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(4-1)幸せの順番
ふと、耕平は目を開ける。
ぼんやりとした闇の中に、白く浮き上がる丸い物体……。
それが、蛍光灯だと判るのに十秒ほど。
耕平は、枕元の携帯電話をたぐり寄せ、開く。
刺すような白い光に思わず目を細め、やがて目が慣れてくると、今が夜中の二時を回ったところだと判る。
「気のせいか……」
耕平が携帯電話を閉じ、再びまどろみ始めたとき。
(――やっ)
「!」
耕平の意識が一気に覚醒する。
耕平の記憶に新しく登録された声。
ただならぬ気配を感じる。
(やめっ――っ)
耕平は布団をはねのけた。
「すなを!」
耕平は、ドア付近の緑色のランプを見上げ、首を傾げるが、棚から銀色のエアガンを取り出し、赤色のレーザーマーカーが作動するのを確認すると、制服を羽織り、足早に戸口へと向かった。




