↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/56

✒ ゾンビング祭り 4


──*──*──*── 2ヵ月後


 マオキノとセノコンが首長海竜のオリィを連れて離れ小島へ行った日から早くも2ヵ月が経っていた。

 マオキノとセノコンが帰ってるのは10ヵ月になるかな。


 じつ2ヵ月のあいだに新聞の原形とも言える1枚新聞の瓦版が発刊された。

 時事性や速報性の高い出来事を扱った印刷物だ。

 町で暮らしている平民達ならだしも、町以外で暮らしている平民達は読み書きが出来ない。

 セロは読み書き,そろばんの出来ない平民が多い集落,部落,村落,里へ〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉達を向かわせて、寺子屋を開校させた。

 老若男女わず、無料で読み書き,そろばんを学ばせているらしい。


 そんな中でセロは〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に瓦版屋を作らせて、平民達へ瓦版を広めた。

 瓦版に書かれる内容はれも旬な出来事みたいだから、瓦版を読む為に寺子屋を訪れては読み書き,そろばんを学ぶ大人も増えているようで、大繁盛らしい。 

 寺子屋の読み書きにも瓦版が使われたりしているみたいだ。

 ちなみに瓦版の旬な情報源は情報つうのミニキノコン達から提供されている。


 里の寺子屋でも読み書きの授業に瓦版が使われていて、声に出して読む機会もある。

 そんな訳で──、寺子屋で瓦版の内容を読んでいたお蔭で(?)、たいこくにゾンビが発生している事を知ったんだ。

 ゾンビって言えば、歩き回る死体(リビングデッド)の事だ。

 死んだ筈のしかばねか動き回って、血肉を求めて人間を襲う怪物モンスターの一種だ。

 ≪ 大陸 ≫に依ってアンデッド,グール,ホーグド,デッド,ゴープスとか別の名前で呼ばれているけど、対して違いは無い。

 首を斬り落として、胴体と頭を離してしまえばゾンビは動かなくなるし、燃え易いから火魔法で灰にしてしまえばい。


 そんなゾンビがたいこくとえほうにある町で爆発的に増殖していて大変な事態となっているらしい。

 ミニキノコンは一体まで情報収集に行ってるんだよ……。

 なにが原因で発生したのか知らないけど、増殖した大量のゾンビに町が襲われているなんて、ゾッとすな……。

 オレもゾンビを相手にして戦った事が過去にあったけど、酷い目に遭ったからなぁ……。

 やたら走るし、ジャンプするし、筋肉ムキムキなゾンビに追い掛けられてさん(ざん)だったから、ゾンビなんかには関わりたくないんだよなぁ~~~。

 此方こっちなきゃいんだけど……。


 瓦版には御丁寧に地図マップの絵がかれていて、の町で【 ゾンビ大量発生事件 】が起きているのか分かるようになっている。

 地図マップを見る限り、山脈を挟んだ向こう側だから、この里からは遠い場所にある町だと分かった。

 取り敢えず、この里は大丈夫そうだな。

 まさか、山脈を3つも越えて迄はないだろう。

 だけど、油断は禁物だ!

 なんてったって疲れ知らずなゾンビだからな!

 ()()へ帰ったらセロに相談しないとだ!











──*──*──*── 自宅


 オレは瓦版を持って、セロが待っている()()へ帰宅した。


マオ

「 セロっ──!

  大事件だよ!!

  瓦版を見てくれよ!! 」 


 居間リビングで読書にふけって本の虫になっているセロにピラピラの瓦版を見せる。


セロフィート

「 マオ…。

  読書の邪魔をしないでください 」


マオ

さん(ざん)読書してるだろ~~。

  いから、オレの話を聞けよ!! 」


セロフィート

「 …………………………どうしました? 」


マオ

け過ぎだからな!

  今日きょうの瓦版の内容が大事件なんだよ! 」


セロフィート

「 はあ……瓦版です?

  そう言えば寺子屋の授業に使われているのでしたね。

  それがどうしました? 」


マオ

「 セロ~~!

  瓦版を広めたのはセロだろ~~。

  瓦版に興味無さ過ぎやしないか? 」


セロフィート

「 ワタシの勝手です 」


マオ

「 それより──、ほらの記事だよ!

  ゾンビが大量発生してて大変みたいなんだよ!! 」


セロフィート

「 ははぁ……。

  たしかにゾンビの事が書かれてますね 」


マオ

「 反応薄っ!

  ゾンビだぞ!

  走って、ジャンプして、ゴツ盛り筋肉ムキムキで血肉をらうゾンビだぞ!!

  脳ミソ大好物の── 」


セロフィート

「 キノコンも血肉と脳ミソが大好物ですけど? 」


マオ

「 そ、それは…………たしかになんだけど……。

  キノコンは意思の疎通が出来るし、セロに絶体絶命服従だから、見境なく人間を襲ったりべたりしないだろ!

  でも、ゾンビは違うじゃないかよ!! 」


セロフィート

「 マオ、ゾンビを倒した事があるでしょう?

  取り乱し過ぎますよ。

  燃やして消し炭にしてしまえばいでしょうに 」


マオ

「 そりゃ……まぁ、たしかに…その通りだけど…… 」


セロフィート

「 一体ゾンビのに取り乱す程の要素があります? 」


マオ

「 …………山脈が3つもあるけど、それを越えて里にやしないかって……。

  ゾンビだって山越えするだろ? 」


セロフィート

たしかにゾンビも山越えはします。

  1度死んだしかばねですから疲れませんし、時間は掛かるでしょうけど 」


マオ

「 だろぉ!

  なにが原因でゾンビが発生したのか分からないけどさ、爆発的に増殖してるみたいだし、用心に越した事はないと思うんだよ!

  山には動物やけものだってるし、ゾンビに噛みつかれでもしたら…… 」


セロフィート

「 ゾンビになって里を目指してるかも知れない──ですか? 」


マオ

「 そうだよ! 」


セロフィート

「 はいはい。

  マオの心配性さん。

  戦闘用〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉を100体ほど、山脈に向かわせます。

  〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉はゾンビに噛まれる心配も無いですし、ゾンビやゾンビに噛まれた動物やけものを始末してくれます 」


マオ

がとな、セロ! 」


セロフィート

「 死骸はキノコンに片付けさせましょう。

  ゾンビをべてもキノコンなら平気です 」


マオ

「 セロぉ~~~(////)

  流石はオレだけのセロだよ!! 」


セロフィート

「 はいはい。

  これでマオのうれいは晴れました? 」


マオ

「 うん……そうだな…。

  多少の不安は解消されたよ 」


セロフィート

「 それはかったです 」


マオ

「 なぁ、セロ… 」


セロフィート

「 どうしました? 」


マオ

「 ゾンビが大量発生した原因だけどさ…… 」


セロフィート

「 はい? 」


マオ

「 セロが実験してる品種改良したり、遺伝子組み換えした食物が原因じゃないよな?? 」


セロフィート

「 否定は出来ません。

  どのような影響を人体に及ぼすのか分かりませんし。

  仮にワタシの実験した食物がゾンビ発生の原因だと言うなら、これほど面白い実験結果はないですね。

  食物の中にある “ なに ” が健全な人体へ悪影響を与え、人間をゾンビへ変化させたのか──、興味があります。

  ゾンビを確保してすみ(ずみ)まで調べる必要があります 」


マオ

「 とんでもない迷惑千万な実験結果だな 」


セロフィート

「 とは言え、ほんとうにワタシの生み出した食物がゾンビ発生の原因なのかを調べる為には、生け捕りにしたゾンビは必須です。

  マオ── 」


マオ

なんだよ? 」


セロフィート

「 折角ですし、ゾンビが大量発生している町へ行ってみましょう 」


マオ

だよ!!

  オレはゾンビにはウンザリしてるんだ!

  もう、ゾンビには関わりたくない!!

  全身に蕁麻疹が出る! 」


セロフィート

「 蕁麻疹なんて出ません。

  マオが言い出した事です。

  早速、旅支度をしての朝、里を立ちましょう 」


マオ

「 ちょっ──勝手に決めるなよ!! 」


セロフィート

「 里の事はキノコン達と戦闘用〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉達に任せればいです。

  旅行気分で行きましょう♪ 」


マオ

「 …………マジかよ…。

  なんわざ(わざ)此方こっちからゾンビが増殖してる町へ行かなきゃならないんだよぉ~~~~。

  余計な事、言わなきゃかった… 」


セロフィート

「 “ 口は災いの元 ” ですね♪ 」


マオ

ほんだよ…… 」


 ゾンビの事が書かれてある瓦版をセロに見せた所為で、とんでもない事に発展しちゃったな。

 セロの所為──みたいな言い方をしなきゃかった……。

 あんな腐りかけた状態のしかばね相手にしないといけないなんてなぁ……最悪だよ…。

 オレの大馬鹿者ぉ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。