7.騎士団でのお仕事
騎士団に入って初めてのお仕事です。
「ニール、彼女を案内して制服を注文してきてくれ。
護衛は他に4人全員私服で目立たないようにばらけて行動してくれ。」
「了解。いってきます。」
「まだ彼女の存在は広まってないが用心しろ。」
「エレーヌさん買い物に行きましょう。」
「はい。」
おれはフードを頭から被り目立たないようにした。
ニールとなら特に注目されないようで安心だ。
気になるのはニールの視線だけで、またへんなとこばかり見ている安定のセクハラモブだ。
「近くだからすぐ着きますよ。」
◇
店にはいろいろな制服のサンプルが展示されていたが、
その中からできるOL風の制服を選んだ。
オフィス街で見かける出来るOLが颯爽と歩くさまをイメージした。
ふふふ、出来るOLとあれこれするのを想像するとテンション上がるな。
だが今はされるほうか、そう簡単には攻略されないぞ。
「これにします、3着お願いします。
それからズボンも3着付けてください。」
「ズボンもつけるの?」
「ええ、遠征の時はスボンにしようと思って、動きやすいほうがいいので。」
他に私服も2着注文した、出来上がったら届けてくれる。
「ニール様、次は靴屋さんに行きましょう。」
靴屋では普段の仕事用と遠征時の野外活動用の靴を注文した。
「今日の買い物はこれで終わりですね、少しこの辺りを見て回ってよいですか?」
「いいとこ案内するよー。」
「いえ軽く散歩するだけです、歩きましょう。」
この辺りは高級な店ばかりのようで歩く人より馬車が多い。
「剣を持ち歩くのは違法ですか?」
「いや大丈夫だよ、だけど城内は騎士とか許可のある人以外はだめだから気を付けて。」
「城外なら大丈夫と、なら護身用に小さい剣が欲しいですね。」
できれば日本刀がいいな。
「武器は団長に相談だね。」
「はい、そうします。戻りましょうか。
今度はもっと人のいるとこへ行きたいです。」
◇
制服ができたので仕事の出来る女になりきり報告書を読んでいる
与えられた仕事用の部屋の壁に地図を貼り盗賊の出没場所に印を付け日付と逃げた方向を書き込む。
「ニール様、この時の盗賊の出没場所はこの辺ですか?」
「ああその辺だね。」
印と日付を書く。
「うーん、逃げた方向はこっちか。」
「何をやってるのかな?」
「えーと、盗賊の行動がわかるかなと、ほら逃げた方向が。」
「確かに、この辺を目指しているような感じだね、団長を呼んでくる。」
「団長これを見て下さい。」
「これは、逃げた方向を示しているのか、だがまだ範囲が広いな。
もっと印が増えれば範囲を絞れそうだな。
よし引き続き進めてくれこの件は極秘だ。」
「はい、やってみます。」
「ニールも手伝え。」
「了解、面白くなってきた。」
ニールとふたりで報告書と格闘し地図にどんどん書き加えていく。
「ふふふ、ニール様場所がわかってきましたね。」
「ああ、この辺りに盗賊のアジトがある間違いない。」
地図に書き込んだ印がある一点を示している。
団長も加わって地図を見ている。
「大捕り物になりそうですね。」
「総出でかかるぞ。副団長を呼んでくれ。」
「これは、すごいな盗賊のアジトを絞り込んだのか、これを君が?」
「ニール様にも手伝ってもらいました。」
「始めたのは彼女です。」
「では相談を始めよう。」
◇
夜明けと共に先行の一隊が王都を出発した。
目立たないようにばらけて出発し現地で合流する。
先行した隊は拠点に馬車を残し偵察に出た。
「団長、偵察が戻ってきました。」
「見つけたかな。」
報告します、盗賊のアジトらしき場所を見つけました。
小さな小屋が複数あり、あやしい奴らが多数いました。」
「人数は?」
「20から30名程だと思われます。」
夜明けに突入することになった。
俺は拠点で待機だ、待機組は俺の他に5人。
捕り物を見たかったがおとなしく指示に従う。
そして翌朝突入し制圧したが怪我人がでた。
「エレーヌさん怪我人がでました一緒にきてください。」
現地へ行くと地獄絵図のごとく死体だらけ、いかにもな盗賊達だが。
「うわっすごっ。」
「こっちです、治療をおねがいします。」
「はい。」
重傷者はいなかったが、切られた騎士が数人いたので治療した。
「おおすごい、治った。」
「他にはいませんか?」
「こいつもたのむ、盗賊だが今死なせるわけにもいかない。
聞きたいことがいっぱいあるからな。」
「はい。」
盗賊も数人治療し俺の仕事は終わり。
「ご苦労さん。」
「いえ、みなさんこそお疲れ様。うまくいって良かったです。」
「ああ君のおかげで大成功だ。」
さきほどの騎士と拠点へ戻り昼食の準備を手伝った。
後始末が今日一日かかるようなので交代で昼食を食べにきていた。
そして今日はこのままここで野営することになった。
昼食が終わったら片付けを手伝い休憩の後今度は夕食の準備だ。
夕食の頃には後始末も終わり全員戻って来た。
「夕食の準備できてます。食べてください。」
「治療して食事まで作ってくれるなんて天使だ。」
「いやそんな大袈裟な手伝っただけです、騎士様のほうが慣れてるようなので。
それにみなさん強いですね、盗賊相手にすごいですー。」
頑張ったご褒美にサービスしておこう。
食器にスープを入れて次々と渡していく、刻んだ野菜と干し肉が入っている。
「いやー癒されるなー、こんなところで綺麗な女性にサービスしてもらえるなんて。」
「お役にたてて私もうれしいです。」
「みんな、癒されるのはいいが王都に戻るまでは気を抜くなよ。」
「了解です。」
「全員聞け! 今回の作戦みんなの頑張りにより大成功だ誇りに思う、よくやった。」
「「「おー。」」」
「明日は朝食を取ったら撤収して王都に帰還する。」
「了解。」
「あのー捕まえた盗賊の食事はどうします?」
「気にするな、二・三日抜いたくらいで死にはしない。」
「それもそうですね。」
「おいおいそこの女、食事抜きはかわいそうくらい言えないのか。」
「これくらいなんですか、あなた達に殺された人達はもう食べることもできないんですよ。」
「くっそ覚えてろ。」
「それはいやっ。」
「その辺にしとけ。」
「そうね不毛な会話ね、死人と会話しても意味ないし。」
「誰が死人だ。」
「死人も同然でしょ。」
「くっそ。」
「さて、みんなにお茶を用意して片付けもしなきゃ。」
翌朝撤収し王都へ向かった。
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