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婚約破棄?その言葉ずっと待ってました!〜婚約破棄された令嬢と氷の公爵様〜  作者: みのすけ


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66 セレス領へ

晴れてユリウス様と婚約した私だが、その事実は伏せられているため、社交界では専ら「クローディア公爵子息の恋人」扱いらしい。


社交の場に出れば根掘り葉掘り聞かれるため、しばらく社交はせず私は仕事に邁進することにする。


公爵家からも「婚約を公表するまで私は自由に過ごして良い」とのお墨付きを頂いている。


本来なら早々に公爵家に入り、クローディア公爵夫人から色々と学ばなければならないのだが、婚約を公表してから、時期を見て教育を始めれば良いとのことだった。


私は王立学園を卒業したとはいえ、本来ならまだ学生の年齢であるため、両家の両親が色々気遣ってくれたようだ。


というのは建前で、


両家両親公認で、私が下級官吏として王宮に出仕できる様にクローディア公爵閣下が手配してくれた。下級官吏は王宮に宿舎もあって、私が入れる様に改修までしてくれるそうだ。


さらに公爵閣下は「好きにやれ」と言って下さったので、嬉々として業務に励んでいる。


下級官吏に登用された件を、ユリウス様はまだ知らない。閣下の指示だ。


閣下の本当の狙いは分からないが、私の手掛けている案件が軌道に乗るまでの時間を稼いでくれていると解釈している。


おかげで考えているよりも早く、プロジェクトは進んでいる。


学生の時は休みの日に孤児院に行っていたが、下級官吏になった今は公務で堂々と通える。

官吏として手伝える範囲も増えるので、今まで考えていたアイデアを試して孤児院を盛り立ててゆきたい。




ユリウス様には同じ王宮にいるのに全く会わないから、今のところまだバレていない。


ユリウス様の執務している場所と、今私が居る場所がそれくらい遠いのである。

立地的にも、官吏の立場的にも。


ユリウス様はやはり雲の上の方だったのだと、身をもって知る。

彼の背負う重責を、少しは支えられる人になれるだろうか?



「ユリウス様と共に在れるように努力する」を目標にした私だが、まだまだ自分のことばかりだ。


こんな私だが、ユリウス様と正式に婚約したことで、やっと大きな荷物を下ろす決断ができた。



「ユリウス様、次の休みにセレス領に行きたいのです」


ユリウス様が「次から領地に行く時は一緒に行く」と言っていたので、彼に相談する。


「仕事はセレス伯爵に引き継いだのだろう?墓参りか?」


「それもありますが、一つやり残していることがあるのです」


ユリウス様は私の仕事が見たいそうで、一緒に行くと言う。護衛を連れて行かないから心配なのだろう。


しかしながらユリウス様は多忙なので、往復の時間を削るために転移魔法で領地に飛んだ。

屋敷には既に父が着いており、私達を迎え入れた。


ユリウス様を父に任せ、私は準備に取り掛かる。この役目のため食事も摂らない。

身を清め、神官の様な装束に着替えてから屋敷の『奥の間』に向かう。


既に日が暮れる時間になっていた。

トワイライトタイムという日没から僅かな時間は、魔力が一時的に増すと言われている。精霊達が移動する時間帯だからという言い伝えがあるからだ。


私はこの時間を待って、自分の中で一番難しい魔法をかけようと思っていた。


廊下には家令以下使用人が全員揃っていた。奥の間の中には父とユリウス様がいる。


「お待たせ致しました」


「レイ、よろしく頼む」父が答える。


「はい」


ユリウス様は何も言わずに見守ってくれている。これから何をするのか、父から聞いたのだろう。

お立ち寄り頂きありがとうございます。

また、ここまでお付き合い下さりとても嬉しいです。

あと2話で完結する予定です。最後まで見届けて下さると幸いです。

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