物を取るな
夏休みが終わり、気づけば9月になっていた。
朝
釵惠:ぐごー、ぎゅりー
蕾芽:釵惠ネェ、オレ先 行っちゃうよ?
釵惠が目を覚まし、素早く時計を見た
釵惠:あっ、寝すぎた
蕾芽:先 行くから
釵惠:待ってよ、まだ行かないでっ
蕾芽:オレはゆっくり行くから、あなただけ走って来い
釵惠は飛び起き、着替えだけ済ませて家を出た。すぐ蕾芽に追い付こうと走った
蕾芽:あ、来たか
釵惠:あー、もうイヤ、疲れた
蕾芽:ははっ、急いで来たから髪そのままか
釵惠:そうネ、今日はチャイナ娘じゃないアル
蕾芽:だったらアルとか言わない方がいいんじゃない?
釵惠:無理ヨ、姿は違っても話し方は変わらないから
蕾芽:だよね
釵惠:ねー、ミンティアある?口の中が気持ち悪くてヤバい
蕾芽:うわっ、歯みがきしてないパターンかよ
蕾芽にミンティアをもらい食べたが、2粒じゃ足りなかった
バキッ
釵惠:ガボガボッ
蕾芽:うわっ、おめぇ全部 食ったな?
空になったミンティアのケースだけが返ってきた
バスに乗り
蕾芽:バカじゃねーの、オレの無いじゃん
釵惠:また買ってやるから。ガムある?
蕾芽:あるけど
5枚入りの板ガムを渡した
サッ、ペリペリッ、スッ、スッ、ペリペリッ
釵惠:あむあむ、はいっ
蕾芽:よし、ちゃんと4枚 残ってるね
ガムを噛みながら釵惠が言う
釵惠:腹 減ったんだけど何か無い?
蕾芽:あるわけないでしょ、ポッケにごはんがあると思ったか?
釵惠:いやー?思ってないヨ
バスから降り
釵惠:私は蕾芽みたいにアホじゃないからさ
蕾芽:おめぇの方がアホだろうが。寝坊するし、人の物 全部 食うし、ポッケに めしがあると思い込むし、頭 悪すぎ
釵惠:チッ
釵惠は蕾芽の右腕を本気で殴った
蕾芽:ギャッ、いったー、折れた
釵惠:折れてねーわっ
学校に到着した
麟哉:おう蕾芽
蕾芽:お、おう
空士:腕 押さえてるけど、どうかした?
千夢:ケガ?
蕾芽:うん、ケガしたの、重傷
さっきの出来事を話す
空士:マジで?お姉さん怖いな
麟哉:かわいそう
蕾芽:だろ?困っちゃうよ
千夢:今日 体育なくて良かったね
蕾芽:本当によかった。あっ、ガムがあるんだ、食べよう
ちょうど4枚あるので、みんなで分ける
千夢:あれ、中身は?
蕾芽:はー?
麟哉:ねーじゃん、なんだよこれ
空士:スカ
蕾芽:あれ?ないじゃんっ
麟哉:これも お姉さんにやられたんじゃないか?
千夢:ははは、すごいな
蕾芽:あのバカ釵惠っ、もう怒ったぞ
放課後
蕾芽:釵惠っ、お前に言っとくことがある
釵惠:なにヨ
ここで釵惠の友達が2人やってきた
釵惠:なにか言うことがあるの?
蕾芽:い、いや、何でもないっ
帰宅
釵惠:ライ、さっき何か言おうとしたよネ?何だった?
蕾芽:人の物を全部 取るなってこと。ガム全部 食ったろ?
釵惠:気づかなかった?
蕾芽:友達に渡そうと思ったのに、釵惠のせいでゴミあげちゃったじゃん
釵惠:あら、ごめん
蕾芽:まったくっ
釵惠:悪かったヨ、ごめんネ
蕾芽:分かった、もういいよ




