✒ 人里を目指して……
──*──*──*── 島国
オレは守護衛士のマオ・ユーグナル。
“ 自称 ” 吟遊大詩人のセロフィート・シンミンと一緒に大陸から、この小さな島国へやって来た。
この小さな島国の名前は “ 台圀 ” って名前らしい。
70年程前に立ち寄った島国の名前は “ 日本 ” だったかな?
島国の日本での生活は、大陸の生活とは違って随分と近代化していて便利な国だった。
この “ 台圀 ” は、どんな感じかな?
日本よりも小さな島国だけど、島国独自の進歩と発展を遂げていて近代化してるのかな??
ワクワクするなぁ~~~~!!
──*──*──*── 森の中
マオ
「 …………全然近代化してないじゃん…。
この島国……森ばっかじゃんかよ。
ネットとか光回線とか無いのかよ?
コンビニとかスイーツとか冷蔵庫とかTVとか──、何にも無いじゃんか 」
セロフィート
「 どうやら近代化した日本のように発展途上している島国ばかりでは無いようですね。
自然が多く海と森の恵みが豊かな島国は空気が美味しいです。
此処は良き島国ですよ、マオ 」
マオ
「 だろうなぁ~~。
オレ、巨大熊を4頭と大猪を3頭も狩っちゃったよ。
一寸デカ過ぎないか? 」
セロフィート
「 食べ物が豊富なのでしょう。
天敵も少なそうです 」
マオ
「 一体何時、森から出られるんだよ…… 」
セロフィート
「 マオ、森に入って未だ3日です。
弱音を吐くのが早過ぎます 」
マオ
「 だってさぁ~~。
もう、飽きたんだよ~~。
セロ、今日は此処で野宿しようよ 」
セロフィート
「 マオ、今日は夜通し歩きます。
覚悟して歩いてください 」
マオ
「 えぇ~~!?
夜通しなんて、スパルタじゃないかよ! 」
セロフィート
「 頑張って歩けば、明日の昼には人里に辿り着けるかも知れません 」
マオ
「 『 かも 』かよぉ~~~~。
然も明日の昼って…… 」
セロフィート
「 マオ、シャンとなさい。
マオの〈 テフ 〉が減らないよう、ワタシが定期的に補充します。
人里を目指して一緒に頑張りましょう 」
マオ
「 セロ…(////)」
何
セロが何
オレを思いやってくれてるみたいに感じる。
でも……何
セロフィート
「 マオ、どうしました?
歩き難
マオ
「 セロ…(////)
有
オレはセロから差し出された手を取った。
セロはオレの歩調に合わせて歩いてくれる。
上目遣いにセロを見上げると、セロは優しい笑顔で微笑んでくれる。
夜
──*──*──*── 翌日
──*──*──*── 夕方
──*──*──*── 森の中
セロフィート
「 ──マオ、人里が見えました。
今夜は野宿をします。
明
マオ
「 えっ!?
明日
今日
今から人里に下
セロフィート
「 今から人里へ向かえば着いた頃には日が暮れてしまいます。
日が暮れてから到着するのですから、どのみち野宿をする事になります。
此
マオ
「 マジかよ…。
本
セロフィート
「 勿論です。
マオ、テントを張りましょう 」
マオ
「 オレが1人で張るんだろぉ~~~。
セロは見てるだけじゃないかよ… 」
セロフィート
「 それでこそワタシのマオです♪
お願いしますね 」
マオ
「 分かったよ…。
任せろ! 」
オレはセロと自分の為に今夜、寝泊まりするテントを張る事にした。
テントを張り終えたら、今夜の夕食
勿論、準備するのはオレだ。
セロは何
何
それに飲食が必要なのはセロじゃなくて、オレだしな~~。
──*──*──*── 翌日
──*──*──*── 朝方
──*──*──*── 森の出口
マオ
「 セロ!
人だ!
人が居
セロフィート
「 マオ、嬉しいのは分かりますけど、はしゃぎ過ぎです。
落ち着いてください 」
マオ
「 だってさ、5日も足場が悪くて草木が生い茂る森の中を移動してたんだぞ!
温泉入りたぁ~~い!! 」
セロフィート
「 はいはい。
暫くは此
マオ
「 やったぁ!! 」
オレはセロの手を引っ張って、人里へ走る。
「 マオ、走らないでください 」なんてセロが後ろで言うけど、無視しちゃる!!
強引にセロを引っ張って、お構い無しに人里へ向かった。