遊びがケンカに
金多楼に帰ってきた蕾芽。宿題の続きをする。
蕾芽:ま、今日はこれぐらいでいいか
宿題をやり、のんびり
釵惠:ライ坊
蕾芽:なんだよサエ坊
釵惠:手合わせしようぜ、体が なまってんだ
蕾芽:おう
久々に運動
釵惠:来いヨ、返り討ちにしてやる
蕾芽:それは、おもしろい冗談だな
蕾芽が釵惠へ接近し、拳を当てようとする
釵惠:ふっ
釵惠が蕾芽の拳を平手で受け止め、頭突きをくらわす
ガツッ
蕾芽:ぐわっ
すぐに蕾芽は体勢を立て直し、釵惠に目を向ける
釵惠:ふぅ
蕾芽:こぉーっ
蕾芽は集中し、迫り来る釵惠の攻撃をよける。その後、釵惠の左腕を払いのけた
釵惠:(左腕を払いのけた直後に、左の横腹に拳か?)
一瞬で そう判断した釵惠。だが蕾芽は、すぐに釵惠の後ろに回り込んだ
釵惠:はっ?
そして背中を思いきり蹴る
蕾芽:ホアターッ
釵惠:うあぁっ
バダンッ
釵惠:ぐーっ、ぎっ
すぐに立ち上がり、次に来る攻撃を予測しながら蕾芽の方へ走る
釵惠:フォアーッ
ガチッ
蕾芽が釵惠の拳を右手首で受け止めた。その直後、釵惠は左手で蕾芽の胸を殴った
蕾芽:うぐぁっ
その一瞬の隙をついて、蕾芽の腹を殴り、横腹を蹴り、背中を蹴った。蕾芽を蹴り倒して右足で腰を踏みつけた
蕾芽:がっ、うーっ
釵惠:ほら、起き上がってみろ。こんなボロボロにやられちゃ、もう無理だろうけど、どうすんだヨ?あぁ?
蕾芽は冷静になり、どうすればいいかを考える
蕾芽:はぁ、はぁ、(こんな体勢では、簡単に立ち上がれない。あお向けにもなれん。あっ)
蕾芽の思いついた方法。それは、釵惠を挑発に乗せることだ。挑発に乗せれば、何度も右足で腰を踏みつけるだろう。腰の上の足が一瞬 浮いた時に逃げるという作戦だ
蕾芽:(これならいける)ふっ、釵惠
釵惠:ん?
蕾芽:ずいぶんと強いじゃねーか、オレよりチビな野郎がデカイやつを踏みにじるとは。とても女とは思えんぜ。
釵惠:あぁ?
蕾芽:てめぇみたいな、ブスがよう
右足が浮く、そう期待した直後
ドゴッ
蕾芽:ぐはぁっ
釵惠は、左足で蕾芽の横腹を本気で蹴り続けた
蕾芽:痛えーっ、あぁーっ、ぐわぁーっ、きゃーっ
釵惠:はぁ、はぁ、はぁ
最後に もう一発 横腹を蹴った。蕾芽を蹴り転がし、あお向けにさせた。釵惠は目をつり上げ、蕾芽の服をつかみ言った
釵惠:まだやんのか?
蕾芽は、釵惠を本気で怒らせたことを知っていた。いつもなら おびえて何もできないが、蕾芽は口を開いた
蕾芽:これで終わりにするわけねーだろ
蕾芽も目をつり上げ、すぐに釵惠の手をどけた
蕾芽:ちっ、てめぇみたいなクソ女、すぐ泣かせてやるっ
釵惠:んだこらっ、本気で殺すぞっ
2人とも冷静さを失い、本気でケンカを始めてしまった。肩を殴り、顔を殴り、蹴り、もう手合わせではない
釵惠:このっ、オラッ
蕾芽:死ねやカスッ
ここで蕾芽の平手が釵惠の頬に当たった
バシンッ
釵惠:ぐっ、くくー、ぐすっ
釵惠は、泣いた
釵惠:うっ、う、あぁーんっ、うぅー
蕾芽:ちっ、何だよ、何 泣いてんだ
蕾芽が釵惠の肩に触れた。それを釵惠がパンッと払い
蕾芽:あ?
釵惠:触るなっ、もう話しかけて来るなっ
釵惠は泣きながら家へ入って行った
蕾芽:何だあいつ、マジ意味 分かんねーし
蕾芽も家へ入り、自分の部屋にこもった
蕾芽:痛えー、うわっ、横腹がアザだらけ。あの野郎、ここまでやるかよ?普通じゃねーな、絶対 頭おかしいよ
遊びが本気のケンカになるとは。こんなに辛いことはない
蕾芽:まったくよ、あいつの方から手合わせしようって言って来といて、勝手に泣いて話しかけて来るなって。バカ過ぎる、てめぇが話しかけて来るなよって感じ
夜
婀弥:なー、蕾芽ー
蕾芽:なんだ?
婀弥:釵惠と何かあったろ?
蕾芽:あれ?分かっちゃった?
理由を話した
婀弥:蕾芽が悪いんちゃう?釵惠にブスとか言うたんやろ?
蕾芽:言ったけど、ただの挑発だよ
婀弥:挑発でも、女子にそういう悪口はダメだって。そりゃ釵惠も怒るよ
蕾芽:うー、そうだな
話してたら釵惠が歩いて来た。蕾芽はすぐ婀弥の後ろに隠れた
婀弥:こら、釵惠に何か言うことはないの?
蕾芽:えーとねー
釵惠:てめぇ、ネェちゃんに言ったのか?
婀弥:ちゃうよ。私が、あんたら2人ケンカしてるの?って聞いただけ
釵惠が腕を組んで蕾芽を見ている
婀弥:釵惠、ちょっと来て
婀弥がタバコを銜えて行った
婀弥:釵惠はライと仲直りしたいわけ?
釵惠:うん、したいヨ。正直、私の方が自分勝手だったかな?って思うし
次に蕾芽を呼んだ
蕾芽:仲直りしたいよ、すぐ謝りたいけど、釵惠ネェが許してくれるかどうか分からないし
それを聞いた婀弥は、すぐ2人を対面させた
婀弥:さぁ、何て言うの?
釵惠と蕾芽。さっきまで吊り上っていた目も直り、素直に言った
蕾芽:ごめんなさい
釵惠:いいよ、釵惠ネェちゃんも悪かったネ
体の痛みは取れないが、心の痛みはキレイに取れて良かった2人だった




