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借り物


蕾芽が高校生になって2週間が経ち、友達も増えた。


高杉麟哉[タカスギリンヤ]、天崎空士[アマサキクウシ]


麟哉:次は調理実習か


千夢:何 作るのかなー?


空士:エプロン持って来た?持って来ないと忘れ物になるから


蕾芽:えっ、持って来ないとダメなの?学校で借りれない?


千夢:借りれるけど、そしたら蕾芽の評価が落ちるよ


麟哉:忘れたのかよ、おわったな


蕾芽:いや待て、大丈夫


蕾芽は、エプロンを貸してと釵惠にメールした。2階へ取りに行く


釵惠:ほれ


蕾芽:ありがとう、助かった


釵惠:急いで調理室 行けヨ?


蕾芽:おう


調理室に到着


蕾芽:さて、エプロンを、うわっ


空士:どうした?


蕾芽:いや、なんでも


釵惠に借りたエプロンがピンク色だった。恥ずかしくて付けれない


空士:エプロン付けたら?ほら、先生 来た


蕾芽:マジかー


フードデザインの我妻先生が生徒たちを見回すと、1人だけエプロンを付けてない生徒がいた


我妻:内木くん、エプロン忘れたの?


蕾芽:いえ、ありますよ。あるから忘れ物にはしないでください


我妻:じゃあ付けて


みんなが蕾芽に注目した


蕾芽:もういいや、カミングアウトしてやる。


エプロンを付けた


千夢:わあ、ピンク


麟哉:ははは、何それ


蕾芽:うるせー、オレだって好きで こんなん着てるんじゃないんだよっ、あ?三角巾もピンク


蕾芽は、ピンクのエプロンとピンクの三角巾を付けて調理実習を終えた


千夢:女の子みたいだったね


蕾芽:言わないでくれ


麟哉:何でピンク?


蕾芽:あれオレのじゃないんだよ、さっき姉に借りたやつだから


空士:だからピンクだったのか


蕾芽:助かったと言えば助かったけど、色がピンクじゃな


釵惠にエプロンを返す


蕾芽:(釵惠どこだー?)


釵惠:ライ、終った?


蕾芽:うん、終った。おかけで恥かきました


釵惠:あ、ピンクだったから?


蕾芽:おう、そうだよっ、何でピンクなんだよ


釵惠:何でって、私が着るやつだからいいでしょ?借りといて礼の一つもないのかお前は


蕾芽:シェーシェー、ジェジェー


釵惠:もう貸さねーぞ?


蕾芽:いいよ、自分で持って来るから


釵惠:はぁ、そう


蕾芽は1階へ戻った


麟哉:蕾芽、これからエプロン忘れたら隣のクラスの男子に借りればいいんじゃねー?


蕾芽:あ、そうだよね


千夢:それがいいよ


空士:絶対ピンクはいないはず


蕾芽:まぁ、次からは自分で持ってくるけど


帰り


蕾芽:あっ、ネェちゃん


釵惠:あぁ?


蕾芽:うっ(怒ってる)ごめん、エプロンありがとうやったな


釵惠:べつにいいけどっ


帰宅


蕾芽:釵惠ちゃん、まだ怒ってんの?


釵惠:いーや、怒ってないヨ


蕾芽:ならいいけど


釵惠:ただ、人から物を借りたら文句を言わずに、まず お礼を言いなさいネ?


蕾芽:はい分かった



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