えっと・・・どうしようか
お久しぶりです。
「それで魁斗君は何をしているのでしょうか?」
「早く言った方が身のためだよ、魁斗」
「いや、あのですね、えっと」
俺は今先輩と真矢からすごく睨まれながらベットの上で
横たわっていた。
え、誰のベッドの上でかって?
魔王のです。
そして魔王が右腕に抱きついてる。
「「さあ、魁斗(君)!」」
どうしてこうなった・・・
〜〜〜〜〜遡ること戦闘後〜〜〜〜〜
「えっと行かないでほしいというのは・・・」
「そのままの意味だ。妾の側から・・・その・・・
離れないでほしいというか・・・」
魔王はユデダコのように赤くなっている。
あ、ちなみに全身筋肉痛でリアに運んでもらっても
痛くないのは一応ヒールだけかけて痛みをある程度無くしているからだ。
「それはなぜに?」
「妾の口から言わすきか?」
ふーむ、これは非常にめんどくさそうな予感。
というか、住民と四天王らしき人物がこっちに向かってるのが見える。
「わかった。とりあえず手を離してくれないか?」
「それはダメだ。お主みたいなタイプはすぐ逃げる気がする」
なぜバレた!?なぜここ最近の女性はこうも鋭いのか。
「仕方ない。村正剥がしてくれ」
「え、あ、はい」
村正が剥がそうとするが、それでも時間がかかりそうだ。
無理だね。
「「「「魔王様、ただ今戻りました」」」」
「よく戻ってきたな」
「それで魔王様そこのものは・・・」
四天王の一人だろう。そいつが声をかけた。
「ああ、妾の将来の夫だ」
「「「「「「へ?」」」」」
「どうした?」
「どうしたじゃないですよ!いきなりそんなこと言われても・・・
それになぜこの男なのですか?」
そうだよな、うん、なぜ俺なんだろう。
「それは・・・」
恥ずかしいのかまた赤くなっている。
ん、しめた。手が外れた。
「リア、村正を抱えて飛べ!」
「わかりました」
リア村正を抱え、大空へ飛び去った。
「あ、待て!」
魔王が何か言っているがもう関係ない。
「さらばだ!」
これで俺は自由だ。
「妾がそう簡単に逃がすと思っているのか?」
ん?
羽を生やした魔王がそこにはいた。しかも
少し怒ってらっしゃるっぽい。
「お主にはすまんが、死なない程度に痛い目を
みてもらおう」
あ、まずい。
「サンダー・・・
「リア、全速力でこの場から・・・
俺が言い切る前に魔王が放った。
「ボルトォォォォ!」
「「「ぎゃあああああ!」」」
俺は今動けないし、村正も抱えられてるから身動きが取れないし、
いくら邪竜とは言っても、魔王様の攻撃を防御できるほどでも
ないで、3人は直撃を受けた。
「う、うーん、ここは・・・」
目がさめると何やら全体的に黒とピンクも色
の部屋にいた。
そして俺はベットの上で寝ているようだ。
「ああ、そうか。俺魔王様の魔法食らって落とされたんだ。
よく生きてるな。
というか、あいつらは!?」
動けないのが非常にもどかしい。
「あやつらなら、大丈夫だ。別の部屋で休んでおる」
そう言ったのは、魔王だった。
だが、さっきまでの服装とは違い、私服だった。
黒のワンピースを着ていた。
「おお・・・」
思わず見とれてしまった。
「そんなに見つめられると恥ずかしい・・・」
「ああ、ごめん」
「別に謝ることはない」
「そうかってよくもさっきは撃ってくれたな。
かなり痛かったんだぞ!」
「逃げたお主が悪い」
「いや、まあそうかもしてないけどさあ。
というか、なんでお前に行動を縛られなくちゃならねえんだよ」
「言ったではないか、未来の夫だと」
「それは勝手に言ってるだけじゃねえか」
俺は婚約する気など毛頭ない。
「強情だな」
「ほっとけ。ところでここはどこだ?」
「私の部屋だ」
「そうなのか」
それにして何か魔王っぽさが無いような・・
ん、てことはまさか、
「俺が寝てるベッドって・・・?」
「妾のだ」
アウトー!
俺だっていたって健全な男子高校生なんだから
いくら敵の魔王だったとはいえ女の子のベッドに寝てるとなると
その、興奮してしまう気が・・・
あ、なんか枕からいい匂いが。
「こら、匂いを嗅ぐでない!」
「すまん、すまん。
んで、これから俺をどうする気だ?」
「そんなの決まっておろう。
結婚式を開くぞ」
はい?
次はいつかけるかなー。




