異世界に
とりあえず次の話です。
「ここは、どこだ?」
王宮っぽいところにいきなり出て、とりあえず周りを見ていたが、
どうやらこの学校全ての人間が転送されているっぽいな。この人数を見ればわかる。
「魁斗ー、これどうなってるのよ」
「魁斗くん、これは一体?」
振り向くと先輩と真矢が後ろにいた。やはり来ていたか。
「僕にもわからないんですよ。いきなり教室が光って気ずいたらここに」
突然こんなところに来たからだろう。騒ぎというかざわつきが大きい。
うちのクラス担任の村田先生がみんなを必死になだめようとしているがそうはいかない。
他クラスも同じ状況である。
「おーい、魁斗ー」
「ん、おお、加賀鳶朝どこにいたんだよ?」
こいつは、宮島加賀鳶俺の親友だ。
「まあちょっとな、でこれはどうなってんだよ?」
「今それを話していたところだよ」
「皆の者頭が高いぞ。王の謁見だ」
よく見ると、あちらこちらに兵士がいた。そのうちの一人が喋っている。
「皆の者よく聞け。我が王のエドワード・ザ・ミストだ。
まずはなぜこんなところにいるか知りたいのだろう?」
今いる場所の奥の方にいるまさに国王と言う人が話し始めた。
近くに二人女性がいる。体系的に奥さんと娘さんかな。
「それはこれから我が娘エドワード・ザ・アイリスが話す。
よく聞くのだぞ」
そういうと、二人いた女性のうち片方が前に出て来た。
「私がご紹介に預かりました。エドワード・ザ・アイリスです。
なぜみなさまがここにいるかと言いますと、率直に言います。
私が召喚魔法で読んだからです」
一気にまたざわつき始めた。さっきよりも大きく。
まあそりゃ魔法なんてあっちの世界では無かったからなあ。
「そして読んだ理由はただ一つ、今我が国に侵略しようとしている敵を、
倒して欲しいのです」
小説とかでこういう展開はよく読んだけど、まさか、
自分が呼ばれる方になるとは思いもよらなかったなあ。
「元の世界には戻れないんですか?」
一人の男子生徒が聞いた。
「すいません、呼ぶ方法は知っててても戻す方法は知らないんです」
「まじかー!」
「これからどうするの私たち!」
「フジャケルナー!」
「どうしてくれんだよ!」
まあ、そうなるわな。
「みんな起きたことに起こっていても仕方ないでしょ。
大事なのは今何が起きて、何をすべきかよ!」
おお、あれは生徒会長五人衆。
会長 加藤茜
副会長 斎藤甚太
会計 橘湊
書記 倉田舞
庶務 今井元旦
の五人組である。
「それで、姫さまどうしたらその侵略者と戦えるの?」
「えっと、それはですね。まずステータスオープン、と言ってみてください。
するとウインドウが表れます。そこで自分のステータスがみれます。
その中にユニークスキルつまり固有スキルってのがあるんですが、
それは一人に一個ずつあり、それの力で戦ってもらいます。」
「なるほど。みんな今の話は聞いた?
試してみましょう」
「「「「ステータスオープン」」」」
「私は癒しの力ですって」
「僕のは全てを見通す力ですか」
「さて僕のは勇者の力、なんかよくあるパターンじゃん」
「私のは爆破でしょうか・・・」
「俺のは身体超強化か、俺好みだな」
へえ、生徒会五人組はああなったのか
「先輩や真矢、加賀鳶はどうなった?」
「私のは7属性魔法使用可能ですって」
「私は、獣人化って書いてあるよ」
「俺は、鋼鉄化だな」
なるほど、みんな一応戦えるスキルなのか。
生徒会長が癒し系のスキルだったからああいうのもあるのかと思ったが、
俺らのにはないっぽいな。
「さて俺のはと、んこれは・・・」
そこに書いてあったのは邪神変化というスキルだった。
模試がぁぁぁぁぁー。