✒ 献上品が●っぱい 2
──*──*──*── 里長の長屋
里長の長屋に到着したセロとオレと荷馬車は、外で待機中だ。
匕魅呼様に謁見をする為には、匕魅呼様の許可が出ないと謁見は出来ないらしい。
そんなわけで待ち惚けを食らっている訳だけど、セロは大人しく待つような事はしない。
だって、常にマイウェイで自由だからだ。
人形が人間の決まりを律儀に守る理由はない。
「 決まりは破る為にあるのです 」なんて平然と真顔で言っちゃうようなセロだしな~~。
セロフィート
「 マオ、行きますよ。
お前達も献上品を持ち、中へ入りなさい 」
セロが言うと「 畏まりました 」と返事をした〈 器人形 〉達は荷馬車に積んでいた献上を次々に持ち運び始めた。
オレはセロの後に付いて長屋へ踏み入った。
──*──*──*── 里長の長屋・敷地内
うわぁ~~~~、完全な不法侵入だよ、これぇ!!
長屋を通って、手入れの行き届いている美しい広い日本庭園っぽい中庭を突っ切って屋敷の中へ入る。
セロは御構い無くズカズカと先へ突き進んで行く。
まるで何処に向かえば匕魅呼様に会えるのか分かっているみたいだ。
セロフィート
「 マオ、刀を抜いて構えてください 」
マオ
「 へ??
刀を抜くって?
何でだ? 」
セロフィート
「 マオとワタシの友達を悪漢から助ける為です 」
マオ
「 悪漢!?
暗殺者か?? 」
オレは腰に差している鞘から愛刀を抜いて構える。
マオ
「 セロ、何時でも良いぞ!」
セロフィート
「 マオとワタシの友達を救出します 」
とある豪勢な襖の前に立ったセロは、襖へ手を伸ばすとバシッ──と開けた。
愛刀を構えたままオレはセロと一緒に襖の部屋の中へ入った!!
──*──*──*── 襖の部屋
室内には豪華そうな2組の布団が敷かれていて、真っ裸──産まれた時と同じスッポンポンな姿で知らない女性と入り乱れていた。
………………乱交ってヤツかな??
そう、乱交なんだから女性は1人じゃない。
ざっと数えても8人は居る??
女性達は寝間着用の浴衣が厭らしくはだけていて大事な部分が丸出し──、丸見えになっているぅ!!
いや、隠そうよ!!
●っ●●は、隠そうよっ!!
「 きゃあ~~~~~~ん!! いい男ぉ~~~~ん♥️♥️♥️ 」なんて黄色い悲鳴を上げて喜んでないで、隠してぇ!!
たわわに実ってる豊満な●っ●●達を隠せぇ~~~~!!
ピンク色の突起物をオレのセロに見せ付けて、アピールするなぁ~~~~!!!!
マオ
「 セ…セロぉ~~!!
部屋を間違えてるんじゃないのかよぉ!? 」
ボインディングでバインディングな、●っ●●が16個も丸出しの状態で上下に揺れているぅ~~~~!!
これは●っ●●の悪夢かぁ!?
セロフィート
「 この部屋です 」
そう言ったセロは、バインボインしている●っ●●には目もくれずに、ズカズカと室内の中へ入って行く。
スッポンポンの男の前で立ち止まったセロは、スッポンポン男を見下ろしている。
セロの後ろに居るから、セロがどんな顔でスッポンポンの男を見下ろしているのか分からないけど、スッポンポンの男はセロを見上げながら口から涎を垂らしている。
もしかしてスッポンポン男はセロに見惚れてるのか??
セロフィート
「 ワタシは男ですよ。
盛らないでください 」
セロはスッポンポン男に声を掛ける。
セロフィート
「 未成年の幼子を手込めにしようなんて、とんだ犯罪者ですね 」
そう言ったセロはスッポンポン男の顎を爪先で蹴り飛ばしたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
蹴り飛ばした??
け・り・と・ば・し・た??
……………………は??
あのセロが、人間の顔── いや、違ったな顎だ! ──を蹴り飛ばした……だと!?
あの、Gですら殺さないセロが、蹴りをかましただと!?
オレは夢を見ているのか??
セロフィート
「 匕魅呼様、御無事ですか?
間に合いました? 」
セロは羽織っていた羽織を脱ぐと掴んだ腕の主に羽織を手渡していた。
今──、セロは「 匕魅呼様 」って言ったのか?
スッポンポン男の下敷きになっていたのは──、匕魅呼様なのか??
どゆことだよ!?
里長:匕魅呼
「 ………………セロ殿……と…マオ殿…………何故…此処に…… 」
セロフィート
「 悪漢から友達を助けに来ました 」
里長:匕魅呼
「 ………………とも……だち…?? 」
セロフィート
「 マオとワタシは間に合いましたか? 」
里長:匕魅呼
「 …………セロ殿… 」
匕魅呼様は、目線に合わせてしゃがんでいるセロを見詰めながら両目から大粒の涙を流しながら泣き始めた。
セロは年相応に泣きじゃくる匕魅呼様の頭を優しく撫でながら慰めている。
セロに足蹴りされたスッポンポン男は、ビンビンに反り立っている●●●●を隠しもせずに、匕魅呼様を慰めているセロを熱烈な視線を送りながら見詰めている。
お前も下品極まりない卑猥な●●●●を隠せぇ!!
朝っぱらから元気だな!!
マオ
「 セロ──、コイツは誰なんだよ!
未成年の匕魅呼様に欲情する変態野郎なのか?
殺っちゃって良いのかよ? 」
セロフィート
「 マオ、匕魅呼様の前です。
物騒な発言は慎みましょう 」
マオ
「 分かったよ… 」
セロフィート
「 匕魅呼様、此処を出て匕魅呼様の部屋へ行きましょう。
──匕魅呼様へ無礼を働いた犯罪者を捕らえなさい 」
セロが言うと襖の外で待機していた〈 器人形 〉達が室内へ入って来た。
スッポンポン男を捕まえた〈 器人形 〉達は、スッポンポン男を連れて室内を出て行った。
何処へ連れて行ったんだろうな??




