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女子高生の一日  作者: 蓋
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4月17日(水) 美化委員会の仕事 日直:斉藤慶介・津島和泉

4月17日(水) 美化委員会の仕事 日直:斉藤慶介・津島和泉


 今日から掃除の時間がはじまった。1年D組の掃除場は全部で7つ。

 本棟の教室、廊下、トイレ、階段の他に、東棟3階の多目的室、パソコン室、そして東棟の4階廊下である。

 美化委員の持ち場は基本2つだが、1人だけラッキーなことに1つだ。その1つは、教室から一番遠いということで東棟4階廊下に決まった。持ち場といっても、美化委員がすることは掃除後のチェックというなんとも小姑らしきことなのだが。

「じゃーんけーんぽんっ!」

「よっしゃー!」

 渾身の勢いで私が出したのはチョキ。対する真希ちゃんはグーで、そのままガッツポーズしていた。今日のめざましの占いは1位だったのにあてにならない。

 私は東棟に部室という名の放送室がある放送部に入る予定なので東棟の持ち場を希望し、真希ちゃんは真希ちゃんで持ち場1つというラッキー美化委員になりたがったため、じゃんけんで決めたのである。上田くんと斉藤くんの2人はそれを生暖かい目で見守ってくれた。

「それじゃ、東棟4階廊下が佐藤さんで、多目的室とパソコン室が真田さんね」

「はーい……マジで占いあてになんないありえない。今度からTBSにしよ」

「りょうかーい」

 その場から持ち場に向かう。といっても、実は美化委員だけ何故かホールや体育館やプール、正面門や裏門、その前の坂道や正面玄関、果てはグラウンドといった広いスペースに一挙に集結させられていた。

 私たち1年D組メンツは全員第二体育館だった。第二体育館は第一体育館に隣接しているが奥に存在するため、中々遠い。全員でそのことに文句を言いながら向かったものの、同じように第二体育館の掃除担当になった1年C組の4人と打ち解けたら、案外他クラスと交流がはかれる美化委員もいいものだなと思った。

 もしかしたら2学期もつづけてもいいかも、とぼんやりと思った。





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