表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/50

後日談④

一応、忘れていた完結設定を行っておきます。

後日談は気が向いたら更新なので。

それとちょっとくれはも書き出します

 




 ダンジョンが作成され、世界は激変した。蘇った過去の英雄達の力は凄まじく、瞬く間に国土を奪われていく国々。劉備、孫策、曹操を始めとした三国志の英雄達や、チンギス・カンやナポレオン、インディアンやアイヌ人達。そして、日本では第六天魔王織田信長や源義経などが復活し、世界は大混乱に陥った。そして、その中でもある意味英雄であり、魔王でもあり、救世主でもあったアドルフ・ヒトラーも例外ではない。親衛隊を率いて現れた奴は瞬く間にドイツを制圧した。

 蘇った者達は人間の力を遥かに超え、銃弾を簡単に避ける化け物達だった。ミサイルですら彼らにとっては効かなかった。なにせ、彼らは魔法が使えるのだ。そう、間違ってはいけない。彼らはアリスの“眷属”である事を……それはつまり、精霊樹の加護により全ての精霊魔法が使えるのだ。


「かくして、世界は混沌へと突き進み、破滅へと導かれる」

「そして、そこでリアとシズクが精霊教団を率いて助け、魔法の力を与えるのですね」

「クスクス。これにより、精霊教団は救世主となり、信仰はうなぎ登りですの」

「力が増えたアリス達が世界を救済するんだね!」

「そうだ。蘇った者達はアリスを信仰し、生きるもの達はリアを信仰する」

「にゃあ。まさに自作自演」

「「「あっはっはっはっ」」」


 高笑いを続ける俺達。実際にその現象が起こっている。日本国民は全て支配下に置かれたし、開発した魔科学技術は相手にも有効だ。ロボット達もかなりの戦力として有効になっている。むしろ、それが無ければとうに他の国々は壊滅している。


「お兄ちゃん、学校に行ってくるね」

「いってらっしゃい」


 愛莉を見送り、俺達は悪巧みをしていく。そう、蘇った第六天魔王さんにはデモンストレーションで死んでいただいた。源義経だけは生き残らせ、訓練用ダンジョンを作成して貰った。


「ダンジョンから資源が回収できるように調整は完了しました」

「ありがとう、アイディリア。さあ、現代ファンタジーを楽しもうじゃないか、世界中の人々よ」


 政治家達は大忙しだ。ロシア、韓国は返還を条件に援助を求めてきている。これは拒否し、難民はそれで受け入れ、生活を支援すると返事をした。救って欲しければ精霊教団を国教にすれば惜しみない援護を送るという事を伝えたら、韓国はすぐに乗ってきた。精霊教団が派遣された親日国は極めて平和だからだ。そして、何より……精霊教団に入信して加護を得ると魔法が使える。それと同時にその力は不死者達と同じ土俵に立てる事を意味し、反撃の機会を得る事になるので、次々に小国は精霊教団を受け入れていく。そして形成される精霊教国家団の中心は日本である。




 愛莉




 兄さんが帰って来てから世界は変わった。日本はある程度は平和だけど、それでも前よりは人が死んでいく。


「おはよー」

「おはようございます」

「愛莉、宿題やった?」

「やった。見せないけど」

「そんなっ!? いや、見せてくれって! 今日は放課後に魔法実技でダンジョンアタックがあるんだぜ! 残れないんだから!」

「別に私は困らない。でも、いいよ。その代わり、ダンジョンで前衛をよろしく」

「任せて! 愛莉、愛してる!」


 宿題を渡してあげる。放課後は攻略されたダンジョンで訓練だ。日本の授業に魔法の授業とダンジョン訓練が追加されている。実際、ダンジョンに篭って手に入れたアイテムは高値で取引されているので、お小遣いはかなり増えている。いや、兄さんが札束を月2個くらい小遣いとしてくれるからいらないんだけどね。


「にしても、愛莉は魔法授業の成績いいよな」

「うん」

「というか、お前のは威力高すぎだろ。なんでだ?」

「あははは……わかんないよ……」


 本当は分かっている。だって、私の加護は精霊女王の加護と精霊姫の加護だから。私の願う魔法に精霊さん達は最優先な上に、ノーリスク、ハイリターンで答えてくれるのだ。インフェルノじゃない、ただのファイアだっていうレベルなの。


「よ~し、席につけ! 出席を取るぞ」


 でも、私達の本質は女子高生だから、普通に授業もある。そう、現状で日本は一番平和な国だ。誰も精霊教と不死者達、精霊を率いているのが同一人物とその妻や娘である事を知らない。







 空飛ぶ気球船



 艦長席に座る金髪赤目の幼い少女がナチス親衛隊の軍服を着て堂々と座っている。


「総統閣下」

「なんだ?」

「お祈りの時間です」

「うむ。全軍、ダークフレイムマスター様に祈れ」

「はっ! 全軍、祈りを開始せよ」


 10分後、祈りを終えた彼女は床から立ち上がって艦長席に座り指令を出す。


「目標、ロシア! これより電撃作戦を開始する。前にできなかったソ連の支配を今度こそ叶えるぞ!!」

「はっ!!」


 少女、アドルフ・ヒトラーはカンペを読みながら、虹色の宝玉が嵌った手袋をした手で東を指差しながら宣言した。


「総統閣下、ソビエト連邦……現ロシアは北です」

「う、うるさいうるさい!」

「総統閣下可愛い、可愛いよ」

「食べちゃいたいくらい」

「ひっ! はっ!? いいから仕事しろー! 浄化するぞコラァー!!」

「「「サー!」」」






 中国






「あっははは、この呂奉先を恐れぬばらばかかってこーい!」

「うっ、撃てぇえええええええええぇぇぇぇぇっっ!!」


 戦車9000台による一斉放射を真紅の馬に乗りながら、真紅の長槍、方天画戟を振り回しながら、銃弾を弾いて進む1人の銀髪少女。身の丈ほどある方天画戟を少女がひと振りするだけで600の戦車が切断される。


「航空支援はどうした!!」

「SU-35が出撃しています!! 来ました!!」


 落とされるミサイル達。


「航空機なんて、使ってんじゃないです!」


 少女と馬が消えた瞬間。戦闘機の上に出現し、方天画戟で雲でも斬るように切断した。それはほぼ同時に見え、全ての戦闘機が乗員ごと切断されて撃破された。そして、空中に浮かぶ馬……否。鷹の頭を持ち、ライオンの身体に蛇の尻尾を持つものに騎乗した呂布と名乗る少女は宣言した。


「正々堂々と、地上戦で勝負だよ!」

「ば、化け物めっ!! アレをだせ!!」

「はっ、はいっ!!」


 次に出してきたのはロボットだった。呂布は地上に降りて堂々とロボットに向けて走り出した。


「我が方天画戟に絶てぬものは無し! うりゃあああああああああっっ!!」


 馬になっている真紅の生物を駆けさせ、ジャンプさせる。振るわれる剣ごと宣言通り、上から下へと一刀両断した。


「ふっ、つまらぬ物を斬ってしまった」


 くるくると槍を回転させ、とある少佐と怪盗の仲間の侍のセリフを吐きつつ、真紅の瞳を輝かせ、光の奇跡を残しながら恐怖を煽る呂布に対して、中国軍はあまりに戦力が足らなかった。


「老婆心ながら忠告してあげるよ! この呂奉先を倒したければ、数百万……ううん、それじゃあ勝っちゃうや。うん。この呂奉先を倒したければ世界その者でも連れて来るんだよ! 実際負けちゃったしね!」

「できるかぼけぇえぇええええっっ!!」

「じゃあ、死んで!」

「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁっ!!」


 中国は呂奉先と名乗る悪魔に蹂躙されていく。






 アメリカ







「なんだこいつらは!!」

「で、デーモンだぁぁぁぁぁっ!!」

「ファック!!」


 ニューヨークを襲う巨大な魔神達、彼らは本当に容赦しなかった。人間達の欲望を吸収し、悪魔に人間を変化させ、魔族を増やし、主の供物へとする。


「ベルフェゴールよ、サボるなよ」

「わかってるっての! 流石にグリム様がアリス様とステラ様と受けた勝負だからな。真面目にやるさ」

「そうだそうだー。どっちが早く大国を面白おかしく落とすかの勝負なんだからね!」

「ああ、今度こそ我らがグリム様に勝利を捧げるぞ!」

「「「「「「グリム様に勝利を!!!!」」」」」」


 ある意味、七つの大罪が一番まともだった。









アリス>アドルフ・ヒトラー

ステラ>呂奉先

グリム>インディアンの呪術師(悪魔使い)

シズク>聖女様

愛莉>大魔法使い候補

アイディリア>勇者

リクト>王様+黒幕

リア>女王様+黒幕

こんな役割?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 登場人物が自分より力の弱い相手には何をしても良いという蛮族しかいないのは笑った。
[一言] 後日談のための本作品ということでしょうから、異世界編でのご都合主義も許容範囲です!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ