1.裏切り者
1.裏切り者
伊井 香 と轟刑部はパトカーで病院に向かっていた!
二人とも何だか夢を見ているような気分でいた…
パトカーの中で安堵に包み込まれているせいか睡魔が強烈に襲って来た!
さらに深い夢の中に吸い込まれるようでいた…
轟刑部は牧刑事が裏切った事が物凄くショックで眠りから覚めた時に本当に夢で有って欲しいと願って眠りに落ちた…
伊井 香 はウトウトしながら朝になったら会社に出勤する事が出来るのか?考えていた!
出勤しても警察や刑事が沢山いて仕事が出来るのだろうか?それにしても小田 真理が連中の仲間で安野 丈 を殺してしまったのか?牧刑事は本当に連中の仲間なのか?考えても全く纏まらない中…深い眠りに落ちていった…
車が止まった!…
静かな場所だ!
そこに少し小さな病院がポツンと有る!
周りには病院を隠すかのように木々が立ち並び人どころか動物や鳥の気配すら感じられない…
そこは廃墟になった病院だった!…
車から降りて来たのは、あの黒づくめの3人の男達だ!
3人とも無言のまま廃墟の病院の中に入って行く!
外は爽やかな朝なのに病院の中は不気味なほど暗く嫌悪な空気が漂っている…
その中を黒づくめの3人の男達が歩いているのだから嫌悪感は、さらに倍増している…お化け屋敷で本当に、お化けを見る方がマシに思えるほどだ!
階段を上がり、さらに奥に進むと少し豪華な扉が有る!
エリートサラリーマン風の男が少し豪華な扉をノックした…
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「はい、どうぞ。」
黒づくめの3人は中に入ると…中は、とても廃墟の病院とは思えない綺麗で豪華な部屋だ!
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「どーしたの?朝から怖い顔して!…そんな怖い顔してると女子高生に嫌われちゃうわよ!ウフフ…」
エリートサラリーマン風の男
「オイオイ!…こっちは寝ないで危険な仕事をしてるんだぜ!それに怖い顔は、こっちの2人で!俺はイケてるんだぜ!」
??
「プッ!…朝から、そんな面白い事を聞けるなんて思わなかったわ!それより朝ご飯でも食べて、ゆっくり寝てちょうだい!」
エリートサラリーマン風の男
「やれやれ…あっ!ホレ!書類だぜ!」
と言ってソファーにゴロンと横になった!
他の2人の黒づくめの男達は朝ご飯をバクバク食べていた!
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「それじゃ私はカレの所に行って来るわ!」
エリートサラリーマン風の男
「カレは元気なのか?アンタの能力でカレは、こっちの味方に出来るのか?」
??
「私を誰だと思っているの!?私は女神よ!カレは簡単に私の虜になるわ!時間の問題よ!」
エリートサラリーマン風の男
「それならイイけど…でもカレを味方する程の男なのか?俺には味方する程の男には見えないけどね!あのまま死んじまった方が良かったんじゃねーの!?」
女神
「いえ!カレは…安野 丈 は恐ろしい力を秘めてるわ!安野 丈 の能力が目覚めたら…本当に誰も太刀打ち出来ないわよ!…」
エリートサラリーマン風の男
「ほおーそんなに凄いのかね!?…女神のアンタでも太刀打ち出来ないのか?」
女神
「ええ!そうよ!私でも太刀打ち出来ないわ!…だから私の虜にして味方にするのよ!」
つづく