ギターを手にした
蕾芽:お父さん、ギター欲しいんだけど
透希:お年玉 貯めて買いな
蕾芽:んー、やっぱそうか。誰か持ってないの?
透希:持ってないよ、ギターやる人なんていないし
蕾芽:ぐぎー
ギターが欲しい。蕾芽はずっとそう思い続けている。
蕾芽:(なぜだ、欲しい物が手にできない。オレほど不幸な人間は存在するのか?)
この気持ちをノートに書いてみた
オレには欲しい物がある でも手が届かない
どうしてだ 欲しいのに
誰かこのオレの気持ちを 分かってくれないか
お願いだ 手にしたいんだ
手にしている人間は どこにでもいるじゃないか
なぜオレだけは手にできないのか
こんなオレをかわいそうだと思うなら
今すぐそれをくれ オレにくれ 渡してくれ
もしくれたら一生 大事にするから
蕾芽:ふぅ、こんな感じかな?
詞が書かれた用紙を1枚ちぎり、自分の部屋のドアの入り口に貼り付ける。家族みんなに見せつけるように。
風呂に入る
蕾芽:(さて、オレがギターを手にするのは あと何年後になるのかな?生きてるうちに手にできればいいけど)
そのまま2ヶ月の月日が流れた。蕾芽の詞は10個以上になった。
婀弥:今日 小雪さんたち来るよー
蕾芽:あっ、そうか
釵惠:ライの好きなバリー兄ちゃんとガイ兄ちゃん来るヨ
蕾芽:釵惠ネェが好きなマユ姉もな
ジェットラス家が到着
J:おじゃまします
小雪:ジェー、あれは?
J:Oh、蕾芽くんにプレゼントがあるんだ
蕾芽:え、何?
ジェイソンが何やら大きな物を持ってきた
J:はい、ギターだよ
蕾芽:あ?ギター?オレに?
J:どうぞ
透希:すまないなジェイソン、わざわざ持ってきてくれて
雪蘭:本当にすみません
小雪:いいのよ、義兄さんが持ってっていいって言ったから
J:ごめんね、だからジェシカって次男の名前が彫ってあるんだ
釵惠:よかったネ
婀弥:ドアに貼ってあった詞が本当になったね
透希:蕾芽、礼 言いなさい
蕾芽:ありがとう、本当にありがとうございます




