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03病原菌掃除とペット(?)

猫耳少女は好物です

 





 アイディリアを先頭にして、最下層を進んでいく。内部の情報は全て手に入るので、こちらは奇襲しほうだいだ。ヒラタキクムシは沢山居るので、1体以上出現するが。今も目の前に3体のグループが現れた


「うし、1体殺せた。残り2体だ。アイディリア、頼む」

「きゅる!」


 生き残っている2体がこちらに突撃してくる。それをアイディリアが体当たりしていく。1体と血で血を洗う激闘を繰り返す中、俺は矢を構えて、残り一体を射抜く。最後の1体はそのままアイディリアに任せる。ちなみにシステムメッセージみたくするとこんな感じだ。


【アイディリアの体当たり。ヒラタキクムシは10のダメージを受けた。ヒラタキクムシの反撃。アイディリアは20のダメージを受けた】


 こんな感じだがヒットポイントの総量が高いので、10回も体当たりすると、アイディリアが勝利を収めた。


「きゅるううううううぅぅっ!!」


 雄叫びを上げて喜ぶアイディリア。だが、直ぐに捕食を開始する。毒状態のを食べた後に回復薬で回復してやる。もう1体食べた後もだ。これで毒は大丈夫だし、傷も平気だ。矢も曲がっていない物を戻して、残りは食べさせる。早く毒耐性を手に入れられないかな。アイディリアのステータスを開いて、ステータスを更新してやる。


 ─────────────────────────────

 名前:アイディリア

 種族:精霊虫

 職業:精霊樹リアの抱き枕

 Lv:2

 体力:605

 魔力:705

 生命:5

 筋力:10⇒15

 敏捷:10⇒15

 器用:10⇒15

 知力:5

 精神:5

 幸運:5

 技能:《捕食》《???》

 RP:0⇒15⇒0

 ─────────────────────────────


 捕食でRPが手に入るので楽に強化出来る。だから、どんどん食べさせる。移動を行って、次のグループを倒しにかかる。今度は6体という大所帯だった。


「ヒットアンドアウェイ。つまり、逃げうちだ」

「きゅい!」


 1体を射ると同時にアイディリアと共に逃げる。そして、逃げながら矢を用意して、一瞬だけ止まって振り返りって撃つ。その後、また逃げる。2、3体と仕留めると残り2体になって接近されてしまう。


「きゅるるるっ!!」


 だが、そこにアイディリアが体当たりをかまして2体を弾き飛ばす。その間に毒矢を掴んでヒラタキクムシの目玉に何度も突き刺して殺す。残り1体はアイディリアがキャットファイトだ。だが、先程よりもアイディリアの動きが早くなって攻撃力も上がっているので、先程よりも楽に倒せた。だが、残念ながらレベルアップは無い。


「頑張ったな。お食べ」

「きゅい!」


 俺はアイディリアが捕食している間にヒラタキクムシの死体を運んでくる。それをアイディリアが次から次へと食べる。合間合間に回復薬を与えておいた。そろそろ残量が心ともなくなった。だが、今回は6体分なのでステータスを更新する。だが、30ポイントもあるのでスキルを習得させてみようと思う。せっかく魔力が多いのだから、そちらのスキルが欲しい。という訳で、糸を吐くスキル粘着糸と固くなる硬化スキルを習得する。どちらも魔力を消費する物だ。残り10ポイントはステータスに割り振る。

 最初と違って、アイディリアの動きは随分と早く動けるようになってきた。


「まだいけるか?」

「きゅい!」


 頷くアイディリアの頭を撫でてやり、次に行く前に検証に入る。


「先ずは糸を吐いてくれ」

「きゅい」


 アイディリアが口からシュルルと糸を吐き出した。その糸は大体魔力10消費するが、そのへんの枝で試したが粘着力は結構ある。


「もっと魔力を込めてくれ。そうだな、10倍で頼む」

「キュイ!」


 一生懸命力を貯めて放った糸は膨大な数になっていた。最初が3本だとすると、これは網だ。範囲も広い。これなら、次の奴らにも使えるだろう。


「よ~し、次に行くぞ」

「きゅい!」


 アイディリアを連れていったのはひときわ大きな所だ。そこにはヒラタキクムシが10体も居る。


「アイディリアはここで糸にたっぷり魔力を込めて待っていてくれ」

「きゅい」


 俺は通路にアイディリアを残し、矢を用意して、10体の内1体に放つ。その後、急いで逃げる。ヒラタキクムシ達はこちらに迫ってくる。それを連れて通路に戻り、俺がアイディリアの横を通り抜けた頃には全部通路に入っていた。


「撃て」

「きゅるるるるっ!!」


 放たれた大量の粘着糸は全てのヒラタキクムシを捕らえて、動けなくした。後は1体1体突き刺していく。だが、後半になると抜け出そうとしてくるので、離れて射る。それでも3体が抜けてきた。俺は慌てて下がる。そして、俺が下がった後にアイディリアが硬化を使いながら突撃をかまして、ヒラタキクムシに大ダメージを与える。壁と硬化した頭で押しつぶしたのだから、大ダメージで間違いない。ヒラタキクムシは硬化したアイディリアにダメージを大して与えられず、機敏に動くアイディリアに次々と倒されていく。そして、捕食されるのだ。この時、ファンファーレが鳴り響いて、俺はレベルアップした。今度はRP20だったので配下の魔物成長強化1と成長強化・精霊1を習得する。そう、成長強化の種族番だ。これで徹底的に鍛えられる。アイディリアは精霊虫だが、精霊、虫のモンスターという種族を持っている。元がモンスターの虫だからだ。


 ─────────────────────────────

 名前:リクト

 種族:異世界人

 職業:ダンジョンクリエイター

 Lv:2⇒3

 体力:110⇒160

 魔力:110⇒160

 生命:10

 筋力:10

 敏捷:10

 器用:10

 知力:10

 精神:10

 幸運:10

 技能:《ダンジョン作成》《精霊樹の瞳》《射撃1》《配下成長力上昇1》《魔物成長強化1》《成長強化・精霊1》

 RP:0⇒20⇒0

 ─────────────────────────────

 名前:アイディリア

 種族:精霊虫

 職業:精霊樹リアの抱き枕

 Lv:2⇒3

 体力:605⇒660

 魔力:705⇒760

 生命:5⇒10

 筋力:20⇒30

 敏捷:20⇒25

 器用:20⇒25

 知力:5⇒10

 精神:5⇒10

 幸運:5⇒10

 技能:《捕食》《???》《粘着糸1》《硬化1》《毒耐性1》《毒攻撃1》

 RP:0⇒70⇒55

 ─────────────────────────────


 アイディリアに関してだが、30がステータスの限界のようで、これ以上は振れなかった。どうやら、魔力と生命を除くステータスはレベル×10が限界値みたいだ。なので、スキルのランクアップ用に残しておく。そして、毒耐性が来た。これで、回復薬の消費がましになるな。成長強化で1つ5点のステータスボーナスが入るので、今度は15点上昇する。つまり、40の限界値に届いてしまうのだ。余ったボーナスがどうなるかわからないので、このままにしておく。


「ん?」

「きゅ?」


 アイディリアの背中に何か紋章みたいなのが出現していた。気にせずに敵を狩りに向かう。19体倒したが、まだまだ居るのだ。しかし、手が足りない。帰ったらリアに相談しよう。それから、追加で26体倒し、合計54体のヒラタキクムシを倒した。得たRP130は55と合わせて185となり、粘着糸を2へとランクアップさせた。






 帰ったら早速、せっせと小さな身体で頑張っているリアに相談してみた。


「という訳で、手が足りない……」

「……配下、召喚……」

「CPがもうないけど?」

「ん」


 リアがパソコンを指差した。画面を確認すると、収支報告が届いていた。それを開いて見るとこんなのが出て来た。


 収支報告

 収入

 支給:200CP(24h100CP)

 撃破:レベル5モンスター54体撃破、270CP

 合計:470CP

 支出

 今月:無し

 来月:浄化装置(500CP)、合成魔法陣(100CP)


 浄化装置を動かしている分、来月払わないといけないのか。それにしても、支給があったんだな。良かった。ただ、470CPでもう一体召喚か……いいのが呼べるか?


「……ん……片腕、ある」

「いや、それはいいから!」

「……な、ら……これ……」


 物騒な事を言ったリアを止めてやる。すると、リアもちょっと安堵したようだ。そして、リアが指定したのは寄生虫の卵100CPだった。


「いいのか、これ……」

「……へい、き……これ、使う……襲って、くるの、支配、する……そく、戦力……」

「わ、わかった」

「……に、こ……」


 寄生虫の卵100CPを2個で200CP使って購入する。


「……すきな、動物……いる……?」

「そりゃ、猫かな」

「……なら、か、う……」


 リアは猫の魔物の卵ページを開いた。そこは200から250CPで卵を販売していた。俺はシャドウキャットというのを選んで購入した。そして、リアは俺の部屋からガチャガチャのフィギュアを持ち出した。なにげに高い猫耳少女の奴と妖精のフィギュアだ。それを合成魔法陣で、シャドウキャットの卵と寄生虫の卵、猫耳少女フィギュアを合成。その後、妖精のフィギュアと寄生虫の卵を合成した。ちなみに卵はかなり小さい。その後、ご飯を食べて身体を洗った後、リアが血をくれと言ってきたので少しあげる。それからベッドに入った。リアが少しして、外から戻ってきてベッドに潜り込んできたので眠りに着いた。



 リアの呻き声で目が覚めて、隣のリアを見るとお腹が膨らんでいた。そのちょっと下から何かが飛び出してきた。それはミニチュアサイズより小さい、スーパーボールみたいな大きさの黒い子猫と小さな羽のある虫だった。だが、子猫の方は外に出ると普通の子猫サイズまで一気に成長した。


「……お前、は……こっ、ち……」


 リアはアイディリアに小さな虫を近づける。小さな虫はそのままアイディリアの中に入った。黒い子猫はリアに甘えている。


「おい、何をした」

「……ん、産んだ……」

「ちょ……」

「? 卵、胎内に、入れて、産む……親の、種族……入る……」

「いやいや」


 詳しく聞くと、高位存在なら直ぐに産めるらしい。誰もやりたがらないそうだが。それと、リアの身体の構造は人型だが、中は自由に変えられるそうで口から卵を飲み込んで産みやすい環境に肉体を変化させて産んだそうだ。寝苦しいだけで、苦痛も何もないらしい。ただ、自分の子供というよりは分身を作り出すような感じで、高位存在は大概嫌がるそうだ。


「……命には、変えられ、ない……それに、りくと、お兄、ちゃん……との、子供……いま、さら……」

「また増えただと! しかも人外が……」

「……だい、じょぶ……成長、すれ……ば……人型……なる……」

「あ、それはマジで嬉しい」

「……小さい、の、も、多分……」

「不安だな」

「……冒険者、寄生、解決……」

「それもそっか」


 侵入者に人権は認められん。その全てを奪わせて貰う。なので、問題無いだろう。


「……名前……」

「そうだな……じゃあ、黒猫だしクロネで。寄生虫の方は?」

「……要る……仲間、はずれ、駄目……」

「じゃあ、リンで」


 ちなみに、このリンの優秀さは凄まじかった。何故なら、アイディリアから余分のRPを貰って、それをクロネに寄生する事でクロネの強化に使うのだ。つまり、捕食で得たRPの橋渡しが可能なのだ。もちろん、成長すれば俺にも可能らしい。現在は同じ種族限定らしい。つまり、虫、精霊の種族だけだ。成長すれば冒険者にも入り込めるし、有用だろう。それにだ、ハーレムを作れるじゃないか、素晴らしい!


「……おにいちゃ、へん……」

「ぐはぁっ!?」


 リアの言葉でダメージを受けながらも、俺は目的が出来た。リアを救い、この子達を人型にする目的(野望)がだ!

 所詮俺は男だからな。







 ─────────────────────────────

 名前:リクト

 種族:異世界人

 職業:ダンジョンクリエイター

 Lv:2⇒3

 体力:110⇒160

 魔力:110⇒160

 生命:10

 筋力:10

 敏捷:10

 器用:10

 知力:10

 精神:10

 幸運:10

 技能:《ダンジョン作成》《精霊樹の瞳》《射撃1》《配下成長力上昇1》《魔物成長強化1》《成長強化・精霊1》

 RP:0⇒20⇒0

 ─────────────────────────────

 名前:アイディリア

 種族:精霊虫

 職業:精霊樹リアの抱き枕

 Lv:2⇒3

 体力:605⇒660

 魔力:705⇒760

 生命:5⇒10

 筋力:20⇒30

 敏捷:20⇒25

 器用:20⇒25

 知力:5⇒10

 精神:5⇒10

 幸運:5⇒10

 技能:《捕食》《???》《粘着糸2》《硬化1》《毒耐性1》《毒攻撃1》

 RP:55⇒185⇒85

 ─────────────────────────────


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