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『権助の頭のプレスマン』

作者: 成城速記部
掲載日:2026/07/17

 権助という力自慢の男が、村の男たちが狐に化かされたことをばかにしました。自分なら、狐なんか、ねじって捨ててやる、などと言いながら。

 権助が、あるとき、村はずれの川にかかる橋を渡っていると、一匹の狐が葉っぱを頭に乗せて、若い女に化けるのを見てしまいました。若い女は、川から水草を抜くと、丸めて赤ん坊のような形にしました。権助は、狐を驚かせようと思って、河原へ下りて、若い女に向かって石を投げつけました。すると、石は、赤ん坊に当たって、赤ん坊はぐったりしてしまいました。女は怒りました。泣きわめきました。子供を帰せと詰め寄りました。狐が何を言うか、と権助は思いましたが、女の剣幕が物すごいので、何だか本当に自分が赤ん坊を殺してしまったような気になってきて、ひたすら謝りました。女と一緒に寺に行って、出家することで許してもらえる流れになりました。和尚さんに髪を剃ってもらうと、妙に痛いのです。これまでに髪を剃ったことなどないので、そういうものなのかもしれませんが、我慢できないほどなのです。

 急に、村の仲間に声をかけられて、我に返ると、権助の頭には、何本ものプレスマンが刺さっていました。



教訓:よい子は試さないようにしよう。

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