↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/56

✒ 首長海竜を解体する


──*──*──*── 新居


マオ

「 ──ただいま、セロ! 」


 オレは長屋の戸を乱暴に開けると中へ入った。

 居間リビングにはセロがて、囲炉裏の前で読書をしていた。


セロフィート

「 お帰りなさい、マオ 」


 セロはオレの方を見る事もしないで、オレを迎え入れてくれる。

 オレは居間リビングに上がるとセロから本を取り上げた!


マオ

「 ──セロ!

  ちゃんとオレを見て言えよぉ!! 」


セロフィート

「 マオ、本を返してください 」


マオ

「 セロ!

  今は本なんかいんだよ!

  大変な事が起きたんだ!

  大事件だよ、大事件!! 」


セロフィート

なにが起きました? 」


マオ

「 キノコン── 」


マオキノの分身体

「 はいですエリ 」


セロフィート

「 マオキノはどうしました? 」


マオ

「 マオキノは離れの小島に海賊退治に行ってるよ!

  そんな事よりさ、首長海竜の子供だよ!! 」


セロフィート

「 見れば分かります。

  本を返してください 」


マオ

「 本なんかあとだ!!

  首長海竜の家族か仲間が海賊に襲われたらしくて、殺されてたんだ!!

  “ 絶滅した ” って、セロが言ってただろ?

  なん島国の海に首長海竜が海賊に襲われてるんだよ!? 」


セロフィート

「 ワタシが知るわけないでしょう。

  絶滅をのがれて生き長らえていたのではないです?

  海底は未知の領域ですからね 」


マオ

「 セロ、この首長海竜を〈 創造主ゴディオールの館 〉の中で保護してくれよ。

  仲間や家族がなくて可哀想だけどさ……、セロなら出来るだろ? 」


セロフィート

「 はいはい。

  その首長海竜に関しては、ワタシが責任を持ち保護しましょう 」


マオ

「 セロぉ!

  がとな! 」


 オレは首長海竜が生き長らえる事になったのが嬉しくて、セロに抱き付いた!


セロフィート

「 キノコン、捕らえたと言う海賊はどうしました? 」


マオキノの分身体

「 セノコンとセノコンの分身体に渡しましたエリ 」


セロフィート

「 宜しい。

  ──首長海竜の死骸はどうしました? 」


マオキノの分身体

「 解体所へ運び込んでますエリ 」


セロフィート

「 見てみましょう。

  マオ、離れてください 」


マオ

「 う、うん…… 」


セロフィート

「 キノコン、お前はで待っていなさい。

  子供には見せない方がいです 」


マオキノの分身体

「 はいですエリ。

  で待ってますエリ 」


 セロが解体所へ行くらしいから、オレも着いて行く事にした。

 セロと一緒に長屋を出て解体所へ向かった。


──*──*──*── 解体所


 解体所の中へ入るとキノコンがた。

 マオキノの分身体かも知れない。


セロフィート

「 これが海賊に狩られた首長海竜ですね。

  あまり大きくないのを見ると子供ですね 」


マオ

「 子供?

  じゃあ、此方こっちの2匹も? 」


セロフィート

「 そうでしょうね。

  生き長らえていた首長海竜の子供達がなんかの理由で親や仲間の群れからのでしょう 」


マオ

「 家族や仲間を探して海を泳いでる所を海賊に襲われた──って感じかな? 」


セロフィート

「 海流に流されたのかも知れませんね 」


マオ

「 海流?

  海の中だろ。

  流れは穏やかなんじゃないのかよ? 」


セロフィート

「 場所によって違います。

  体が大きく体重もある大人の首長海竜なら兎も角、だ子供です。

  海流に飲まれても抜け出すほどの力はないでしょう。

  不幸な事故の末の結末でしょう 」


マオ

「 海賊に襲われなかったら家族や仲間の元に帰れたかも知れないのにな…… 」


セロフィート

「 それはむずかしいでしょう。

  大人の首長海竜ですら海流には近付きません。

  海流に飲まれた子供を追う事は先ずしません。

  仮に追ったとしても海流に飲まれている子供を助けるすべはないです。

  海流は複雑に絡み合ってますからへ流されるか分かりませんし、気付かぬ内に発生し、消える場合もあります。

  子供が海流に飲まれた事に気付けない場合もあります 」


マオ

「 そんな…… 」


セロフィート

「 海の中も危険です。

  天敵だけに気を付けて入ればいわけではないです。

  時として自然も牙を向きます 」


マオ

「 ……………… 」


セロフィート

「 マオ、3体の死骸を解体してください 」


マオ

「 え?

  解体!?

  解体してどうするんだよ? 」


セロフィート

「 供養です。

  かれの死を無駄にしてはいけません。

  使える部分は活用してとむらいます 」


マオ

「 …………オレ、首長海竜の解体なんてした事ないんだけど! 」


セロフィート

「 ワタシが教えます。

  一緒に解体しましょう。

  キノコン、お前はマオの補佐をしなさい 」


マオキノの分身体

「 はいですエリ 」


セロフィート

「 練習として2体の首長海竜の死骸を解体しましょう。

  マオ、準備してください 」


マオ

「 う、うん…。

  分かったよ 」


 オレはセロと一緒に首長海竜の死体を解体する事になった。

 武器で傷付けられた場所がないのは、キノコンが “ キノコンじる ” を皮膚へ塗り込んでくれたからみたいだ。

 解体所が血でよごれていないのは、血が流れ出る傷口を塞いでくれたからなんだな。


 セロは着ている羽織を脱ぐと、キノコンに手渡している。

 解体する時に邪魔になる着物の袖をよごれないように長い白布でむすんでいる。

 オレも着物の袖が邪魔にならないように長い白布でむすぶ。


セロフィート

「 マオ、準備は出来ました? 」


マオ

「 バッチリだよ! 」


セロフィート

「 では始めましょう 」


 セロは解体用の刃物を持つと、首長海竜の体に刃物を入れると器用に捌き始めた。

 オレもセロのやり方を見ながら、マオキノの分身体に補佐してもらいながら見よう見真似で捌き始めた。






セロフィート

「 初めてにしては上出来です。

  最後の1体はマオが解体してください 」


マオ

「 分かった。

  キノコン、頼むな? 」


マオキノの分身体

「 お任せくださいエリ 」


セロフィート

「 ワタシは肉の下処理をします。

  解体は任せました 」 


マオ

「 おう、任された! 」


 オレがマオキノの分身体と最後の首長海竜の解体を始めると、セロは首長海竜から取れた肉の下処理を始めた。

 セロ──、首長海竜の解体だけじゃなくて下処理まで出来るのかよ。

 凄いな……。

 小さな首長海竜の死体は解体し易かったけど、大きい死体は解体しにくい。

 セロなら1人で簡単に解体出来るんだろうけど、オレはマオキノの分身体に手伝ってもらっているにも関わらず苦労している。

 セロは肉の下処理を終えたらしく、皮に付いている余分な肉を削ぎ落としているみたいだ。

 セロ、慣れてる手付きで手早いな。


マオキノの分身体

「 マオ様、に刃先を入れてくださいエリ 」


マオ

「 分かった 」


マオキノの分身体

「 刃先を入れたら、刃先を骨の上に当てて── 」


 マオキノの分身体から丁寧なナビゲートしてもらいながら、時間も掛けつつなんとか首長海竜の解体を終える事が出来た。


マオ

「 ──はぁ…はぁ…はぁ……。

  こんなに疲れる解体は初めてかも知れないな… 」


マオキノの分身体

「 マオ様、セロ様に肉の下処理をしていただいてくださいエリ 」


マオ

「 そうだな…。

  セロ、肉の下処理を頼むよ 」


セロフィート

「 はいはい。

  苦労したようですね。

  数をこなせば馴れて疲れなくなります 」


 セロに首長海竜の肉を渡したオレは、桶の中に入れられている皮と別の桶に入れられている削ぎ落とされた肉が目に入った。


セロフィート

「 キノコン、皮に付いている余分な肉を削ぎ落としなさい 」


マオキノの分身体

「 はいですエリ 」


 マオキノの分身体は解体用の刃物を持つと、器用に動かして皮に付いている余分な肉を削ぎ落とし始めた。

 簡単そうに見えるけど、セロがオレに “ させない ” って事は、補佐なく1人で解体が出来ないオレには “ むずかしい作業 ” って判断されたんだろう。

 少しだけ寂しいな。

 マオキノの分身体もセロ並みに作業が手早くてい。

 自信無くしちゃいそうになるんだけど!!


マオキノの分身体

「 ふぅ──、終わりましたエリ。

  セロ様、皮と身を分け終わりましたエリ 」


セロフィート

「 宜しい。

  流石、ワタシのキノコンです。

  綺麗に分けれましたね。

  偉いです 」


マオキノの分身体

「 お褒めくださりがとう御座いますエリ♥️

  マオキノも喜びますエリ! 」


 マオキノの分身体はセロに向かってビシッと敬礼をする。

 キノコンって敬礼するのが好きなんだな…。


セロフィート

ぞうもつ,脳ミソ,目玉…などはキノコン達で、お食べなさい。

  開拓作業を頑張るお前達への御褒美です 」


マオキノの分身体

「 エリぃ~~~♥️♥️♥️

  がとう御座いますエリ!!

  みんな喜びますエリ! 」


セロフィート

「 皮は素材庫へ運び保存するように。

  骨は加工庫,下処理が済んだ肉は肉用の冷蔵室へ運ぶように 」


マオキノの分身体

「 了解致しましたエリ! 」


セロフィート

「 マオ、今夜の夕食ディナーは削ぎ落とし肉を使った料理にしましょう 」


マオ

「 え゛?!

  首長海竜の肉を食べるのか? 」


セロフィート

「 捨ててはとむらいになりません。

  しくいただいて供養しましょう 」


マオ

「 …………そもそも食べれるのかよ?? 」


 不安をいだきつつ、オレはセロと一緒に長屋へ戻る事になった。

 首長海竜の削ぎ落としが入った小さな桶をセロが持って、沢山入った桶をオレが持って運ぶ事になった。

 普通はだよ「 反対だろ! 」って言う所だけど、セロに言っても “ 無駄 ” って事を知ってるから、言わないんだ。

 セロの御機嫌をそこねたくないしな!

 忘れてだけど、セロに本を返さないとだよな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。