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⭕ 『 いいこと 』しよっ♥️


──*──*──*── 寝室


 オレは今──、ベッドの上に横たわっている。

 オレはうつぶせの状態になっていて、セロがじき(じき)に全身マッサージをしてくれている。

 なんでも『 いいこと 』をする前に必要な “ 前座 ” なんだとか。

 “ 前座 ” ってい言葉だよなぁ~~。

 セロのマッサージは最高だぁ~~♥️♥️


セロフィート

「 マオ、あおけになってください 」


マオ

「 う、うん…(////)」


 セロの白銀色の長い髪が、光に反射してキラキラと美しく煌めいている。


マオ

「 綺麗だ…… 」 


セロフィート

「 ふふふ…。

  マオも綺麗な黒髪ですよ 」


マオ

「 セロ……髪がストレートになってる?? 」


セロフィート

「 やっといてくれましたね。

  今朝からストレートにしていたのに遅過ぎます。

  マオはワタシのを見てます? 」


マオ

「 うぅ……けなくて御免…… 」


 マジかよ、朝からセロの髪がストレートだったなんて全然分からなかったんだけど!!

 セロに飽きられたかな??

 髪がストレートになってる事にかなかったからって「 『 いいこと 』しません 」って言わないよな!?


マオ

「 セロ──、御免な!

  怒らないでくれよ… 」


セロフィート

「 怒る以前にあきれてます。

  誰よりもマオのそばるワタシに興味無かったようですね… 」


マオ

「 ち…違うよ、セロ!!

  そんな事ない!

  オレはセロに興味あるよ!! 」


セロフィート

「 ワタシの髪の違いにかなかったのに? 」


マオ

「 それは…… 」


セロフィート

「 興が冷めました。

  今夜は迄にしましょう 」


マオ

「 えぇっ!?

  『 いいこと 』はぁ?? 」


セロフィート

「 ワタシに興味の無い相手マオと『 いいこと 』は出来ません。

  今夜は諦めてください 」


マオ

「 そんな……。

  オレ──、楽しみにしてたのに! 」


セロフィート

「 自業自得です。

  今夜は1人で寝てください 」


マオ

「 そんな…… 」


 オレをベッドの上に残したまま、セロはきびすを返すと寝室を出て行ってしまった。

 オレはベッドから出て、セロを追って寝室から出ようとしたけど、寝室から出られないようになっていた。


マオ

「 嘘…だろぉ~~!?

  オレを寝室に閉じ込めるとか──、やり過ぎだぞ、セロぉ!!

  そんなに怒ってるのかよぉ~~~~ 」


 オレは壁にえがかれているドアの絵をドンドンと叩く。

 寝室に閉じ込められたのは初めてだ!

 セロはストレートに気付かなかったオレにまで怒って……。


マオ

「 セぇロぉ~~~~~~!!!! 」


──*──*──*── 居間


 マオを寝室に閉じ込めたセロフィートは、読書する時に愛用している椅子を〈 (原質)(みなもと) 〉で構成する。

 椅子に腰を下ろして座ったセロフィートは古代エンシェント魔法マジックを発動させる。

 目の前の空間に画面が現れて、画像が映し出される。

 画像にはかの町の風景が映し出されている。


セロフィート

「 ふぅん──、なか(なか)大きな町だね。

  様の兄上とやらが治めている町か。

  大勢の人間で賑わいでいるね。

  ほかに大きな町は在るのかな? 」


 映し出されていた画像が島国全体に切り替わる。


セロフィート

「 ふぅん──全部で5つか。

  この里から1番遠い町は──、ククニリケの町のようだね。

  から始めようかな? 」


 セロフィートは古代エンシェント魔法マジックを発動させる。


セロフィート

の朝には大混乱するかな?

  なにせ、大事な殿様が殺人鬼に豹変するからね。

  う~~ん……ただ斬り殺されて終わるのは詰まらないかな。

  歩くしかばねにしようか?

  大陸では珍しくないけど、島国では珍しいんじゃないかな?

  弱点はにしようかな?

  簡単に倒されるのは詰まらないからね。

  …………おへそにしようか?

  心臓を刺しても動く──、首を斬り落としても動く──、おへそを刺さないと倒せない。

  今回の急所は “ おへそ ” で試してみよう 」


 セロフィートは再び古代エンシェント魔法マジックを発動させる。


セロフィート

「 ──さてと、これで誰も町から出られなくなった。

  町へ入る事は出来ても町からそとへは出られない。

  助けを求めて関所へ逃げでも関所から先へは行けず、絶望するちょうにん達か。

  なか(なか)いんじゃないかな?

  面白そうだし見物になるね。

  ──早速『 いいこと 』を始めようか。

  ククニリケの町から遠く離れた里に情報がるのは頃になるかな? 」


 画面に映っている画像を満足そうに見ながら、マオにはけっして見せないような笑顔で不気味にのだった。











セロフィート

「 ──あぁ、もう時間か。

  マオは寝てるかな?

  起きていたら、少しぐらいは可愛がってあげようかな? 」


 セロフィートが椅子から腰を浮かせて立ち上がると、椅子は勝手に消え去った。


セロフィート

「 朝から髪がストレートだったなんて嘘なのに、疑わずに信じちゃうなんて──、マオってばほんとうに可愛い♥️

  『 いいこ,いいこ 』してあげよう 」 


 クスクスと楽しそうに笑いながらセロフィートは、マオを閉じ込めている寝室のドアの絵の中へ入った。

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