表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/56

⭕ マオキノの処分 1


──*──*──*── 居間


 夕食ディナーを終えて居間リビングへ戻ってると、マオキノとセノコンが立っていた。

 なんでセノコンもるんだろうな??


マオ

「 マオキノ!

  帰ってたんだな!

  随分と遅かったじゃないか。

  離れ小島にた海賊はどうしたんだ? 」


マオキノ

「 セロ様ぁ!!

  僕は……僕は……セロ様の御命令にそむいてしまいましたエリぃ!!

  申し訳…御座いませんでしたエリぃ!! 」


 いきなりマオキノが器用に土下座をして、セロに頭を下げた。


セノコン

「 セロ様ぁ!!

  マオキノを処分しないでくださいませエリぃ!!

  セロ様の御命令にそむいたマオキノは大罪犯ですエリぃ!!

  それでも、どうか──どうか、御慈悲をくださいませエリぃ!! 」


 いきなりなにごとだよ……。

 セノコン迄もが器用に土下座をして、セロに謝罪をしている??

 処分って、どゆこと??


マオ

「 セロ、処分ってなんだよ?

  マオキノを処分って…… 」


セロフィート

「 マオキノ、お前は自分が犯した事の重大さを理解してますか? 」


マオキノ

「 僕は……セロ様からじき(じき)にマオ様の護衛を任されましたエリぃ!!

  マオ様の護衛でありながら、分身体にマオ様を任せて……独断で離れ小島へ行きましたエリぃ!!

  …………独断で海賊達をほふりましたエリ!! 」


セロフィート

「 そうです。

  お前(マオキノ)創造主ゴディオールであり絶対主であるワタシのめいそむきました。

  お前(マオキノ)に供給されている〈 (原質)(みなもと) 〉をめます 」


マオキノ

「 も……申し訳…御座いませんでしたエリぃ!! 」


セノコン

「 ──セロ様ぁ!!

  チャンスを──マオキノにチャンスを与えてくださいませエリぃ!!

  僕も…僕も一緒にバツを受けますエリぃ!!

  ですから──、どうか、どうかぁ── 」


セロフィート

「 セノコン、お前は戻りなさい。

  お前(セノコン)バツを受ける必要はないです 」


セノコン

「 セロ様ぁ!!

  お願い致しますエリぃ!!

  どうか御慈悲を── 」


 セノコンはつぶらな(両目)から涙を流しながら、マオキノが処分されないようにセロへ必死に懇願している。


マオ

「 …………セロ、マオキノへの〈 (原質)(みなもと) 〉の供給をめるって嘘だよな?

  マオキノはオレの御世話役なんだからさ、オレがバツを── 」


セロフィート

「 マオ──、マオキノはワタシの所有物です。

  マオキノの持ち主はワタシです。

  マオキノの処分はワタシが決めます 」


マオ

「 オレは無事だし、怪我とかしてないし、マオキノに落ち度はないよ!

  だろ? 」


セロフィート

「 マオ、マオキノはあるじであるワタシのめいに逆らったのです。

  処分をくだすのは当然の事です。

  例外はないです。

  適切な処分をくださなければ、キノコンの秩序が乱れます。

  マオキノは “ 見せしめ ” として── 」


マオ

「 ──オレが悪いんだ!! 」


セロフィート

「 はい? 」


マオ

「 オレがマオキノに鳴きごえのする方へ行くように言ったからだよ!!

  オレが『 助けよう! 』 なんて言わなければ──。

  マオキノはオレの頼みを──我が儘を聞いてくれただけなんだ!!

  オレが全部、悪いんだよぉ!!

  セロの本も返すから、マオキノを処分しないでくれよぉ!!

  オレはマオキノがいんだよ!!

  マオキノ以外のキノコンはいやだ!! 」


マオキノ

「 マオ様ぁ…… 」


セノコン

「 マオ様ぁ…… 」


 いまいち、今の状況に頭が追い付かないけど、マオキノがピンチだって事だけはわかる。

 マオキノが処分されるなんて、オレだっていやだ!

 オレに出来る事はなんだろう……。

 セロに抱き付いてマオキノの処分をしないように懇願する事しか出来ないのかな??

 ほかに方法はないのかな?


セロフィート

「 …………今夜は『 いいこと 』をしなければいけませんね 」


マオ

「 セロ?? 」


セロフィート

「 ふふふ。

  マオ、今夜は朝まで寝かせませんよ。

  覚悟してください 」


マオ

「 ──っ(////)

  それじゃあ!

  マオキノの処分は無しって事か? 」


セロフィート

「 マオに免じて、処分は先送りにしましょう。

  今回だけです。

  マオキノにばつは与えます 」


マオキノ

「 処分……されないですかエリ…… 」


セロフィート

「 先送りです。

  マオキノ、お前には “ 前科持ち ” の烙印を押します 」


マオキノ

「 はい…ですエリ… 」


セノコン

「 セロ様ぁ!!

  御慈悲をがとう御座いますエリぃ!! 」


セロフィート

「 マオキノ、付いてなさい。

  お前(マオキノ)に相応しいバツを与えます 」


マオキノ

「 はいですエリ… 」


セノコン

「 マオキノぉ…… 」


マオキノ

「 セノコン……僕の為にがとうエリ……。

  僕は…セロ様からのバツを受けるエリ… 」


セノコン

「 マオキノぉ!! 」


 マオキノはつぶらな(両目)から流れる涙をゴシゴシとぬぐいながら、セロのあとを付いて歩いて行く。

 セノコンは土下座をしたまま涙を流している。


マオ

「 処分はされない訳だし……、大丈夫…なんじゃないかな? 」


セノコン

「 …………マオ様は……セロ様の恐ろしさを知らないですエリぃ… 」


マオ

「 セロの恐ろしさ??

  オレだって知ってるよ…。

  セロの全部を知ってる訳じゃないけどさ…… 」


セノコン

「 マオ様の “ 知っている ” は、知っている内に入りませんエリぃ… 」


マオ

「 セノコン… 」


 セノコンは唇を噛み締めながら体をプルプルと震わせている。

 不謹慎かも知れないけど、プリンがしそうに揺れてるように見えて仕方無い。

 うん、不謹慎極まりないから黙っていよう。


 セノコンの言うとおりかも知れない。

 オレが知っているセロは、ほんの1部分だけで知らないセロの方が多いのかも知れない。

 オレの知らないセロをマオキノもセノコンも知っているんだろう。

 ………………オレの知らないセロか…………あんまり知りなくないなぁ。

 知らないでられるなら、知らないままでいたいもんだ。

 セロを好きでいたいから。

 セロをきらいになりたくないから。


 セロはマオキノにバツを与えると言ったけど、一体どんなバツを与えるつもりなんだろう?

 [ 洗面脱衣室・温泉 ]のドアの絵に入って行ったけど……。

 まさか、セロはマオキノを温泉の中で水攻め──温泉攻めをする気なのか?!

 息をめたまま温泉の中で数ヵ月間、顔を出したら駄目な刑とか??

 なんて酷いバツを与える気だよ、セロっ!!

 オレがマオキノを助けないとだ!!


 オレはマオキノが心配になって、[ 洗面脱衣室・温泉 ]のドアの絵の中へ入ろうとした。

 だけど、中には入れなくなっていて──。

 これじゃあ、マオキノを助けられないじゃないか!!

 セロの仕業だ。

 マオキノをばっする邪魔を出来ないようにしてるんだ。

 マオキノ…………無事でてくれよ!!

 オレはマオキノの無事とセロがマオキノに酷いバツを与えない事を〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉に祈るしか出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ