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ことの始まり
「異質能力・・・」
告げられた言葉をボソリとと復唱した。そして眉を顰める。見るからに面倒な話。それを聞かされているという事はこの目の前の上司はその面倒な話を持ってきたのだろう。
「昨日、発見された。」
「昨日?また突然ですねぇ。異質能力は稀に見る
能力者ですよ。」
「正確に言えば昨日、任務に向かった人物が
接触した一般人が異質能力だったようだ。」
「またまたかなり珍しい…
よく今まで一般人として過ごせたよね。」
偶然発見したのだろう。異質能力を持っていながら今の今まで何も被害に合わなかったのは奇跡に近い。