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男のロックシンガー

PRISONERS

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/07/23

 あまり、野暮ったくなくしたかったです。

 いつのまにかは一瞬の油断から

 置いてけぼりのまぬけづら

 ほっぺを凍った雨が横殴り


 まだ追いつけるうちに走り出しそこねた足を

 鉛の棒きれにしちまうのは

 おまえの覚悟ひとつだ


 速すぎる時間の矢に背中を射抜かれて

 (こぼ)れ落ちる過去と 手ばなした未来

 ()(すべ)なく立ち尽くすのが

 現在というリアルにとらわれた囚人たち



 いつかどこかは記憶だか予感でも

 出逢えるのなら運命さ

 道化を裏切る不味(まず)いシナリオに


 もう取り戻せないで高く青ざめてく空が

 世界を牢獄にしちまうなら

 選べる道はふたつだ


 (かたむ)いた時計の針 古傷 ()い合わせ

 枯れて散った愛と 手つかずの夢が

 見る影なく崩れゆくのは

 絶望という翼をひろげてる囚人ゆえ

「するどいROCK'N'ROLL」ってセンをね。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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