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✒ 遊びの宴


──*──*──*──  何処か


 マオが子供達と一緒に寺子屋にる時間、セロフィートは別行動をしていた。

 2日前に〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉達が捕らえた7名の犯人達が投獄されている場所へていたのだ。


セロフィート

「 これは──どうした事です? 」


セノコン

「 バケツを取り替えにたキノコン達が摘まみいをしていたみたいですエリ 」


セロフィート

「 困ったキノコン達ですね 」


 セロフィートは微塵も困っていないが、も困っているような顔をして微笑む。

 セロフィートとセノコンの目の前には、両目,両耳,鼻,ぶさ,両手首,両足首を失っている7名の姿があった。


セノコン

「 摘まみいし過ぎですエリ。

  耳までべてますエリ 」


セロフィート

「 食いしん坊さん達ですね。

  ──セノコン、手のいているキノコン達を集めなさい。

  い遊びを思い付きました 」


セノコン

かしこまりましたエリ 」


 セノコンはビシッと敬礼するとセロフィートの言うとおりにキノコン達を呼びに向かった。

 セノコンを見送ったセロフィートは防音魔法を掛ける。

 素に戻った口調を戻ってたセノコンや呼び集めたキノコン達に聞かれない為だ。


セロフィート

「 さて、かれの姿をもとどおりにしなければいけないかな 」


 セロフィートは〈 (原質)(みなもと) 〉を構成すると7名の身体からだを元の状態へ戻した。


セロフィート

「 それにしても可笑しなポーズで座らされてるねぇ?

  悪戯っ子なキノコン達だったのかな? 」


 素に戻ったセロフィートは、7名のじつに珍妙な状態を見て、笑いをこらえきれずにクスクスと失笑している。


セロフィート

「 面白いとは思うけどね…。

  笑ってる場合じゃないよね。

  さて──、きみたちに監禁されているゆうだけど──、マオと僕に親切にしてくれた子供がたんだよね。

  その子供をきみたちは殺した。

  これは()しき事態なんだよ。

  だいの大人が幼い子供達に暴行をして殺してしまうなんて、許してはいけないよね?

  死にぞこなった子供を連れ去る為にマオと僕の新居に、仲間を不法侵入させた事も許せないな。

  きみたちには、きみたちが子供達にした仕打ちと同様の事をしてからはりつけにしようと思ったけど──、僕がなまぬるかったね。

  もっと面白い事を思い付いたよ!

  きみたちも喜んでくれていんだからね。

  さて、先ずは場所を変えないとねぇ 」 


 一方的に喋ったセロフィートは、古代エンシェント魔法マジックを発動させる。

 8名の人間は1人ずつ牢屋の中へ転移させられていた。


セロフィート

「 些細な痛みも敏感になるように魔法マジックを掛けておくね。

  期限は迄にしようかな?

  取り敢えず1週間にしとこうか?

  期間内は死ねないように魔法マジックを掛けとかないとねぇ。

  あとは……あぁ、口が塞がっていると叫べなかったね 」


 セロフィートは口を縫い付けてある糸を〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換すると、もとどおりの口になるように〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した。

 誰が見ても口が縫われていたとは思えない程、綺麗にもとどおりになっている。


セロフィート

「 このくらいでいかな?

  きみたちには犯したつみに見合うむくいを受けてもらうよ。

  期限は1週間──。

  僕のキノコン達は悪戯きで食いしん坊が多いんだ。

  きみたちには僕のキノコン達の “ 玩具おもちゃ ” になってもらうよ。

  簡単に壊れないようにしたから、たっぷり遊んでもらうとい。

  きみたちが幼い子供達にした事と同じだから、無抵抗な弱者を痛め付ける楽しさは分かるだろ?

  痛みと絶望をと味わうとい 」






セノコン

「 セロ様──、キノコン達を集めてましたエリ 」


セロフィート

よろしい。

  5体ずつに分かれて牢へ入りなさい。

  牢へ入ったら、人間を玩具おもちゃにして遊びなさい。

  傷付けてもべてももとどおりになります。

  気にせず思う存分、痛め付けておあげなさい 」


セノコン

みんな~~、セロ様の御言葉を聞いたエリね?

  みんなで8名の不届き者達に正義の鉄槌──、制裁を与えるエリ! 」


キノコン

「 エリーーー! 」


キノコン

「 エリー! エリー! エリー! 」


キノコン

「 エリエリエリエリ!! 」


 約40体のキノコン達はおの(おの)に喜びの声を上げている。

 無邪気にジャンプをして喜んだり、嬉しそうに体を上下に動かして喜んだり、クルクルと回って喜んだりとおの(おの)が歓喜している。


セロフィート

「 手のいたキノコンにはて好きな人間で遊ぶように伝えなさい。

  あとの事はセノコン任せます 」


セノコン

かしこまりましたエリ!

  任されましたエリ♥️ 」


セロフィート

「 ワタシは新居へ戻ります。

  マオの様子を見に行きます 」


セノコン

「 セロ様、行ってらっしゃいませエリ! 」


 牢屋の中へ入っているキノコン達もセロフィートに向かってビシッと敬礼をすると、セロフィートを見送った。

 セロフィートの姿が消えると、セノコンの合図でキノコン達により楽しい蹂躙の宴が始まったのだった。

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