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01 婚約破棄?その言葉待っていました!

お立ち寄り頂きありがとうございます。

気に入って頂けましたら「その時は本気で逃げることにします〜婚約破棄された令嬢と氷の公爵様、続〜」で続編的なものを投稿しておりますので、遊びに来て頂けると幸いです。

私はセレス子爵家令嬢アレキサンドライト。

名前は当家の家宝の宝石に因んで付けられました。

私の目の前には婚約者のトロイ・ブロウ伯爵子息が難しい顔で立っています。彼は言いました。


「アレキサンドライト・セレス、僕はお前との婚約を破棄する!」


「トロイ様、どうして急に⁈私に至らないところがありましたら…」


「君の個性のない容姿も、冴えない性格も、悪くないと思っていた。だが僕はアメリアに出会ってしまった!真実の愛を知ってしまったんだ!

アメリアと婚約するため、お前との婚約を破棄する」


「そんな…ブロウ伯爵はご承知のことでしょうか?」


「ぅん…僕に一任されているよ」



ばたん!

扉が勢い良く開き、金髪モデル体型の令嬢が小走りで駆けてきた。アメリア・ドロール男爵令嬢だった。


「トロイ様!」

アメリア様の甲高い声が響く。


「アメリア!」

トロイ様は両手を広げてアメリア様を迎え入れた。


「アメリア、今セレス嬢に婚約破棄を言い渡したところだ。これで君と一緒になれる」


「あぁトロイ様、私のために…。

セレス様申し訳ありません。貴方の婚約者を私は愛してしまったのです」


「あぁアメリア!僕も愛しているよ」


学園の渡り廊下の中心で愛を叫んでいる。騒ぎを聞いた生徒達が集まって来た。


「と言うわけでセレス嬢、真実の愛を知った僕はアメリアを選ぶ。仕方のないことなんだよ。病める時も健やかなる時もアメリアと一緒に居たいんだ。

よってお前との婚約を破棄する」


はっきりと言い切ったトロイ様の声が廊下中に響き、周囲に集まった人が響動めく。


「セレス様、ごめんなさい。私もトロイ様を愛しているのです。どんな困難にも共に手を取り合い、助け合ってゆきたいのです」


アメリア様の肩を抱き、自信満々のトロイ様。二人の世界は展開中だ。


対して私は俯き、スカートの裾を握りしめて震えていた。


ふ……ふふ。婚約破棄?

その言葉、ずっと待ってました!!


✳︎


私とトロイ様の婚約破棄は即日速やかに行われました。


それから11日後、

トロイ様のご実家ブロウ伯爵家と、アメリア様のご実家ドロール男爵家が事実上潰れることとなりました。


しかし私は信じているのです。『真実の愛』があれば、どんな困難でもお2人で乗り越えられると……。

はじめまして。お立ち寄り頂きありがとうございます。少し変わった婚約破棄の話に興味があれば、続きを見て頂けると嬉しいです。最初は恋愛色薄めなので、しばらくお付き合い頂けると幸いです。

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