3.激戦
3.激戦
女神
「ねぇ〜、牧刑事。小田 真理に逢いたくなぁい?」
牧刑事
「な、なにを言ってるんだ?!…真理は死んだんだぞ!」
女神
「あら〜。私なら蘇らせる事が出来るんだけどな。」
牧刑事
「そ、それは本当か?!」
臨
「牧刑事!そんな嘘に騙されないで!」
牧刑事
「…しかし…」
女神
「あら、失礼ね〜!騙すだなんて! 丈 を見たでしょ?牧さん、私には死んだものを蘇らせる能力が有るのよ。」
臨
「………。」
牧刑事は臨を見た!
しかし臨は黙ったまま何も言わない…
女神
「牧さん、どうする?私の味方になれば小田 真理を蘇らせる約束をするわ!」
牧刑事
「み、味方って…俺に何をしろと言うんだ…」
女神
「簡単な事よ。そこのお嬢さんと一緒にディスクを持って私の所に来れば良いだけよ。」
女神は優しい口調で言った。
牧刑事の心は動揺していた…
臨は人の心をマインドコントロールする能力を持っているのだが前の結界の中では力が使えない。
だからといって結界から出れば女神の幻想の能力で味方を攻撃してしまうかもしれない。
臨は牧刑事の良心に祈った。しかし…
轟刑部
「おい、牧!しっかりしろ!」
轟刑部が強い口調で言った。
牧刑事の心は動いていた。
牧刑事
「うるさい!黙れ!俺は真理の為なら何でもする!」
と言って伊井 香 を羽交い締めにして彼女の頭に銃を突き付けた!
黒づくめの男Aが者を強く抱きしめたと同時に者は黒づくめの男Aの体の中に入り込んだ!
黒づくめの男A
「な、なんだ?!コイツは?」
黒づくめの男Aは、どうする事も出来ずにいた。
者
「これでオマエも終わりだ!自分の能力で腐って死ね!」
黒づくめの男Aの体は腐り始めた。
黒づくめの男A
「グアーァー。…アッハハハッハハ。こんな事で俺が死ぬと思うか?死ぬのはオマエだ!」
と言うと黒づくめの男Aは集中した。
途端に黒づくめの男Aの体が一気に腐敗した!
黒づくめの男Aは、なんとも悍まじく気持ち悪い姿になり、肉はボロボロと落ちて、まるで恐怖映画そのもののようになった。
者
「ウッワー!体が?!…体が?!…」
者の体が黒づくめの男Aの体に吸収されているのだ。
黒づくめの男Aの体が腐敗してボロボロと落ちるのは新しい体を手に入れたからなのだ。
黒づくめの男A
「オマエの体は俺の体となり、オマエは逃げる事も出来ずに苦しみながら死んで逝くのだ!」
者は苦痛で意識が薄れてきていた…
黒づくめの男A
「ワッハハハ。ザマーみやがれ!俺の勝ちだ!」
者
「…随分と気が早いな!まだ勝負は着いちゃいねーぜ。ブラックホール!!」
者は気力を振り絞り闇を操りだした!
黒づくめの男Aの周りが暗い闇に包まれだした。
黒づくめの男A
「なんだ?これは?!周りが暗くなっただけで痛くも痒くもないぜ!フッフフ。これで俺を倒したとでも言うのか?!オマエの最後の悪あがきだぜ。」
者
「悪あがきをしているのはオマエだ!オマエは既にブラックホールに飲み込まれて宇宙の塵になってるんだよ!」
黒づくめの男Aを包んだ闇は段々と小さくなり始めた。
黒づくめの男A
「ウワッ!狭い…苦しい…なんだ、この恐怖感は?!…お、俺は死ぬのか?!嫌だ!まだ人間として生きたい…嫌だ…」
黒づくめの男Aを包んだ闇は小さくなり地球上から消えた…
黒づくめの男Aの声も少しずつ薄れて、やがて聞こえなくなった…
者の作ったブラックホールは宇宙の塵と消えたのだ。
つづく