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06戦力増強

誤字修正させていただきました。

 




 残り66日。起きてから朝食を食べて畑の世話をした後リアの包帯を外して、新しいのに変える。


「なんだか瞳みたいなのができてきてるな」

「……精霊……増えた……力、戻る……」

「キリルが現れたから精霊樹の力が増えたのか……」

「……そ、う……キリ、ル、と……その、配下……いっぱい……」

「それ以外に治癒方法は?」

「……な、い……」


 無いらしい。仕方無いがしばらくこのままで精霊の数を増やしていこう。リアの言葉を思い出してダンジョン内を見てみる。すると、最下層に青い光点と赤い光点が有った。青い光点は大部屋に密集し、それ以外のダンジョン内に18体出ている。赤い光点は侵入者だろう。ヒラタキクムシだろう。それがどんどん狩られていく。


「あれ? 青い光点も減っているな……」

「……とも、食い……」

「まじ?」

「……ま、じ……」


 見てみると、バッタだけじゃ足りないようで殺し合いをしていた。そして、一定以上になったら部屋を出て行く。4匹のリーダーも時折参加しては弱い物を食い殺し、強い物を外に出して狩りに行かせている。


「餌を増やすか」

「……それが、いい……部屋、も、増やす……」

「そうだな」


 大部屋を3つ追加して、餌のバッタを全部に設置し、一つはダンジョン内に放つ。


「キリル」

「?」


 俺はキリルを呼んで、メジャーを購入する。それでエロい手つきになりながらスリーサイズと身長を調べる。調べたサイズに沿って、服を購入する。流石に裸は俺がまずい。我慢できなくなりそうだ。リアは幼女で怪我しているし、少なくとも怪我が治るまでは手は出せない。キリルは充分に手を出せるが、鎌が怖いのもあるが、言葉が理解できるまで手を出したら駄目だろう。下手したら弾みで殺されるかも知れない。今は慕ってくれているので大丈夫だがな。


「これを着せるから動くなよ」

「こく」


 下着を着け、冒険者御用達の服と謳い文句が書かれた物を購入して着せる。胸にはブレスプレートを装着する。結構いいのを購入しておいた。これでタンクトップにブレスプレート、お腹を出してミニスカート、ニーソックスとブーツという姿になった。ついでにリボンでポニーテールしてやる。全部で500CPした。


「これから、キラーマンティスの番いを一組、こっちの大部屋に移してくきてくれ」

「こく」


 改めて光点を見ると、赤い光点がどんどん減っていく。2階層も見れたので、ヒラタキクムシの数を調べてみると、こちらは最下層よりも多かった。総数759匹。卵も無数に有った。


「まだまだだな。クロネ、リン」

「にゃあ」

「一匹をキリルに付けてくれ」

「にゃっ!」

「♪」


 クロネの身体から一匹の寄生精霊虫が出てきて、キリルに入る。キリルはそれを喜んで迎え入れた。


「それじゃあ、キリル。行ってきてくれ」

「こく」


 背中から生えた翅で飛んで出て行ったキリルを見送る。どうやら、あの翅は実体が無いようで、ブレスプレートの後ろから普通に出ていた。


「さて、強化からしようか」

「にゃあ」

「きゅい」

「……35、90……ある……」

「そんなに有れば色々と出来るな。先ずは主戦力たるクロネとリンからでいいか。アイディリアは3体を付けて強化し、一緒に狩りに向かおう」

「きゅい!」


 クロネの強化だが、こちらは影の肉体1、猟兵1、低級精霊1をそれぞれ1あげる。これで300RPだ。次の強化に必要なのは200RP。猟兵でステータス上限値が追加で+10された。影の肉体で物理ダメージが20%カットになった。ここは、猟兵を3に上げてクロネの強化を終了する。クロネは500RP使用した。

 リンの強化だが、こちらは低級精霊1、毒耐性1を2にして、索敵1を3にする。こちらも500RPだ。残り2590RP。


「じゃあ、クロネとリンはちょっと待っててくれ」

「にゃあ」

「それと、リアには寄生できるのか?」

「……無理……弾く……」

「そうか」


 といことは、RPでの強化も無理か。やっぱり、地道にやるしかないのだな。寄生精霊虫3匹に寄生を1ランク上げてドワーフ、人間、エルフと指定しておく。300RPだが、この子達の持っている分を計算していなかったので、足りない40RPを人数分増やして120RPを消費する。


「さて、アイディリアの強化だな」

「きゅい!」


 待ってましたと、元気に鳴くアイディリア。そんなアイディリアには徹底的な強化を施す。先ずは硬化1、毒耐性1、毒攻撃1を2へとして300RPを使用。新しいスキルを覚えさせる為に、特殊項目から浮遊術1を100CPで選択する。これを即座にランク2にあげる。持ち上げられる総量が増えた。残り1970RP。


「リン、クロネから猟兵を覚えて、アイディリアに覚えさせる」


 リンに猟兵を習得させ、アイディリアに覚えさせる。2体で10CPだが、2つ共ランク2にする。これで1760RP。


「次は俺に寄生してくれ」


 リンに寄生させて射撃1を覚えさせると同時に俺の射撃1、配下成長力上昇1、魔物成長強化1、成長強化・精霊1、成長強化・昆虫1、成長強化・魔獣1もランク2へとあげる。これで605RP。次にアイディリアへと寄生させて、アイディリアにも射撃1を覚えさせる。射撃1を覚えたら2人共のをランク2へ。810RPを消費する。残り950RP。って、自分に毒耐性を忘れていた。これを使いで105RP。キリルの索敵1、大鎌修練1、集団統率1、集団支配1をランク2へ。445RPが余ったので、リンの影魔法1を2へ、アイディリアの猟兵2を3へあげる。残り45は置いておく。


「次はダンジョンだな。リア、何ポイントある?」

「……クエ、スト……合わせ……2774CP」


 侵入者を撃退しよう。ダンジョンにモンスターを放とう。の達成と昨日リンが頑張ってくれたお陰だな。


「ダンジョンの改造も大事だが……その前に作業用の重機……ゴーレムが欲しいな」

「……これ……?」


 リアが教えてくれたのはウッドゴーレム。1000CP要るのに500CPまで下がっている。だが、ちょっと高いな。それに木だから、ヒラタキクムシとかに食べられるんじゃないか?

 取りあえず、種族スキルを見てみる。木の身体。これは水さえ有れば問題ないそうだ。光が有ればなお良しらしい。それと、経験値を水などから得られるみたいだ。これは嬉しい。何故ならここで純粋培養が可能だからだ。もう一つが甘い樹液。甘味だな。難点は虫が寄ってくる事か。うちの者達は指定したら大丈夫だが……病原菌共は押し寄せてくるだろう。


「……囮……使え、る……よ……? それ、に……おい、しい……」

「成程。ダンジョンに配置して、上の階層から更に呼び寄せて、駆逐していく方が歩いていくより楽だな。よし、2体買うぞ」


 褒美にもなるので2体のウッドゴーレムを購入する。甘味は欲しいからな。あと、ご褒美にあげればいいし。これで、残り1774CP。ウッドゴーレムは卵が存在しないので普通の召喚になる。体長2メートルのウッドゴーレムが召喚された。こいつらは精霊扱いにならないので、フィギュアとか使わない。ただ、精霊樹の枯れ木を使って召喚した為、最初から少し大きい。


「お前達は地底湖に入って経験値を稼げ」

「「ゴー」」


 指令を出した後、地底湖に入っていくウッドゴーレムを見送り、リンに寄生してもらって、成長強化・植物、成長強化・魔法生物を手に入れておく。残り25RPだ。ちなみにウッドゴーレム2体だけなのに魔法生物を入れた理由は非常に簡単だ。だって、うちには現役単体トップステータスを持つキリルが魔法生物なのだから。キリルって、精霊、昆虫、魔法生物が種族になっているからな。うちの成長スキルをもろに受ける。


「さて、これで精霊樹の回復も早められるだろう」

「……うれ、しい……」


 手では面倒だったが、ウッドゴーレムが重機の代わりに掘ってくれればだいぶ楽になる。根っこの部分は人力でするしかないがな。残り1774CP。


「寄生精霊虫はもっと増やしたいんだけど、いいか?」

「……とう、ろく……する……いっぱ、い……産む……たい、へん……」

「登録か……」

「……こ、れ……自動、呼び、出し……」


 俺の膝の上で指定したのは魔物生成魔法陣の改造案だった。魔物生成魔法陣の原動力はダンジョン内に漂っている魔力や怨念、怨嗟などといった物だ。魔力は精霊樹が生み出してくれているが、微々たる物だ。それと、コアだな。ちなみにコアはリアその物になっている。つまり、歩いて動くコアだ。入力デバイスとしてパソコンを使っているが、リア本人もその気になれば使えると説明にはあった。だが、現状はコアの力の殆どをリアと精霊樹の延命に使っている状態だそうだ。その限界が残り66日。多少はマシになっているみたいだが。それと怨念、怨嗟などはCPに変換されるそうだ。バッタ共の怨嗟、怨念が凄い事になっているが、そんなんよりも凄いものがある。それはリアを始め、この精霊樹から産まれ育った精霊達の物だ。それが膨大な力を生み出している。それはモンスターを生み出す力にもなり、病原菌共に力を与えている事にもなる。悪循環となっている。現在はその力をちょっとずつこちらに集めている状況だな。


「じゃあ、寄生精霊虫の自動呼び出しは……100CPのを生み出すには500CPか」

「……だ、め……?」

「いや、いい」


 どうせならいい奴がいい。1000CPのレベル10を基礎とし、改造する。生み出されるのを寄生精霊虫と精霊獣シャドウキャット、精霊虫にする。

 残りのCPの内200CPを除いて574CPを使い、現在のアイディリアとクロネ、リン達が持っているスキルをランダムで何個か習得出来る様にし、転送部屋を分ける事にする。生産数はクローラータイプの精霊虫200体、精霊獣シャドウキャット100体、寄生精霊虫300体を生産するようにする。クローラータイプの精霊虫200体と精霊獣シャドウキャット100体は寄生精霊虫を寄生させた状態で生まれ、それぞれ別の部屋に転移、隔離する。

 そこで殺し合わせ蠱毒を行う。可哀想だが、戦力が整うまでは強力な個体が欲しい。何よりも優先されるのはリアの延命だ。低級精霊でも、優れた物が欲しい。この数を1日の生産ラインで行う。勝利した1個体はダンジョンへと放たれる仕掛けにした。ちなみにこの部屋は外から入れる仕掛けだ。出られるのは1体だが。

 つまり、トラップ扱いだ。クエスト報酬で部屋を用意した。簡単に言えば、最初に大部屋を作って、クエスト報酬を手に入れてから部屋を分けた。魔物生成魔法陣を囲むように特殊加工させて。


「「「ガクガクブルブル」」」

「大丈夫、お前達は特別だ」


 震えながら擦り寄ってくる3人を可愛がってあげる。この処置はしばらく続けるしかない。弱肉強食なのだから。ちなみに、ある程度いい個体はアイディリア達に合成して、その力を貰う予定だ。キリルのようにエンプレス辺りをつけたい。残りの200CPでショートソードを購入する。これで使い切った。


「それじゃあ、狩りに行こうか」

「きゅい」

「にゃあ~」


 最新層に転移し、光点を確認すると赤が消えて居る。いや、それどころか青もかなり減っていた。現在も凄い勢いで消えて居る。慌てて確認すると、映し出されたのはキリルがキラーマンティスを虐殺する姿だった。それもすぐ終わり、番いの4匹に蹴りをかまして大人しくさせた。そして、2体を引っ張って移動させる。その時、何かを発していたようで、残りの2体はひれ伏していた。そして、幼虫達はキリルについて行った。そいつらはキリルが通りざまに殺していくバッタに食いついていく。


「上下関係を教え込む為に虐殺したのか」

「にゃあ?」

「きゅい?」

「まあいいや」


 ふと、キラーマンティス2体のステータスを見てみると、かなり強くなっていた。もしかして、産んだのも食べていたのかも知れない。ダンジョン内に出ているキラーマンティスの数が少ないからな。どちらにしろ、キリルに番いのキラーマンティスを置いてから、ダンジョン内の残りのキラーマンティスと共に2階へと踏み込むように命令し、俺達も2階へとあがった。


「アイディリア、これを浮遊術で浮かして使え」

「キュイ!」


 ショートソードを渡してやると大喜びで使いだした。ヒラタキクムシを虐殺していく。クロネとリンも自由行動で殺し回る。俺はアイディリアと殺し周りつつ、待っていると、キリル率いるキラーマンティスが幼虫を含めて50体、乗り込んできた。そいつらはキリルの指示に従い、ヒラタキクムシを殺してまわり、幼虫に餌を与える。幼虫が成長すると、皆で分け合うようになっていく。しかし、とてつもない繁殖能力だ。まあ、数が多すぎるようになったら合成でもすればいいか。


 人手(?)が多くなった事もあり、2階層の駆逐は進んだ。だが、本当に恐ろしいのは次だった。


「畜生めっ! そりゃ、こいつらも居るよな! 木の天敵め!」


 調子よく突入させたキラーマンティス部隊は生還体27体を残して他は全滅した。そいつらの触角は数珠状で、口は咀嚼型。頭部、胸部、腹部はくびれない。膨らんで柔らかいお腹をしている。そう、白い悪魔(昆虫)が現れたのだ。その大きさは1メートルクラス。膨大な数でこちらを圧倒した。慌ててキリル達と合流して撤退戦を行わなければまずかっただろう。戦力が整うまで放置するしかない。しかも、撤退した所で追手がこちらに入って来た。駆逐は出来たが、定期的に敵が入って来るようになった。第二階層は戦場となる。ただ、嬉しいのは奴らが結構経験値が多いようで、生還体の27体は5レベルを超えて、2メートルまで成長していた。俺達はあまり倒せなかったのでレベルはそのままだが。








 ─────────────────────────────────────────────────

 名前:リクト

 種族:異世界人

 職業:ダンジョンクリエイター

 Lv:4

 体力:220

 魔力:210

 生命:20

 筋力:30

 敏捷:26

 器用:30

 知力:10

 精神:10

 幸運:10

 技能:《ダンジョン作成》《精霊樹の瞳》《射撃2》《配下成長力上昇2》《魔物成長強化2》《成長強化・精霊2》《成長強化・昆虫2》《成長強化・魔獣2》《成長強化・植物1》《成長強化・魔法生物1》

 RP:0

 ─────────────────────────────────────────────────

 名前:アイディリア

 種族:精霊虫

 職業:精霊樹リアの抱き枕

 Lv:4

 体力:730

 魔力:830

 生命:30

 筋力:40

 敏捷:40

 器用:40

 知力:30

 精神:30

 幸運:30

 技能:《捕食》《???》《粘着糸2》《硬化2》《毒耐性2》《毒攻撃2》《浮遊術2》《猟兵3》《射撃2》

 RP:136

 ────────────────────────────────────────────────

 名前:クロネ(リン)

 種族:精霊獣シャドウキャット(寄生精霊虫)

 職業:リクトのペット(ブースター)

 Lv:5(5)

 体力:400(211)

 魔力:350(256)

 生命:50(50)

 筋力:60(50)

 敏捷:60(50)

 器用:60(50)

 知力:50(50)

 精神:50(50)

 幸運:50(50)

 技能:《影の身体2》《猟兵2》《低級精霊2》《影魔法2》《毒耐性1》《毒攻撃1》《魔力回復1》(《寄生2》《飛翔1》《低級精霊2》《毒耐性2》《毒攻撃2》《魔力回復1》《索敵1》《猟兵2》)

 RP:0(0)

 ─────────────────────────────────────────────────

 名前:キリル

 種族:精霊機械虫キリングドールマンティス

 職業:マンティス・エンプレス

 Lv:4⇒8

 体力:520⇒770

 魔力:410⇒665

 生命:60⇒110

 筋力:70⇒110

 敏捷:60⇒110

 器用:50⇒110

 知力:60⇒110

 精神:55⇒110

 幸運:50⇒110

 技能:《蠱毒》《虐殺者》《飛翔1》《索敵2》《大鎌修練2》《集団統率2》《集団支配2》《中級精霊1》

 RP:565

 ─────────────────────────────────────────────────


白い悪魔で分かると思います。

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