戦闘後
あー、模試が迫ってくる〜〜〜〜
バタンッ
俺は力を使い果たし倒れた。
「マスター!」 「ご主人!」
二人が駆け寄って来た。
「もう、動けん。明日筋肉痛だな、こりゃ」
「よかったです、マスター。ちゃんと生きてて・・・。
よかった」
「ご主人、大丈夫か?」
「死なない程度には。そういえば、リアは戦闘に参加しなかったな。
お前のことだから一緒に戦うとか言いそうなのに」
「さすがにあのレベルの戦いになると私でも
多少なりきつい。一緒にいても足手まといになっても仕方がないしな」
「そうか、まあ相手が相手だからな」
「そういえば、マスター一体どんな方法で魔王を
倒したんですか?」
「ああ、それはだな昨日作っておいたんだが、
『吸収と解放』ってやつでな、相手の攻撃を吸収して
2倍にして解放する、というスキルだ。
だがこの通り体に相手の技をとどめておくため、
かなりの負担がかかる。それに身体強化も使ってたから、
余計にな。だが、そのおかげで吸収しきれたんだが」
「そうですか」
「倒した魔王の所に行きたい、吹っ飛んで行った場所まで
リア、連れってくれないか?」
「わかった」
リアは今の姿のままで羽だけ生やし、俺と村正を
抱えて飛んで行った。
魔王が吹っ飛んで行ったため、穴は空いていた。
だが、空を飛んでる途中下がすごく騒がしかった。
まあ、こんなことがあったわけだしな。
俺らを抱えているためスピードが出せない分少し着くまでに時間がかかった。
あれだけ盛大に吹っ飛んだため、山もかなりえぐれていた。
「どうだ魔王、見上げる空は?」
村正とリアに肩を貸してもらい、
側に行った。
「綺麗だ」
「そうかよ」
「妾は負けたのか?」
「そうだよ、お前は負けた。
力づくで止めたぞ」
「・・・止められてしまったか」
「ああ。これで人間界を襲うを
やめてくれるか?」
「嫌だと言ったら?」
「何度でもぶちのめす」
「そうか。わかった、諦めよう。
これ以上やって民にまで被害が及んではかなわんからな」
「そうしてくれると助かる。
それと一つ質問だ。どうしてオーバードライブを使わなかった?」
「何故それを知っている!?」
「鑑定したんだよ。それで見た」
「妾に鑑定は効かないはずなのだが・・・」
「あーー、ちょっと特殊なやつでな。んで、何故だ?」
「そういうものか。
・・・一撃で負けたのにどこでオーバードライブする?
地道に削られたならまだしも、タイミングがない」
「まあ、たしかに」
「では、行かせた四天王を呼ぶ戻すか」
魔王は、立ち上がりながら言った。
「立てるくらいの力は残ってんだな」
「お主にはもうなさそうだな」
「この通りだ」
魔王は俺の姿を見て微笑した。
「お主は妾に勝った始めての人間だ」
「じゃあ、一番ってわけか。喜んでいいのか」
「いいんじゃないですか、マスター?」
「そうだぞ、ご主人。あの魔王様に勝ったわけだからな」
「あいよ。そういえば、リアとの約束守れんかったな。
話し合いで決めるってやつ」
「あれなら、もういいさ。魔王様があんなに満足
してるんだからな」
「四天王に告ぐ、我魔王デモニアスは
人間の男に負けた。よって、人間界を襲うのをやめ、
収集せよ」
魔法陣の中で魔王がそう言った。
「今のは遠くにいるやつと会話する魔法か?」
「半分正解と言った所だな。
そんな大層なもではない、ただこちらの命令を
送るだけのものだ」
「へー。さて、魔王にも勝ったし、
これからどうするか。
何もすることないんだよな。
泊まる場所はあるが」
「さて、人間、お主にも問おう。
なぜとどめをささなかった?」
「いきなりだな、今までの感じが嘘みたいだ」
空気がピリついた。
「そんなの簡単だ。俺のスタミナ切れ「違うな。
頼もうと覚えばそなたの隣におるリアはともかく
刀の奴ならさせれただろう」
「じゃあ、あれだ忘れて「それこそ盛大な侮辱ではなかろうか?」
・・・・
「なぜささなかったか。・・・別に死ななくてもいい、
そう思っただけだ」
「本心か?」
「本心だ。それに殺したらこの国はどうなる?
1魔王を失ったんだぞ。
問題が多発するだろ」
大勢の声が聞こえて来た。
「それにこの限りじゃお前はかなり信頼されてる
っぽいしな。殺したりしたら、俺がターゲットにになっちまう」
俺は笑って返した。
「・・・そうか」
「ああ」
何か魔王の顔が赤いが気のせいだろう。
「では俺はおいとまするよ。
ここにいたら何されるかわからんからな」
「魔王様ー!大丈夫ですかー!?」
「じゃあな」
リアに抱えられて行こうとした瞬間、
「あ、ダメッ!」
思いっきり服の裾を引っ張られた。
「はい?」
「その・・・・・行かないでほしい」
ん?
勉強したくないー。人狼やってたいー。




