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本日二回目の更新となってます。一回目をご覧になってない方は一つ前からどうぞ
とうとう来たわ。来てしまったわ、入学式。
「ゲームの始まりだっけ」
「えぇ」
私の隣には学園を挟んで正反対の場所にある我が家までわざわざ迎えに来たエルキュール様。同じ馬車に乗って初登校。これからも急務以外の時は必ず迎えにくるからとおっしゃってたけど、そんなに警戒されなくても大丈夫だと思うのよ。そんな初っ端から殺されるようなことはないだろうし。
「俺が不安なだけだから、許してほしい」
イニャス様はエルキュール様のそばに控えることを前提に改めての入学。そして、私にはキバチが護衛として入学している。それでも、エルキュール様は心配らしい。まぁ、不安なのは私も同じなので強く断ることはできなかった。
校舎入り口に馬車は停められ、そこからエルキュール様の手を借りて降りれば、多くの人の目。なぜ?
「ねぇ、あれ、どなた?」
「やはり殿下の婚約者は変更になったのね」
「おい、見ろよ、スッゲー美人」
「殿下がエスコートしてるってことは婚約者じゃないのか?」
「バッカ、知らないのかよ。殿下の婚約者はケバ化粧の女だぞ。見りゃわかるって」
こそこそこそこそ言いたいことを言ってるわね。それにケバ化粧だったのはほんの二年ほどだけよ。なんで、今もそれが引き続いてるのかしら。おかしいでしょ。まぁ、王都に長らくいるわけではないし、私の顔を正面から見たことあるのは叙任式の時に参加していた方だけでしょうけどね。
「はぁ、ローズを隠したい」
「隠したところでどうにもなりませんわ」
「そりゃそうだけど」
わかってるけどなんか嫌だと私の陰で大きな溜息を吐くエルキュール様。それでも、顔を上げた時には王子様の顔をして、みんなににこやかに手を振る。
「騒がせてしまってすまないね。俺たちは先に行かせていただくよ。さ、行こう、ローズ」
「はい、エルキュール様」
この方、わざと名前を出したわね。そのせいでザワめきは一層大きくなった。嘘でしょという声が多いわね。全く、嘘も何もないわ。まぁ、それだけ噂を信じ切っていたということなのでしょうけど。
「確か、入学式後、迷っているところに出会うんだったか」
「えぇ、そのはずですわ」
言葉と対策を交わしながら、歩く。
「ちなみにローズのクラスは?」
「特進のSクラスですわ」
「さすが」
「ちなみにキバチもSですわ」
にっこりと微笑むエルキュール様。あぁ、これは怒ってる証だわ。ここら辺になるともう大体わかるようになったわよ。
「そう。俺もSだよ」
「えぇ、おめでとうございます」
まぁ、殿下がSを取れてないなんて考えてもないけれど。それなのになんか不服そうで。
「まぁ、いいや。それより、今の所、ヒロインとやらいた?」
「いいえ、通ったあたりでは見かけておりませんわ。もしかして、すでにスタンバイしてる?」
「え、何それ、怖い、いやだ」
腰を抱く力が強くなる。これには私の方が嫌だわ。ひとまず、おさらいしましょと構内図を取り出し、作戦会議。
そして、式典が行われる時間になると私たちは講堂へと向かった。そこにはすでに多くの人が集まっており、決められた席へと座る。エルキュール様は入学生代表となっていて、在校生代表はお兄様の友人。式典が始まれば、厳粛なムードになる。
まぁ、式典って一番眠いのは学園長とか来賓の方々の長いお話の時よね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!!
本日二回目です。昨日の分と合わせて更新させていただいてます。







