表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

僕は醜い不届き者。

ブルーライトで自分の体を明るくする。

外はよく晴れているようだ。しめているカーテンから白いような黄色いような光が差し込んでくる。背後には壁が見えないほど積み上げられた段ボールが私を急かすように立ちはだかっている。


このような生活を始めたのはいつ頃だっただろう。私が「人間として」扱われなくなったのは。


長いこと声帯もふるわせていない。だが、目の前の光源では音楽がずっと流れている。

今日もまた、一言コメントが流れるSNSサイトと、誰かに「歌わせ演奏させる」生活に入り浸るのだ。


ところで、先程からなにかの気配がするのは何だろう。地を這うテカテカしたような何かが音を立てている気がするのだ。

まあ、気にしなくてもいいだろう。何であろうと意識さえ向けなければどうでもよくなるだろうから。そう思い、目の前の四角い媒体に目を向けた刹那、コツン。なにかが頭にタックルをしてきたようだ。反射的にそいつを目で追う。

……アレだ。完全にアレだ。漫画でよくヒロインに叫ばれる、新聞紙で潰されるアレだ。


「…うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


考えるよりも先に声が出た。漫画の展開と同じく逃げ回り逃げ回り、ようやく新聞紙でカバーし素足で踏み潰した。


や、やっと仕留めた…。我にかえる。思わず口を手で覆う。


____声を、出してしまった。


潰したヤツのことも考えることもできないくらい黒いものが脳みそを覆い尽くす。

ああ、嫌なことを、忘れたくて仕方のなかったことを思い出してしまった。悪夢のような現実を。

目の乾燥など気にもせず、瞬きなどせず、ただ目の前のコメントが流れる光景だけをぼんやりと、しっかりと、見つめていた。

閲覧ありがとうございます。初めまして、ひだまりなすずと申します。


2年ほど前に占いツクールさんで二次創作をしていましたが、こちらで執筆活動を開始させていただこうと思います。


あらすじにも書きましたとおり、高校生です。言葉足らずな箇所があれば申し訳ございません。少し目を瞑っていただけると幸いです。


不定期更新ではありますが、一週間に一度は更新をさせていただきます。

最後まで主人公の成長を見届けていただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ