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そういうわけで

皆さんから見るとあまり好きな展開ではないかもしれない。

「嫌ってどういうことよ!」


「それはだな、妾が魁斗に恋をしてしまったからだ」


「「は!?」」


「そう、妾はあの強さ、あの笑顔、あのかっこよさに

惹かれてしまったのだ」


「だから返せないと?」


「そうだ」


「そんなのおかしい!」


「妾は魔王だからな、ここでは妾が絶対だ」


「くっ、ならば力ずくで・・・」


「やるか?」


「待ちなさい!」


「先輩」


「魔王、少し話があるわ」


「なんだ?」


「魁斗はあなたに勝った、つまりいつ出て行かれてもおかしくない。

あなたはただ出て言って欲しくないだけなのよね?」


「そうだ」


「でもその権利は魁斗自身にあるんじゃないかしら?」


「そうだが」


「いくら好きでも縛っていたらそのうち愛想を

つかされると思うわよ。今は問題なくてもね」


「うっ!」


「だから、お互いに魁斗自身がそうしたいかをきめさせるのが

フェアじゃいかしら?」


「そう・・・だな」


「わかってくれ何よりよ。じゃあ、案内してくれる?」


「わかった。ただ入れるのはそなた達二人だけだぞ!

残りはそこで待っておれ。

もし入ってこようとしたら・・・わかるな?」


「わかった、私たちはおとなしく待とう。

では二人とも頼んだぞ。

だが、やはり私たちは自分たちの国を攻撃された。

こっちだってそれ相応の怒りはあるぞ?」


「チッ、おい、相手をしてやれ」


「わかりました」


「じゃあ、行くぞ」


「ええ」「うん」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

というわけだ」


なるほど、ってことは今団長さんと四天王である

誰かが戦ってるわけか。


「「「それで、魁斗はどっちにつくの?」」」」


「えっと、それは・・・」


さてどうしようか。

というかこの二人についてスルーなのか?

まあ、写真は送ったけど。

どちらにつくか、そんなの答えは一つだ。


「俺は・・・・



「どちらにもつくつもりはない」



「「「え?」」」


「せっかく異世界に来たんだ。わざわざここにいる必要もないし、

かといって戦いは終わらせたから戻る必要もない。

ならば俺はもう自由だ」


「魁斗、それ本気でいってるの?」

真矢が真剣な目でこっちを見てくる。


「すまない、だがここは異世界。もう学校という枠組みも

なくなったし、部活というのもない」

そう告げると、

「それが魁斗君の意見なのね?」

先輩に問われた。


「はい」


「そう。なら仕方ないわね」


「先輩!」


「仕方ないわよ。それが魁斗の選んだ道なのだから」


「でも・・・」


「ここは引き下がりましょう。

じゃあ、魁斗君またどこかで会えることを楽しみに待ってるわ」


「僕も待ってます。では」


「だったら私だけでも、うっ!」

そう言おうとした瞬間、先輩が真矢の首筋を打った。


「先輩・・・」

先輩は真矢を担いで部屋の外へと出ていった。


「マスター、よかったのですか。

あんな分かれ方で?」


「いいんだ。これからまた強い敵と戦うことがあるかもしれない。

わざわざ二人を巻き込むことはないよ」


「そうですか」


「魁斗さっき言ったことは本当か?」


「ああ。本当だ」


「じゃあ、そのうちここから出て行ってしまうのか?」


「・・・ああ」


「妾は嫌だ!ずっといて欲しい。

せっかく誰かを好きになれたのに」


「だが一緒に来れないだろう?」

魔王は頷いた。


「仕方ないさ。俺以外にいい人を見つけるんだな」

と、その時!

「魔王様行ってください」


「お前は、リリー!」

おそらく四天王の一人だろう。

ピンクの長髪の女の子が入ってきた。


「魔界は私たちが指揮をとります」


「でも・・・・」


「いいんです。魔王さまは魔王である前に女の子ですから。

好きな人と一緒にいるるのが一番の幸せですよ。

それが私たち四天王の幸せでもあります。

その人の心を射抜いたら、帰ってきてくださいね」


「・・・わかった。そういう訳で、これで一緒に行けるぞ!」


・・・俺を諦めさせるためにやったのにどうしよう。

考えても仕方ないか。

「じゃあ、これからよろしくな。魔王」


「ああ、というかそろそろ名前で呼んで欲しいのだが・・・」


「んじゃあ、ニア?」

そういうとニアは嬉しそうに笑っていた。


「というかこんな時間か」


時計は5時を指していた。


「そろそろ夕飯の準備をしますのでそれでは」

そう言ってリリーさんも出て言った。


「というか、俺どうやってご飯食べよう。

風呂も」


「任せてください。マスターの面倒は私が見ます!」


「いや妾が!」


「二人ともちょっとは落ち着け」


「ははは」

今夜もゆっくりできなそうだ。



魁「まあ、当分はここにいるけどな」


魔「妾もそっちの方がありがたい」


村「じゃあ、明日は何しましょうか?」


魁「その時考えるさ。

(先輩、真矢、元気でな)」


ではまた今度〜〜〜〜

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