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14ダンジョン改造

短いですが、ダンジョンを改造します。

 





 昨日は5階層を支配する事を成功した。なので、翌日に5階層を改造する事に決めた。先ず、やる事は4階層と5階層を4分の1ずつに区切る。完全に4つに分けてしまう。


「……どう、する……?」

「方向感覚とか、特に狂わしたいからね」


 俺はパソコンの位置を変えて、ベットの横にした。これでリアを膝の上に乗せて、リコリスを隣に置いて、身体を預けさせる。片手はリアのお腹を撫で、もう片方の手はリコリスの太ももを撫でる。リアは喜んで、リコリスは嫌がっているが、何も言わずに抵抗しない。


「先ずは順番を振って、交互に移動し、決められたルートで移動しないと次の階層に到着出来ないようにする」

「……なる、ほど……」

「もちろん、全面を迷宮にして、イリュージョンフラワーも大量に設置して、濃い幻惑の霧を作り出す」

「……移動、壁……作る……」

「そうだな。リコリスは意見が何かあるか?」

「……全面霧は止めた方がいいです。それに慣れてしまえば、対抗できます」

「そうか。わかった」


 霧の発生はランダムに切り替えて、霧の種類も麻痺などと色々と変更する。移動装置は高いが転移装置を配置する。この転移装置の設定はランダム設定にして、あるアイテムを持つ限りは進めなくする。そのアイテムは精霊核だ。それ以外はランダムだ。その内の一つにはモンスターハウスを作る。


「シズク」

「ここにいますの」


 紅茶のカップから出て来る小さなサイズのシズクに少し驚きつつも、要件を告げる。


「転移装置のランダム設定先を、任せられるか?」

「どこでもいいですの?」

「ああ、お前の領域でいい」

「ふふ、心得ましたの。一方通行でよろしくですの」

「ああ」


 転移装置の一つを具現化して渡す。これは一度設置したらもう外せなくなる。外す方法はダンジョンコアからの操作だな。


「クロネ達に任せる闇の通路でも作るか」

「にゃあ!」


 ベットの上で丸くなっていたクロネが元気よく声をあげる。俺は闇の魔法で明度が最低なフロアを一つ作り出す。そこにシャドウキャット達を配置する。地面は沼化させて、行動能力を落とす。シャドウキャット達は足が付いているように見えるが、実際は地形適応なんて実体が自由自在なので関係無い。だから、問題無い。闇の中には白蛇大蛇も住まわせ、大蛇専用の移動経路も作成する。

 もう一つのエリアも闇にして、移動床や回転橋などを設置。移動するルートを細くし、周りを奈落のように開ける。ここは4、5層セットで作る。下には剣山と大蛇を始め、白蛇達がひしめく地獄の場所をつくる。落ちたら終わりだ。地面には毒液を浸しておくからな。ここにもクローラー達とキラーマンティスも配置する。

 他の場所は全部迷路にして、転移装置を多数配置。キラーマンティス達とクローラー達を組ませて配置しつつ、巡回させる。それと、転移先の場所に5階から6階へと上がると、直ぐに7階への階段がある場所にリフトを設置する。階段といっても、蔦の梯子とかだが。6階から5階へは入れないようにリフトの出口は巨大な花の蕾にしておく。これはダンジョンアイテムなので、基本的には破壊不可能だ。


「うん、こんな感じか……」

「……ん、いい、感じ……」

「えげつないですね……特にこれとこれですが」


 リコリスが指差したのは、暗闇での回転する橋や地面などだ。回転速度もランダムだし、飛行もできるモンスターのキラーマンティス達が襲いかかって来る。それも、50cmも無い足場でだ。落ちたら終わりだというのにだ。キラーマンティスに気を取られれば、鋼糸で斬られるか、引っ張られて突き落とされる事になる。


「こっちはまだましだと思うが……転移先がこれだとな」

「詰みます。確実に……」


 シズクが設置した転移装置の先は非常に極悪で、自力で生き残れるのは微かだろう。それ以外に生き残ろうと思えば、シズク達に協力してもらうしかない。皆はもうお分かりだろう。地形トラップで超極悪なのが3つある。ひとつは転移先が空である事。この場合は落下して死亡だ。もう一つが土の中や岩の中とかだ。こちらは窒息したり、動けなくて死ぬ事になるが、力が強かったり、どうにかして破壊すれば出る事はできるだろう。掘ればいいのだから。ただ、こちらは転移装置の配置関係上、空間が必ず空いていないとダメなので配置出来ない。そして、最後は水の中だ。いきなり水中に放り出されて呼吸もできずに溺死する。助かる方法はなんとか酸素があるところまで移動する事。だが、そこが深度3000メートルの場所だったら?

 水圧でぺっちゃんこだ。転移装置はダンジョントラップなので問題無いが、人間だとそうはならい。そんな深度でなくても、ほぼ呼吸する場所が無い水中ダンジョンではどうしても不可能だ。ましてや、そこが純水で、水の精霊達の住処なら?

 答えは瞬殺か捕獲されるだろう。そんな水中に無数の転移装置を取り付けて、配置してある。しかも、行き先が多いので高い確率でここになる。普通に転移トラップの出口もここに設定してある。


「そして、3階層に進む為には水路を進まないといけない」

「……無理……」

「無理ですね」


 つまり、5階層にある最終フロアは水中で、呼吸する場所なんて入口部分しかないようにしてある。しかも、転移ゲートで3水層と繋げているので、大量の水の精霊が敵を排除する。うちのモンスター達は水の精霊が手厚く連れて移動するし、各場所に出向いて治療もしてくれる。むしろ、結局は繋がった通路が絶対に必要だったので、水路を作り、そこを人間用に調整されて作られた毒を流している。人型のモンスターや俺達には抗体を入れられているので平気だ。先ず間違いなく人間には通れない。必然的に超危険な転移装置での移動となる。

 だが、問題点が発生した。クイーンを倒したのに、全部CPが消えてしまった。御蔭で攻略不可能なダンジョン作成が出来たと思う。水路は水飲み場の泉に偽装してあるし、転移装置での水中トラップは誰一人として生存者を返さないのでばれる心配は無い。バレたとしても、まともに対応できるのが存在するとは思えないしな。











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