3.裏切り者
3.裏切り者
女神
「どーお?調子は?元気になったかしら?それとも私が心も体も元気にして上げようか?!ウフフ…」
丈
「い、いや…あの…」
安野 丈 は女神の白く透けた素肌が見える上品なシルクのシースルーのワンピースで悩ましい恰好で安野 丈 の目の前でイタズラぽく微笑んでいた!その姿に安野 丈 は目を伏せてタジタジでいた…しかも下着類は一切、身に着けて無い!
女神
「どーしたの?具合が悪いの?ウフフ…それとも私が原因かしら?!本当にイヤ〜ね〜ウフフ…お楽しみは夜にして!今日は気分転換に外に行きましょ!」
女神は安野 丈 の手を引いたが安野 丈 は少し拒んだ!
女神
「あら?!…どーしたの?!…外は嫌なの?!…」
丈
「いや…そうじゃ…なくて…その恰好じゃ…」
女神
「あら?!私の心配してくれてるの?!…凄く嬉しいわ〜!てっきり夜まで待てなくて今からイチャイチャしたいのかと思っちゃったわ!ウフフ…私は大丈夫よ!私の姿は普通の人間には見えないのよ!だって私は女神なんだから!ウフフ…ア・ナ・タは特別に選ばれた人間なのよ!さ〜行きましょ!良い所に連れてって上げるわ!」
そう言って女神は強引に安野 丈 の手を引いて部屋から出た!
車はスピードを上げて走って行く!
スピードを楽しむように軽快に走って行く!
周りには他の車は全く走って無い!まるで自分のサーキット場の中を走っているようにスピードを出している!
ようやく一台の車が見えた!
その車を抜かすようにスーッと横に並んだ時に突然!その車に体当たりした!
その車はスピンしながら壁に激突して止まった!…
牧刑事
「全く世話がやけるぜ!」
真理
「そんな事よりもディスクは無事なんでしょうね!?」
牧刑事
「そんな事、言ったって仕方ねーだろ!手加減してる場合じゃねーんだから!」
二人は車から降りて激突した車の所に行った!
パトカーは、かなりのスピードで激突したので大破していた…
パトカーを運転していた轟刑部はグッタリとしているのが見える…
牧刑事と小田 真理はパトカーの中を覗きこんだ!…しかし伊井 香 の姿が見えない!?…
外は、うっすら明るくなって来ていたので周りを見渡した!?…
しかし伊井 香 の姿は、どこにも見当たらない!?…
もう一度、パトカーの中を覗きこんだ時に突然!牧刑事は宙を舞った!
小田 真理が牧刑事の方を見た瞬間!小田 真理も宙を舞っていた!
伊井 香 が二人を背後から投げ飛ばしたのだ!
牧刑事と小田 真理は投げ飛ばされたショックと地面に叩き着けられた衝撃で放心状態だった!
伊井 香 はパトカーから轟刑部を引きずり出して牧刑事達が乗ってきた車に乗り込んで走り出した!
後部座席の轟刑部は直ぐに意識を取り戻して朦朧としていたが…運転している伊井 香 に銃を向けていた!
香
「ど、どーして!?…」
轟刑部
「悪いな!…ウチは借金が物凄く有ってよ!…そのディスクは高く売れそうなんでな!…いくら、お嬢さんが強くても、この状況じゃ投げ飛ばす事は出来ないぜ!…」
つづく