Second...
「今日は、転校生の紹介をします」
少しざわめく生徒たち。
こんな時期に転校だなんて、
中途半端だよなぁ。
「小山未沙さんです」
先生が続けて言った。
『あー...だりー』
オレは机に伏せようとしたが、
次の瞬間、目を見開くこととなる。
何故かって?
「小山未沙です。よろしくお願いします」
その、小山未沙とかいう人は、
今朝、桜の木の下で見た少女だったからだ。
「なぁなぁ、あのコさ、可愛くね?」
前の席の平野が、ニヤニヤしながら言ってくる。
「あ、ああ...」
オレは言葉が出なくなった。
まさか、あの時の美少女が
うちのクラスに転入してくるだなんて...
「えーっと、小山さんは...あの席に座ってね」
そう言って先生は、オレの横の空席を指差す。
「そう、沖田の横。」
「はい」
その少女...ミサは、可憐に返事をすると、指示されたほうへ、歩みを進めた。
「おいおい、淳平ぇ、てめー運いいなぁ」
小声で『このこのっ』としてくる平野を無視して、ミサの顔を見る。
今、初めてしっかり見た、ミサの顔を。
『目、でけぇ...』
ミサが机に着き、いすに腰をかける。
ふと、ミサと目が合う。
ミサは目をそらさず、そのかわり、ニコッと微笑み、
「お...沖田君、だっけ...?よろしく」
「ああ、よろしく」
デレッとなりそうになった顔を引き締め、
サラッと返事した。
こんな美少女にすぐ目の前でニコッてされたらさ、
誰でもデレッてなりそうになるだろ?