるさすぎる
婀弥:(隣にいると いつもより きついな)
蕾芽:(釵惠うるせーな)
釵惠が寝返りを打ち、婀弥の方に背を向けた。その時 耳を疑う音が聞こえた
ブーッリリリッ
釵惠が屁をした。その音で婀弥が吹き出した
婀弥:ふ、ひひひ
続けて蕾芽も
蕾芽:もう、何だよ今の
婀弥:釵惠が屁したっ、くくくっ
蕾芽:釵惠ネェの野郎、ふふふっ
釵惠:ぐごーっ
プゥーッ
蕾芽:はははは、高い音っ、ダメだ笑えて寝れないよーっ
婀弥:あっははは、思いきり笑えないから、腹が苦しい
2人 必死に静かに笑った。婀弥が釵惠の方を見て言った
婀弥:まったく こいつは、うあっ
婀弥があわてて蕾芽の方へ逃げた
蕾芽:何だよ?
婀弥:くっさっ、釵惠の屁ヤバイ
蕾芽:いつものことじゃないの?
婀弥:いや、においは初めて
いつもは2段ベッドの下から屁の音のみ聞こえるだけなので、においまでは知らなかったのだ
蕾芽:釵惠ネェ最低だな、たぶん すかしっ屁もしたんじゃね?
婀弥:もうイヤ、釵惠の隣で寝たくない
蕾芽:オレもイヤだよっ
その日、婀弥は我慢して釵惠の隣で寝た
朝
釵惠:ネェちゃん寝れた?
婀弥:あんまり
釵惠:もう怖いの借りちゃダメヨ?
婀弥:それもそうだけど、おめぇのせいでもあるんだぞ?くっさい屁しやがって
釵惠:えっ、私しちゃってた?
蕾芽:めっちゃしてたよ、2人で笑ってたんだから
釵惠:あらま、ごめんネ
婀弥:許さねー
釵惠:わざとじゃないもん
蕾芽:婀弥ネェ、やられたらやり返せば?倍返しだっ
婀弥:よーし、待っとけ。て、できるかっ。人前で屁なんかできんっ。それに、釵惠の屁 より倍くさいのなんて出ぇへんやろうし
釵惠:ちっ、さっきから失礼な
という休日だった




