次の日
おひさしぶりなのかな?
すやすや・・・ハッ
「朝か」
昨日は災難だった。
あの後どちらが食べさせるかでひと悶着あり、
結局交代交代で食べさせることで終わった。
風呂は、俺が動けないのを利用して連れて行かれ
そうになったが、リアが止めてくれた。
まあ、上半身だけ拭いてもらった。
そんなこんなで一日たちなんとか今動けるようになった。
ただ・・・
「なんでこいつらは引っ付いているのかねえ」
両腕に村正とニアがくっついていた。
そうなると寝てるときはよかったが
今になって胸のふくらみが当たって・・・
「とりあえずはーなーせー」
思いっきり引き抜こうとしたが、うん、抜けない。
こいつら力強!
「しゃあねえな、変身」
俺は邪神になり、腕を引っこ抜いた。
「これで良し。さあてこれからどうするか」
俺は第一目標だった魔王を止めることを達成してしまった。
そのせいですることがないのだ。
「まあ、町でも回ってみるか。いろいろ売ってそうだし。
いや、そういえば、まだ何にもクエストやってないな。
そろそろ稼ぎに行きますか」
時計は7時を指していた。
「うーん、あ、マスターおはようございます」
「おはよ」
「なぜその姿に?」
「お前らが人の腕にくっついてきたから振りほどくために
この姿になったんだよ」
というかニアにまだこの姿の子と話してないし見つかると
厄介だからもどっておこう。解除っと。
「引っ付かれるの嫌でしたか?」
「そうではないが、俺も男だからな」
「ああ、そういうことですか」
理解してくれたようだ。
「マスターならいつでも襲ってくれてかまいませんよ」
前言撤回、駄目だった。
「襲わないからね!?」
「朝っぱらからなんだ、騒々しい」
ニアが起きたようだ。
「すまん、起こしちまったか」
「魁斗か、そろそろ起きる時刻だから気にするでない」
「そうか」
「ご主人、村正、朝ご飯ができたぞ」
「魔王様、朝ご飯ができましたよ」
「あーい、今いく」
「わかった」
とりあえず行きますか。
でもどこに行けばいいんだ?
「こっちだ、魁斗」
「そっちか」
ニアに案内されながら食堂へ向かった。
「おお、おいしそうだな」
食堂に並んでいたのは、パン類であった。
朝からヘビーなもん食えんしな。
「では、
「「「「「いただきます」」」」」
50分後
「ご馳走様でした」
とりあえず俺は食べ終わったが、
リアやリリーさんは先に食べ終えて片づけをしていた。
「さて、俺も着替えますか」
と思ったのだが、
「俺着替え持ってなかったな」
「買いに行きますか?」
「でも金がな・・・」
「幾らいるのだ?」
ニアが払ってやろうか?とこっちに
顔を向けてくる。
駄目だ、このままではただのヒモになってしまう。
それに、今日は決めてたんだ。
「いや、自分で稼ぐ」
そう今日は朝決めていた通りクエストに
行くつもりだ。村正と魔王がいれば大抵なんでも
倒せるだろ。それまではこの制服でいるか。
「そういうわけだから、クエストを受けに行こうと思う。
村正来てくれるよな?」
「はい!」
笑顔で返してくれた。
「ニアもいいだろ?」
「構わんぞ」
「よっしゃじゃあ、行きますか」
そうして妖刀・魔王・それを倒した者という
とんでもないパーティーができた。
俺たちは冒険者ギルドに向かった。
魁「どういうクエスト受けようか?
やっぱ討伐系だよな」
村「どんなモンスターがいますかね」
ニア「ドラゴンとかいい金になるぞ」
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リア「へっくし!」
リリー「あらあら、風邪ですか?」
リア「いや何か悪寒が」
そんなこんなでまた次回




