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私の住むせかい ~ 一つの願い事 ~  作者: みずはら
(第一章)雨の中で……
13/68

(4-4)

「それよりもさ」

「……うん」


「えっと、いつまでこうしていればいいのかな、僕達」

「!」

 耕平の問いに、すなをは自分達の状況を把握すると、慌てて耕平を抱きしめていた手を離した。

 耕平も、気恥ずかしさを抱えつつ、起き上がる。

「べべべつに、ちょっと寝ぼけていただけなんだからっ。その、だからっ、わ悪かったわよっ」

 慌てて起き上がり、着衣の乱れを直すすなを。


「違うな」

「な、何がよっ」

 顔を赤くするすなをに、耕平は口の端を上げた。

「こういう時は、『ごめんなさい』だって言ったよね。それとも、契約解除されたい?」

「だっ、えと、……その、……ご、ごめんなさい」

 すなをは、上目遣いに耕平を見上げ、口の中でぼそぼそと呟いた。

「よろしい」

 耕平は、うんうんと頷く。


「じゃあさ、ごめんなさいついでに、僕の部屋のがれきを片付けてね」

「……うん、わかったわ」

 すなをは、あっさりと頷き、さっと目尻を拭うと、立ち上がった。

「あっ、あたしね、魔法はこんなだけど、空飛ぶのは誰よりも上手よ? そうだっ! 今から空飛ぼうか~。本当はこんな事しないんだけど、今日は特別っ!」

 いきなり、これは名案とばかりに目を輝かせるすなを。

「遠慮しておきます」

「な、何でよっ!」


 即答の耕平に、すなをは頬をふくらませる。

 ……この状況で、どこから出てくるんだ、その自信は!

「さっきの状態で、何の説得力もないし。まだ死にたくないし」

「本当のことなのに~」

「とにかく、片づけるよ? 明日叔母さんにばれたら大変なんだから。早起きして片付けようとしてたし」

「本当のことなのに~」

 すなをは、自尊心を傷つけられたのか、不満げに繰り返す。


「片付け手伝う? それとも、契約解除されたい?」

「うっ……。わ、わかったわよ」

「よしっ、じゃあ、僕の部屋に集合!」

 耕平は、こみ上げる笑いを堪えながら、すなをの部屋を後にした。


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