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2.容疑者

2.容疑者


牧刑事

「轟刑部!大変です!」


轟刑部

「どうした!?そんなに慌てて…」


牧刑事

「安野 丈 の身元を調べたら!安野 丈 の家族は全員、死んでます!それも全員、事故死です!」


轟刑部

「なぁ?!なに?!それは本当か?!事故で家族全員が死んだのか?!」


牧刑事

「はい…って言うか…違うって言うか…」


轟刑部

「おい…おい…どうした?!君まで変になったのか?!」


牧刑事

「いや…そうじゃなくて…一度に事故で家族全員、死んだのではなく…父親と母親は旅行中にバスが事故を起こして…その時、重軽傷者が多数いた中で唯一、亡くなったのが安野の両親だけで…後、姉と妹が居るんですが…姉は高速道路で自分で車を運転中…多重事故に巻き込まれて…この時も亡くなったのは安野の姉だけで…それで妹はスクランブル交差点を横断中に飲酒運転の車に跳ねられて…この時も数名、跳ねられたのですが…亡くなったのは安野の妹だけでした…」


轟刑部は口をポカンと開けたまま難しい数学の問題を聞いているようだった…

周りから見れば轟刑部の方が変になったように見える程だ…

少し間を開けて轟刑部が漸く我に返った様に…


轟刑部

「それって…どう言う事?!…」


まだ…混乱してる様だ…


牧刑事

「轟刑部!シッカリして下さい!事故死には変わり有りませんが…こんな偶然が世の中には有るんでしょうか?!…」


轟刑部

「安野家は誰かに怨みを買うような事をしてたのか?…」


牧刑事

「どの事故も因果関係や関連制が有ると言う事は無いようで…結び付きも全く有りませんし…怨みで事故を起こす事は…」


轟刑部

「分からんが…そうだな…って言う事は家族や身内は誰も居ないと言う事だなぁ…しかし安野 丈 の死は今の所…本当に謎だらけだ?…アパートの住人に話しを聞きに行くか…アパートの住人の全員の居場所は?」


牧刑事

「はい!全員、分かります!伊井 香 の方は、どうしますか?」


轟刑部

「あっ…彼女は監視した方が良いが…今は良いだろう…最後に、また寄って行こう…」


伊井 香 は安野 丈 のアパートに来て居た…

アパートに来ても中に入れる訳じゃないけど…何か分かるかも知れないと思ってアパートを眺めていた…

今、思えば火事でアパートに駆け付けた時に中に入っていれば安野 丈 を助ける事が出来たのではないか?でも、あの時の炎の勢いは物凄いものだった…

もし…中に入っていたら間違いなく伊井 香 も死んでいたに違いない…

また涙が自然と流れた…

こんなに安野 丈 の事が好きだったなんて…

急にハァ!?と物凄く嫌な視線に気が付いた!…

何気に、その視線の方え見ると…黒塗りの高級車が停まっている!窓も中が見えない様に黒くして有る…

間違いなく黒塗りの高級車から視線を感じる!

ナンバーだけでも見たいけど…調度ナンバーの辺りが死角になっていて見えない…伊井 香 は気付いて無い振りをして近くのコンビニに行く事にした。

実際にコンビニに行くのではなく…コンビニに行く振りをして回り込んでナンバーを確認しようと思っていたのだ!

伊井 香 は涙を拭いて何気にコンビニに向かって歩き出した…

でも直ぐに伊井 香 の策略が打ち砕かれた!

黒塗りの高級車は伊井 香 の跡を着いて来たのだ…




つづく


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