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✒ 海の碧、夕の赫 2


マオキノ

「 酸素を無くす事が出来る唯一無二の存在は──〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉だけですエリ。

  空気も酸素も〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉が作られておられますエリ。

  生きとし生ける全ての生物は〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉の恩恵を受けて生かされていますエリ。

  人間が強く否定してもかたくなに認めなくても、じんではくつがえす事の出来ない事実ですエリ。

  人間のりょくでははかり知れないじつに大きな霊妙つ不可思議なお力(エネルギー)はたらきによって “ 生かされている ” 全ての生物は例外なく── “ 信仰の中で生活している ” 事になりますエリ。

  死んで肉体を失い、たましいと言われる存在となっても、“ 信仰の中 ” からは出られませんエリ。

  たましいは輪廻の流れへ還り、転生を繰り返し続けますエリ。

  “ 輪廻流転 ” と呼ばれる “ いんねんの法則 ” から抜け出す事は出来ませんエリ。

  “ いんねんの法則 ” から抜け出す,はずれる──という事はたましいの完全なる消滅を意味しますエリ 」


マオ

「 …………とてつもなく壮大な話に発展しちゃったな… 」


マオキノ

「 マオ様が〈 コウ 〉になれば、全てを思い出せますエリ 」


マオ

「 …………マオキノが話してくれた事は、オレが忘れてる事なんだ? 」


マオキノ

「 セロ様から教えていただいてますエリ。

  仮に地上から空気,酸素が消え去っても、セロ様,マオ様,キノコンは生きられますエリ 」


マオ

「 うん?

  そうなのか??

  酸素が無くなっても生きられるのはなんでなんだ?? 」


マオキノ

原動力(エネルギー源)が〈 (原質)(みなもと) 〉だからですエリ。

  真空の宇宙空間にも〈 (原質)(みなもと) 〉は存在してますエリ。

  例え惑星──地球テッラが宇宙空間から跡形も無く消滅しても生き残れますエリ。

  安心してくださいエリ★ 」


マオ

「 …………そう、なんだな…。

  〈 (原質)(みなもと) 〉って凄いんだな… 」


マオキノ

「 〈 (原質)(みなもと) 〉も〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉がお作りになられてますエリ。

  〈 (原質)(みなもと) 〉が存在している事──、〈 (原質)(みなもと) 〉を原動力(エネルギー源)として生きる者が存在している事──、空気や酸素が存在している事──、酸素無くして生きられない生物が存在している事──、それ全てが〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉の実在を証明してますエリ。

  目には見えなくても、姿も形も臭いも味もしなくても──、〈 (霊妙な能き)(の主宰者、)(諸天善神)(諸菩薩) 〉の存在が必要不可欠である事──、どんなに切り離したくても切り離しては成り立たてない関係性である事がわかりますエリ。

  “ 信仰の中の生活 ” を否定するなら、酸素を吸わなくても生きられるようになる必要がありますエリ。

  酸素から卒業して、脱酸素の実現が出来た者だけが、真の無神論者となれますエリ。

  脱酸素も出来ないのに “ 無神論者 ” だと意気がる人間は──、キノコンのゴハンになりますエリ♥️ 」


マオ

「 た…べたら駄目だろ!

  そんなヤツべたりしたら、消化不良で腹を壊しちゃうって!

  いじゃないか、別にさ。

  脱酸素が出来なくても “ 無神論者 ” だって言う人間がたってさ。

  色んな人間がた方が面白いと思うしさ。

  ──だろ? 」


マオキノ

「 全裸で寝言を叫ぶ国民だらけの国は面白いですかエリ? 」


マオ

「 ………………全裸で寝言ぉ?

  例えが悪いよ、マオキノ… 」


マオキノ

「 オブラートに包みましたエリ 」


マオ

「 包めてないって…… 」


 こういうスケールの大きな話をされると、取り残された気持ちになる。

 オレだけが知らない事実をセロだけじゃなくてキノコンまで知っているなんて……まるで仲間はずれに遭ってる気になる。


マオキノ

「 ──エリ!

  マオ様、準備整いましたエリ。

  此方こちらで出来立てを御召し上がりくださいませエリ 」


マオ

がとな、マオキノ。

  どんな料理が食べれるんだろうな? 」


 マオキノと話をしているあいだほかのキノコン達が新鮮な魚介類を使った料理を作ってくれていたみたいだ。

 長い時間マオキノと話をしていた訳じゃないけど、しおの香りにこうばしい香りが混ざって漂ってている。

 マオキノに案内された場所には、テーブルと椅子がある。

 テーブルの上には出来立ての魚料理が並んでいた。

 新鮮な刺身だけじゃなくて炭火焼きされた海老,蟹,貝,烏賊,蛸,魚も並べられている。


マオキノ

「 マオ様、天然かいえんを振って炭火焼きさせていただきましたエリ 」


マオ

「 醤油や味噌,バターがあったら味のバリエーションが増えるのにな 」


マオキノ

「 豆類の栽培も始めていますエリ。

  ちか(じか)醤油も味噌も出来上がりますエリ。

  牧場が完成したあかつには乳牛,山羊,にわとりの飼育も始めますエリ。

  玉子,牛乳,バター,チーズ,ヨーグルト,生クリームなどの乳製品も作れるようになりますエリ 」


マオ

「 牧場!?

  セロは牧場まで作る気なのかよ?

  里に牧場なんて作って大丈夫なのか?

  様の許可は──いや、セロだしな…許可なんかもらわないか。

  勝手に開拓なんかして里人達から文句を言われなければいんだけど…… 」


マオキノ

「 そんな心配は必要ありませんエリ。

  里人達との交渉は 〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉がしてますエリ。

  問題など起きませんエリ。

  仮に問題が起きたらキノコンが責任を持って排除しますエリ★ 」


 マオキノはバッチんとウインクをしてくれる。

 くぅ──、可愛いな(////)

 どんな形で排除するのか聞けなくなったじゃないかよ!!

 べたりないよな??


マオ

「 乳牛,山羊,にわとりって言っても里では見掛けないのに、一体から調達してるんだ?

  子牛,子山羊,ひよこを売ってくれる店があるのか? 」


マオキノ

「 エリ?

  る所から転移して拝借します。

  セロ様の得意技ですエリ 」


マオ

「 そう…だったな……。

  セロだもんな 」


 そう言われてみれば、そうだ。

 セロが至ってな方法で牧場で飼育する家畜を調達する訳がなかったんだよな。

 オレはいろ(いろ)と大事な事を忘れてしまっていたみたいだ。

 すっかり丸くなったセロの様子に安心して、セロに対する危機感が薄れてしまっているんだ。

 オレがしっかしないとだ!!

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