表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/68

3-(4-3)

 すなをは、すっかり諦め、耕平のされるがままになっている。


「コーヘイ、器用だねぇ」

 感心したような目で見るすなをに、耕平は笑いかけた。

「慣れてるからね」

「慣れてる?」

 すなをは首を傾げる。

「うん、最近は無いんだけど、中学までは、ほのかって、怪我ばかりしてたからね。まあ、ほのかはお姉さんぶって僕の面倒見てるつもりだろうけど、後先考えずに何でも首突っ込むし、ぶっちゃけ、僕から見たら、危なっかしいのはあっちの方だよ。……あ、ほのかってのは幼なじみね。最初の日に会ってるでしょ?」

「……そう」

 ……誰が居たかなんて、覚えてないし。

 楽しげな耕平のその表情に、どういう訳だか、すなをの胃の辺りがちりちりと痛んだ。


「っで、何してたの?」

 耕平は、包帯を結び「よし」と呟くと、すなをの顔を見る。

「……別にいいじゃん。あたしの事なんか」

 何故か不機嫌そうなすなをの表情に、耕平は、ため息をついた。

「……まあ、悪戯も良いけどさ、時と場合を考えてよ」

「!」

 すなをは、頭の天辺から、身体が冷えていくような感じに陥る。

「何度も言うようだけどさ、」

「違うって!」

「え?」

 すなをの表情が険しくなる。

「だから、悪戯じゃないし!」

 大声を上げ、頬をふくらますすなを。

 耕平は、フフと力なく笑った。

 何、怒ってるんだ?

 すなをの考えていることが、今日ばかりは全く理解出来ない。

 違うも何も、今、何時だと思っているんだって事。

 それに、せっかく直した押し入れめちゃくちゃにして、怒りたいのはこっちだよ。

 どこまでも自分本位のすなをに、呆れる耕平。

 振り回されている自分が情けなくなる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ